ボードゲーム「アウトリブ/Outlive」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当ページは、Grégory Oliver氏、La Boite de Jeu社、Arclight社、が権利を所有する著作物を利用しております。
© Grégory Oliver, © La Boite de Jeu, © Arclight”
邦題 | アウトリブ |
洋題 | Outlive |
作者 | Grégory Oliver |
作者の作品 | ・アウトリブ (2017) など |
国内取扱メーカー | アークライト |
発売年 | ・原作 2017 ・日本語版 2017 |
定価 | 7020 |
プレイ人数 | 2 – 4 |
BGG ベスト人数 | 3 – 4 (推奨: 2 – 4 ) |
プレイ時間 | 1人25分 |
対象年齢 | 14 以上 |
BGG プレイ感 | 3.05 / 5 |
BGG 評価 | 7.8 / 10 |
BGG 全体ランキング | 880 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ストラテジー: 456 / 約1600 |
BGG カテゴリー | SF |
BGG メカニズム | ワーカープレイスメント |
その他要素 | サバイバル |
エラッタなど | 公式サイトへ |
※上記データは 2017/09 時点 最新BGGへ
世紀末のヒャッハーのような世界で生き延びて、自分が所属するクランを大きくしていくのが目標です
ワーカープレイスメント で、ゲーム終了時に 勝利点 がより多いプレイヤーが勝者です
厳密にはワーカープレイスメントというより、ワーカームーブメントになるのでしょうか
アクションスペース に既に置かれている ワーカー を移動させる事で アクション を行うのです
勝利点は次の5つの要素があります
勝利点1: 人口
男と女が描かれていますが、違いは特にありません
女人禁制のむさい男クランを作り上げてもOKです
その7つの部屋のすぐ左上の黄色っぽい長方形マスも エアロックという部屋なので、全部で8つの部屋があります
部屋タイルは実は最初は未完成の状態でして、資源を支払うことで裏返されて完成となります(青っぽい部屋となる)
各部屋には丸いマスがいくつか描かれていますので、
ゲーム中に人を獲得してきて、完成済みの部屋の丸いマスへ置いていきます
ゲーム終了時にはこの人トークンの数による勝利点が得られます
人が増えると飯も大量に必要になり、もし飯が足りなければ人は減っていくので、増大させるのは難しいのですが
勝利点2: 満室の部屋タイル
先程の部屋タイルで、満員になっている部屋が多いほど、より多くの勝利点がゲーム終了時に得られます
勝利点3: 装備
獲得してくる装備はどれも壊れた状態の為、最初は使えません
装備タイルに描かれたコストを支払うことで、
修理されて装備タイルが個人ボードの右側に移され、使えるようになります
装備はアクションスペースでの効果を強化してくれたりします(装備は使っても無くなりはしない)
あと、ゲーム終了時には勝利点にもなります
故障したままの装備は勝利点にはなりません
勝利点4: 放射能
ゲーム中にはマーカーが上下に動いて、ゲーム終了時にはマーカーが置いてあるマスの数字分の勝利点が得られます
勝利点5: イベント解決
このイベントカードは、一度効果が起こっても残り続ける為、以降の各ラウンドで再び全員に悪い効果を起こします
ラウンドが進む程にこのように何枚も並べられて、ラウンド毎に全てのイベントが発生し続けます
しかし安心して下さい
実はイベントカードは取り除く(プレイヤーが獲得する)事が出来ます
誰かがカードに描かれたコストを支払うことで、そのプレイヤーがカードを獲得して勝利点を得ます
勝利点の要素は以上の5つです
ゲームの流れ
全6ラウンドを行ってゲーム終了となります
1ラウンド分は、次の10個のフェイズを順に行ってラウンド終了です
フェイズ1: ラウンドの準備
少々分かりづらいのですが、グルッと一周するようにアクションスペースが並んでいます
(分かりづらいので青と橙色のコマを置いてみました)
このフェイズでは、各アクションスペースに資材などが補充されたりなどの ラウンドの準備を行います
