ボードゲーム「アグリコラ:リバイズドエディション/Agricola (revised edition)」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Uwe Rosenberg氏、Lookout Games社に帰属します”
邦題 | アグリコラ:リバイズドエディション |
原題 | Agricola (revised edition) |
作者 | Uwe Rosenberg (ウヴェ・ローゼンベルク) |
作者の作品 | ・アグリコラ:ファミリーエディション (2016) ・アグリコラ:リヴァイズドエディション (2016) ・アルルの丘 (2014) ・パッチワーク (2014) ・カヴェルナ:洞窟の農夫たち (2013) ・グラスロード (2013) ・アグリコラ:牧場の動物たち (2012) ・ル・アーブル:内陸港 (2012) ・祈り、働け (2011) ・洛陽の門にて (2009) ・ル・アーブル (2008) ・アグリコラ (2007) ・マンマミーア (1999) ・ボーナンザ (1997) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | ・原作 2016 ・日本語版 2016 |
定価 | 7020 |
プレイ人数 | 1 – 4 |
BGGベスト人数 | 2 及び 4 (推奨: 1 – 4 ) |
プレイ時間 | 90 以内 |
対象年齢 | 12 以上 |
BGG重さ具合 (高い程重量級) |
3.36 / 5 |
BGG評価 | 8.5 / 10 |
BGG全体ランキング | 800 / 約13000 (通常アグリコラは 11 / 約13000) |
BGGジャンルランキング | ストラテジーゲーム: 387 / 約1600 (通常アグリコラは 11 / 約1600) |
BGGカテゴリー | 動物、経済、農業 |
BGGメカニズム | エリア包囲、カードドラフト、ハンドマネジメント、ワーカープレイスメント |
その他要素 | – |
エラッタなど | ・ホビージャパンへ ・旧版のルールブック補足: ホビージャパンへ |
※上記データは 2016/12 時点 最新BGGへ
当初は、収穫三部作として「アグリコラ」「ル・アーブル」「洛陽の門にて」が発売されましたが、今や三部作どころではありません
2016年には立て続けに(海外で)、
- Agricola revised edition
- Agricola: Expansion for 5 and 6 Players
- Agricola: Family Edition、
の3つのバージョンが発売されました
アグリコラは今もなお絶好調です
ここで紹介している画像は Agricola revised edition のものです
(revised: 改訂された、修正された)
Agricola revised edition は2016年に日本語版が出ましたが、他の二つもそう遠くない内に発売される事でしょう
それぞれを簡単に紹介しますと、
- Agricola revised edition は、通常アグリコラと違い、ドラフトで使うカード枚数がかなり減りましたが、バランス調整をした上での事なので、クズカードが回ってくる事もなくなって通常アグリコラより良い印象です
- Agricola: Expansion for 5 and 6 Players は、5~6人で遊ぶ為の拡張版です
通常アグリコラは5人まで対応でしたが、リヴァイズド版は4人までなのです
しかしリヴァイズド版はその分価格も安いです - Agricola: Family Edition は、より簡単になって初心者でも遊び易くなったものです
時代は16世紀頃
私たちは農場経営者で、
ゲーム終了時に繁栄度を 勝利点 へ換算し、その点数がより高いプレイヤーが勝者です
このゲームは手番制で、ワーカープレイスメント です
手番では、
このメインボード上のいづれかのアクションスペース(後述)へ置いて、そのスペースに示された効果を処理して手番終了です
手番をまわしていき、全員分の手元のワーカーを置き切ったら1ラウンド分が終了です
このようなアクションスペースカードというものがあり、
(写真は 表面)
メインボード上に伏せて並べられているのですが、
また1枚、とめくられ、右端のカードがめくられたラウンドでゲーム終了です
つまり、全14ラウンドです
アクションスペースの効果は、例えば、
資材を支払って柵を作ったり、
羊、豚、牛の家畜を貰って、
柵の中で飼ったり、
資材を支払って新しく家を建てたり、
といった感じです
1ラウンド分が終わった時には、次のようなラウンド終了処理があります
まず、メインボード上の自分のワーカーを回収して個人ボードに戻します
ここにワーカーを置いた時は、そこの全てのコマを獲得できるのですが、誰も置かなければキャリーオーバーとなって、
このようにどんどん増えていきますので、不人気なアクションスペースでも徐々に注目されてきます
また、その溜まった資材を取るのか、それとも他のやりたい事をやるのか、ジレンマも生み出すことになります
規定ラウンドの終了時には、「収穫」という処理が発生します
収穫は、
(ワーカーに与える為の)食料 トークン を支払ったりします
この食料を支払っていくのが初心者の方には特にキツくて、うまくやりくりしないと食料確保の為だけに奔走するハメになります
食料は、
アクションスペースの「パンを焼く」で小麦コマを食料トークンに替えたり、
(その前に「かまど」を作る必要がありますが)
ラムちゃんピグちゃんビフちゃん、ごめんよ
以上がラウンド終了処理です
農場拡大の要素が色々とありますが、ヘビーコアユーザーにとっての一番面白い要素とされているのが、ゲーム開始時に行うカード ドラフト です
因みに、初期のアグリコラにはカードドラフトのルールは無かったのですが、プレイヤーがハウスルールとしてドラフトして遊んだのが皆に広まっていき、いつしかそれが当たり前になっていました
そしてこのリヴァイズトエディションのルールブックには、色々なドラフト方法が載っていて、作者もそれで遊ぶのを推奨しています
では、どのようなカードをドラフトするのかといいますと、次の2種類があります
ドラフトを行って手に入れたカードは手札として手元に置いておき、アクションスペースの「カードを1枚プレイする」で自分の目の前に並べてカードの効果を処理します
カードの効果は様々で、プレイした時のみ効果があるものや、永続効果のものもあります
ルールはこんなところでしょうか
- ウヴェローゼンベルクの3大収穫の1つで、世のゲーマーからの絶大な人気を得ている作品
絶対に一度は遊んだ方がよいすーぱー傑作です - 通常アグリコラの改訂版
前作よりカード枚数が大きく減っていて一見劣化しているように思えるが、作者やゲーマーと話し合った上でリヴァイズドされたものなので、そこは安心してよいです - 対応人数も5人から4人に減っているが、その分値段も安くなっている
- 自分の農場を好きなように大きくしていくという、殆どの人が好きであろう 拡大再生産 のゲーム
「 勝利点 なんて関係ないさ
ほら、目の前のボードを見てごらん
キミの素敵な農場が広がっているじゃないか」
実際、勝った負けたより、満足いく農場が作れたかどうかを楽しめばよいと思います - 木製コマの種類も多く、ゲーム終了時の見栄えが良い
- ヘビーローテーションに余裕で応えてくれるポテンシャルを持っている
- 重量級 ゲームだが、手番ではワーカーを置くだけなのでプレイ感は重くはない
- ぼっち対応