ドミニオン

ボードゲーム(カードゲーム)「ドミニオン/Dominion」の紹介で、ルールの概略を説明しています

”当作品の画像の著作権は、
 Donald X. Vaccarino氏、
Rio Grande Games社に帰属します”

邦題 ドミニオン
洋題 Dominion
作者 Donald X. Vaccarino (ドナルド・X・ヴァッカリーノ)
作者の作品 ・ピニャピラータ (2014)
・潜入スパイ大脱出 (2012)
・キングダムビルダー (2011)
・ドミニオン (2008)
など
国内取扱メーカー ホビージャパン
発売年 ・原作 2008
・日本語版 2009
定価 4860
プレイ人数 2 – 4
BGG ベスト人数 3 (推奨: 2 – 4 )
プレイ時間 30
対象年齢 8 以上
BGG 重さ具合
(高い程重量級)
2.38 / 5
BGG 評価 7.7 / 10
BGG 全体ランキング 51 / 約13000
BGG ジャンルランキング ストラテジー ゲーム: 49 / 約1600
BGG カテゴリー カードゲーム、中世
BGG メカニズム ドラフトデッキ構築、ハンドマネジメント
その他要素

※上記データは 2017/01 時点 最新BGGへ

 

 

ボードゲーム界へ デッキ構築 システムを広めた先駆的作品のドミニオンです

アメリカの方が作った作品で、絶対に一度は遊んだ方が良い傑作ゲームです

拡張版の数は簡単に調べた限りなんと13もあり、コラボ作品として「世界樹の迷宮版」や「ニトロプラス版」なども発売されています

ホビージャパンの売上ランキングでも、いつもベスト3に入っていた筈です

(”沢山の人の手に渡っている”というより、”カードが擦り切れて再購入しているゲーマーが多い”のではないかという話らしいですが)

ただ、通常のボードゲーム会ではほぼ が立つことはなく、「ドミニオンだけをやる会」などで住み分けされています

(もしそういった会へ参加するなら、初心者OKかどうかを要確認です)

 

 

ドミニオン/dominionは、領土、領地を意味します

 

世界観について

私達はそれぞれ小さな領土を持つ指導者となって、野心を持って領土をより大きくしようとしています

両親はいい顔をしていませんが、最も大きな領土を手に入れれば、母方の一族に認められることでしょう

とのことです

 

 

このような領土の大きさを数字で示したカードがありまして、これを沢山手に入れてゲーム終了時に合計数が多いプレイヤーが勝者となります

数字はつまり 勝利点 です

獲得方法は後程説明します

 

 

内容物はこのようなカードのみで、総数はなんと500枚です

真っ黒で何がなんだか分からなくなっちゃってます

 

 

 

 

普通は山札や捨て札置き場というと、場にあって皆が共有で使うものですが、

 

 

 

 

 

デッキ構築 ゲームでは、各プレイヤーの目の前に自分専用の山札と、自分専用の捨て札置き場があります

 

 

 

 

まず各プレイヤーは、全員全く同じ構成のカードを受け取ります

 

 

 

 

各自それをシャッフルして、自分専用の山札とします

 

 

 

 

 

全員その自分の山札から5枚引いてそれを手札とします

 

 

 

 

 

場には サプライ のカードとして、種類毎に分けられた山札が並べられています

(場には先程の勝利点カードも並んでいたりするのですが、スペースの都合です)

(場のサプライカードは、最初に全員に配られたカードよりも効果が大きいです)

この各山札は、全員の共有物ですので誰でも獲得できます

 

以上で準備が完了です

 

 

 

それではゲームの流れについて

ゲーム終了するまで手番が巡り続けます

手番ではまず、

このようなアクションカードを、

 

 

 

 

 

1枚 プレイ できます

(アクションカードは初期手札内には無いので、最初の数ターンはプレイ出来ません)

プレイしたらそのカードの効果を処理します

続けて、

 

このようなお金カードを、

 

 

 

 

 

コストとして何枚でも プレイ して、

(「1」と書かれたお金カードをプレイすれば1金分を支払ったという事)

 

 

 

 

好きな サプライ カード1枚を獲得できます

 

 

 

 

 

その獲得したカードは、自分専用の捨て札置き場に置きます

 

 

 

 

 

手番中にプレイしたカードも、手札に残っているカードも、全て自分の捨て札置き場に置きます

 

 

 

 