フェイズ2: イベントカードの適用
先述したように、イベントカードが1枚めくられて 全員に災厄が降りかかります
ラウンドが進み、もし誰もイベントカードを獲得していないのならばカードは残り続け、ラウンド毎に場の全イベントカードが再発動します
(イベントカードの獲得は後のフェイズで出来る)
フェイズ3: ワカプレ
ゲーム開始前に全ワーカーが各アクションスペースに倒れた状態で置かれています
倒れた状態のワーカーは、今回のラウンドではまだ未使用の状態であることを示しています
このフェイズでは手番が4巡だけまわりますので、手番では自分の未使用状態(倒れた状態)のワーカー1つを選び取り、
縦横移動で1〜2マス分移動させ、停まったアクションスペースの効果を解決します
そのワーカーは立たせた状態にし、今回ラウンドで使用済みである事を示します
他の移動の制限としては、
1つのワーカーを1手番で往復させて 同じアクションスペースに再度止まる事は出来なかったり、
(ゼロ移動で留まることもNG)
自分のワーカー(未使用・使用済みに関わらず)が既にいるアクションスペースへは停まれません
(通過はOK)
普通のワカプレだと他人のワーカーが邪魔になるものですが、この作品では自分のワーカーが邪魔になります
各ワーカーにはパワーを示す数字が書かれていて、アクションスペースに停まった際にはそのパワー分のアクション数を行えます
例えば、「4」のワーカーを移動させたら、停まったアクションスペースにて4アクション分実行できます
他にもパワーには意味があって、
他人の使用済みのワーカーがいるアクションスペースに停まり、その時自分のワーカーのパワーの方が強かった場合、プレッシャーを与えた事になってパワーの差分の資材を相手から差し出させます
写真では、自分の青のワーカーが「5」で、他人の黄ワーカーが「3」で、黄プレイヤーからは2つの資材を貰えます
(停まった時に、自分よりも強いワーカーが既にいた場合にはプレッシャーは受けません)
プレッシャーを受けたプレイヤーは、弾丸トークンを消費する事で追っ払う事も出来たりします
手番が4巡まわって全ワーカーが使用済みになったら、このフェイズは終了です
フェイズ4: イベントカードの獲得
手番が何巡かまわりますので、手番ではハードパスをするか、場のイベントカード1枚のコストを支払ってカードを獲得します
獲得したカードは勝利点となり、以降そのカードの災厄は起きなくなります
全員がハードパスをしたら次のフェイズへ進みます
フェイズ5: 食料の支払い
個人ボード上の人トークンの数に応じた食料を支払わなければなりません
もし食料が足りなければ、人トークンが失われます
因みに、余った食料は次のラウンドへ持ち越せますが、数に限りがあります
フェイズ6: 放射能
ゲーム終了時には、マーカーが置かれているマスの数字分の勝利点を得られます
(マーカーが上がる程マイナス点)
フェイズ7: 人口増加
食料を支払った分だけ人トークンを獲得し、エアロックへ配置します
人トークンは、ゲーム終了時に勝利点になります
フェイズ8: 部屋の建設
完成された部屋へは人を入れられます
あと、部屋タイル毎に様々な特殊効果があり、満室になっている状態であれば永続発動します
フェイズ9: 装備の修理
個人ボード左側にある装備タイル(=故障状態)に示されたコストを支払って修復し、
修復した装備は、ゲーム終了時に勝利点になります
フェイズ10: 後処理
次のラウンドへ持ち越せない分の余剰食料を捨てたり などの後処理を行います
以上の10個のフェイズを順に行って1ラウンド分が終了となります
ラウンドを続け、全6ラウンドでゲーム終了
勝利点がより多いプレイヤーが勝者です
アクションスペースは、食料・資材・装備などをアクション数分(ワーカーのパワー数分)獲得するという特段変わった効果はありませんが、その食料などがラウンド毎に少ししかアクションスペースに配置されないので、早く取りに行かないと無くなるかもしれない点が特徴的でしょうか
ルールはこんなところです
他人のワーカーよりも自分のワーカーが邪魔に感じるという 少し変わったワーカープレイスメントで面白いです
少ない食料・資材などの争奪戦や、パワーが強い者が幅を利かせたり、装備を修理してアドバンテージを得るなど、サバイバルテーマを存分に味わえる作品です
特に食料がキツくてヒィヒィ嘆くことでしょう