ボードゲーム「カルカソンヌ/Carcassonne」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Klaus-Jürgen Wrede氏に帰属します”
邦題 | ・2000年版 カルカソンヌ ・2016年版 カルカソンヌJ |
原題 | Carcassonne |
作者 | Klaus-Jürgen Wrede (クラウス=ユルゲン・ヴレデ) |
作者の別作品 | ・カルカソンヌシリーズ など |
国内取扱メーカー | メビウスゲームズ |
発売年 | ・原作 2000 ・日本語版 2000 ・日本語版 2016 |
定価 | ・2000年版 3200 ・2016年版 3800 |
プレイ人数 | 2 – 5 |
BGGベスト人数 | 2 (推奨: 2 – 5 ) |
プレイ時間 | ・2000年版 30 ・2016年版 30 – 45 |
対象年齢 | ・2000年版 6以上 ・2016年版 8以上 |
BGG重さ具合 (高い程重量級) |
1.94 / 5 |
BGG評価 | 7.4 / 10 |
BGG全体ランキング | 123 |
BGGジャンルランキング | ファミリーゲーム: 13 |
BGGカテゴリー | 中世、領土拡大 |
BGGメカニズム | エリアコントロール、タイルプレイスメント |
その他要素 | – |
※上記データは 2016/11 時点 最新BGGへ
※ここで紹介しているのは2000年版です
2016年版では、以下の追加がありますので、2016年版の方が宜しいかと
”また、このカルカソンヌJには、「川」と「修道院長」という追加セットとともに、日本の観光地タイル6枚が同梱されています。これら観光地タイルは、基本セットの修道院と入れ替えて使うものです。”
出典:「メビウスおやじ」のサイト様より
ボードゲーム界隈ではかなり有名なゲームなのですが、「放課後さいころ倶楽部」(=ボードゲームを扱った漫画)では中々取り上げられず、このままスルーされてしまうのかと思いましたが6巻目にしてようやく出てきました
1〜2巻目には「ハゲタカ」「ごきぶりポーカー」「ガイスター」「カタン」と有名ゲームが並んでいるので、ヒット作ばかり取り上げても……って事はあったのかもしれませんね
それにしても、第一話目にまさか「マラケシュ」を出してくるとは思いもよりませんでした
カルカソンヌというのは、実際にフランス南部にある都市の名前です
- カルカソンヌ: Google画像検索、Wikipedia
すてきですねェ
先にも述べましたがとても有名なゲームであり、世界大会も開かています
日本でも予選が行われいて、日本人も世界大会へ出場しています
腕を上げるにはタイル構成を覚えるのは必須なのですが、覚えた途端に俄然ゲームが面白くなったという意見も耳にします
出場する・しないに依らず、覚えてみるのもいいかもしれませんね
世界大会があるからといって、とてむ難しいゲームというわけではありません
むしろ簡単で、ボードゲーム初心者でも楽しく遊べる懐の広さを持っています
初心者向けゲームの証である、ドイツ年間ゲーム大賞 も取っています
前置きが長くなりました
ではゲーム説明に入ります
プレイヤーはカルカソンヌへ建物や道を沢山作る事によって繁栄させる(= 勝利点 を獲得する)事が目標です
ゲーム終了時により多くの勝利点を獲得したプレイヤーが勝者です
これが勝利点ボード
で、主にこのようなタイルを使います
ゲームスタート時には、共有の場に1枚だけタイルが表向きに置かれています
これがゲーム開始時のカルカソンヌ・・・ちっこい
全員でこのカルカソンヌを大きくしていく事になります
残っているタイルは山タイルにします
写真ではうず高く積み上げてますが、実際のゲームではいくつかの山に分けて下さいね
スタートプレイヤーから順に手番が巡り、ゲーム終了するまで手番をまわしていきます
手番では、山タイルを1枚めくり、
それを共有の場の表向きのタイルに絵柄が一致するように繋げます
各プレイヤーはこのような ミープル をいくつか持っているのですが、
タイルを繋げた時に、自分が今置いたタイル上にミープルを置いて、後に勝利点を獲得する事ができます(詳しくは後述)
「この道はわしが作ったんじゃーい」と権利を主張しているようなイメージでしょうか
これで手番が終了し、次のプレイヤーの番です
以上を繰り返し、山タイルが切れたらゲーム終了
勝利点の計算を行い、より多いプレイヤーが勝者です
勝利点の得方ですが、次のような方法があります
「道」
自分の手番で今置いたタイルの道の上に、「この道はオラのもんだ」と主張するようにミープルを置きます
きっちりと道の上に置かなければいけませんので、このように曖昧にしてはいけません
道が完成した時に勝利点を得られ、その道上のミープルも手元に戻ってきます
完成の定義は、道の両端が街又は交差点に繋がっていれば完成です
これは未完成
これで完成
勝利点は、完成した道のタイル1枚につき1点です
写真だと6点です
ミープルを置く時なのですが、その道がまだ誰のものでもない中立の状態でなければなりません
なので、これはダメです
既に自分自身の道であってもダメなのです
これはOKです
(上の道と下の道とは繋がっていない為、上の道は中立の道だったが、今しがた青が置いたので青のものとなった)
ここでこのゲームのキモとなる相乗りについて説明します
ミープルを置く事で権利を主張できますが、その権利を他人から奪ったり、権利を共有する事ができます
盤面がこのような状況だったとします
青が黃の道のすぐ近くに繋げてきました
後の手番で青がこう置いたとします
これによってこの道はお互いが権利を持った道となります
この道が完成した場合には、お互いに勝利点8点分が入ります
今回の例では黃は悔しいですね・・・
談合して協力するという例もあります
3人プレイだとして、現状赤が1位、次いで青、黃だとして、
青と黃が協力してなが~い道を作れば赤を打ち負かす事ができます
権利を奪う例もあります
自分のミープルの数が相手よりも上回ればよいのです
盤面がこうだったとして、
こうなって、
こうなると、この道の権利は青のものになります
これらのミープルの置き方や、権利のルールについては、この後説明する街や教会などでも同様です
「街」
街は周囲が城壁で囲われているのですが、この城壁が途切れる事なく一周し、且つ城壁内も街タイルで埋めれば、その街は完成したとみなされます
完成した街は、タイル1枚につき2点です
写真だと8枚なので16点なのですが、
その時に街にこのような紋章が描かれていれば、その紋章1つにつき更に2点追加です
なので、合計20点です
「教会」
教会のタイルの周囲8マスに何かしらのタイルを配置していれば、そのタイル1枚につき1点です
教会タイル自体も1枚1点です
これなら6点です
周囲8マス全てを埋めると完成したとみなします
ルールはこんなところでしょうか
- ドイツ年間ゲーム大賞 受賞ということからも、初心者の方へ
現在たくさんの拡張・続編があり、大ベストセラーです
(このカルカソンヌに限った話ではありませんが、拡張・続編は、まずは基本版を遊んでみた後に買うかどうかを決めた方がよいかと思います) - 世界大会が開催される程なので、上級者の方へも
- 相乗りによる多様なドラマ