そして自分の山札から5枚引いて、

 

 

 

 

 

それを手札とします

 

 

 

 

 

これで手番終了です

 

 

ゲームを進めていくと、そのうち自分の山札が尽きます

尽きた後に更にそこからカードを引く必要がある時に、

 

 

 

自分の捨て札置き場の全てのカードをシャッフルし、

 

 

 

 

 

自分の山札として手元に置きます

これにより、サプライから取ってきた効果の高いカードがいづれ手札に巡ってくる事になります

サプライのカードを好きなようにどんどん取ってきて、“ぼくが かんがえた さいきょうのデッキ(山札)を構築していく”ことから、「デッキ構築ゲーム」と呼ばれます

 

 

ゲーム終了時に、自分の全てのカード(自分の山札・捨て札・手札)の中の勝利点カードの数字の合計がより多いプレイヤーが勝者です

 

終了条件は、

  • サプライのアクションカードの山が3つ分尽きるか、
  • もしくはサプライの「属州(勝利点6点)」の勝利点カードの山が尽きるか、

です

 

 

 

勝利点カードなのですが、終了時に勝利点が得られる以外の効果がない為、ゲーム中は邪魔以外の何物でもありません

「な、何も出来ん」

ですので、勝利点カードを獲得し始めるタイミングを見極めるのが大事です

 

 

 

 

お金カードについて

種類は左から、銅貨1金、銀貨3金、金貨6金です

 

 

 

 

サプライにもお金カードがありまして、獲得するには他のサプライのカードと同様に、手札からお金カードをプレイします

先述したデッキ構築の流れからもうお気づきかと思いますが、お金カードを使ったとしても、いづれリシャッフルされて手札としてまた使えるのです

ですので、手札5枚の中でのお金の合計額を上げていく為には、

 

1枚1金のカードよりも、

 

 

 

 

 

1枚で3金や6金のカードを持っている方が良い訳です

だからといって、お金カードばかりのデッキにしてしまうと、恩恵を得られるアクションカードが中々手札に巡ってこない状況になりますので、バランスが大事になってきます

 

 

 

 

最後に、アクションカードの効果を少し紹介します

「木こり」

アクションカードだが、このカードは2金分追加で支払った効果を得る

また、サプライカードを購入する時に追加でもう1枚購入できる

 

 

「鍛冶屋」

自分の山札から3枚引き、手札へ加える

 

 

 

 

「民兵」

追加で2金支払った効果を得る

また、他の全てのプレイヤーの手札を3枚へと減らす

(因みに、こういった攻撃系カードを防ぐ防御系カードもあります)

 

「礼拝堂」

手札の中の要らないカードをゲームから除外します

これにより、効果の高いカードが手札に巡ってくる確率を高め、更にデッキ総枚数が減る訳ですから1回使ったカードが再び手札に巡ってくるまでの間隔が短くなります

因みに、上記のようにカードを除外する行為を、「圧縮する」といいます

また、デッキの総枚数が多い事を「デッキが太る」といいます

用例としては、「デッキが太ってきたからそろそろ圧縮しないと回らないなー」など

 

「村」

手番でのアクションカードを出せる枚数を2増やしてくれます

このカードが手札に一杯あれば、「ほぼずっと俺のターン!」が実現出来ます

最初は楽しいかもしれませんが、毎度の手番でやっていると面倒臭くなってきます

そして他プレイヤーのダウンタイム増加にもなり、ゲームも冗長になってしまうので、声を大にしておすすめしません

乱用ダメ、ぜったい

 

「王座の間」

他のアクションカードの効果を追加でもう1回起こす

 

 

 

 

 

 

ルールはこんなところでしょうか

 

 

 

  • 様々な賞を受賞し、ボードゲーム界に デッキ構築 旋風を巻き起こした傑作で、他の ボドゲ にも多大なる影響を与えた
    絶対に一度は遊んだ方が良いです
  • アクションカードの選択、お金カードとのバランス、勝利点カードを取りに行くタイミング、などの ストラテジー 要素
  • アクションカードの種類は24種類あり、一回のゲームでは10種類しか使わないので、毎回違った戦略を楽しめる
  • ヘビーローテーションに余裕で耐えうる
  • 赤ポーン を受賞しているので、初心者も安心して遊べる
  • 基本版が面白かった方へは、多くの拡張版と、果てしなきやり込み、ドミニオンマスターへの道が待っています