カヴェルナ:洞窟の農夫たち

ボードゲーム「カヴェルナ:洞窟の農夫たち/Caverna: The Cave Farmers」の紹介で、ルールの概略を説明しています

”当作品の画像の著作権は、
 Uwe Rosenberg氏、Lookout Games社に帰属します”

邦題 カヴェルナ:洞窟の農夫たち
原題 Caverna: The Cave Farmers
作者 Uwe Rosenberg (ウヴェ・ローゼンベルク)
作者の作品 ・アグリコラ:ファミリーエディション (2016)
・アグリコラ:リヴァイズドエディション (2016)
・アルルの丘 (2014)
・パッチワーク (2014)
・カヴェルナ:洞窟の農夫たち (2013)
・グラスロード (2013)
・アグリコラ:牧場の動物たち (2012)
・ル・アーブル:内陸港 (2012)
・祈り、働け (2011)
・洛陽の門にて (2009)
・ル・アーブル (2008)
・アグリコラ (2007)
・マンマミーア (1999)
・ボーナンザ (1997)
など
国内取扱メーカー ホビージャパン
発売年 ・原作 2013
・日本語版 2014
定価 10260
プレイ人数 1 – 7
BGGベスト人数 4 (推奨: 1 – 5 )
プレイ時間 人数 × 30
対象年齢 12 以上
BGG重さ具合
(高い程重量級)
3.79 / 5
BGG評価 8.2 / 10
BGG全体ランキング 7 / 約13000
BGGジャンルランキング ストラテジー ゲーム: 6 / 約1600
BGGカテゴリー 動物、経済、ファンタジー、農業
BGGメカニズム タイルプレイスメント、ワーカープレイスメント
その他要素 ドワーフ、冒険、レベルアップ
エラッタ ホビージャパンへ

※上記データは 2016/12 時点 最新BGGへ

 

 

ボードゲームのあるあるの1つとして、“内容物が少な過ぎて箱がスッカスカ”というものがありますが、中には例外もあります

「刮目せよ! このぎっしり感!!」

そして厚さは、

 

 

 

 

このくらいです

いやーすばらしいです

どのボードゲームもこのぐらい箱にぴったり収まるようにしてほしいものです

あ、因みに重さは3kg以上です

中身は、木製コマやタイルがたんまり入ってます

というか多過ぎです

それもその筈で、7人まで対応しているからです

・・・・・・「文明の曙」でもそうなのですが、

「対応人数を少なくして価格を下げてください」

 

 

 

Cavernaとはラテン語で「洞窟」を意味し、私達はドワーフとなって農業を営んで繁栄することを目指します

このゲームはアグリコラ」の派生品ですので、似ているルールも多いです

 

各プレイヤーが受け取るこの個人ボードを、

(左が森、右が洞窟)

 

 

 

 

こんな感じで繁栄させる事が目的です

ゲーム終了時に繁栄度を 勝利点 へ換算し、その点数がより高いプレイヤーが勝者です

 

 

 

因みに、個人ボードの裏面は夜バージョンになっていて、昼の面との効果の違いはありません

コンセプトは良いと思うのですが、いかんせん真っ暗過ぎて見辛いです

 

 

 

 

 

このゲームは手番制で、ワーカープレイスメント です

手番では、

このようなワーカー1個を、

 

 

 

 

 

このメインボード上のいづれかのアクションスペース(後述)へ置いて、そのスペースに示された効果を処理して手番終了です

 

 

 

 

手番をまわしていき、全員分の手元のワーカーを置き切ったら1ラウンド分が終了です

 

このようなアクションスペースカードというものがあり、

(写真は 表面

 

 

 

 

メインボード上に伏せて並べられているのですが、

 

 

 

 

 

1ラウンド分毎に左から1枚、

 

 

 

 

 

また1枚、

 

 

 

 

 

また1枚、とめくられ、右端のカードがめくられたラウンドでゲーム終了です

つまり、全12ラウンドです

 

 

 

 

 

アクションスペースの効果は、例えば、

木材、石を貰ったり、

 

 

 

 

 

麦やカボチャの作物を貰ったり、

 

 

 

 

 

その作物を畑に植えて増やしたり、

 

 

 

 

 

資材を支払って柵を作ったり、

 

 

 

 

 

家畜を貰って、柵の中で飼ったり、

 

 

 

 

 

資材を支払って新しく部屋を作ったり、

 

 

 

 

 

洞窟を掘り進んで、

 

 

 

 

 

鉱床を掘り当てたり、

 

 

 

 

 

その鉱床から鉄やルビーを採ったり

 

 

 

 

 

あとは、”冒険”に出て戦利品を得てくる事も出来ます

そしてなんとレベルアップもします

RPG好きは大興奮です

ゲームスタート時のワーカーはレベル(といいますか厳密には戦力値)は0です

これがレベルトークン

 

 

 

 

 

アクションスペースにより武器を作って貰うと武装されて、ワーカーの上にはレベルトークンが乗せられ、

 

 

 

 

今後そのワーカーは”探検”のアクションスペースを利用して、この一覧表の中から現レベルに応じた戦利品を選んで獲得する事が出来るのです

 

 

 

 

冒険から帰ってきたワーカーはレベルが1アップします

 

 

 

 

 

また今作はペットとして「犬」が追加されており、

 

 

 

 

 

その犬を使って、羊を草原1マス内に「犬の数+1匹」まで飼えたりできます

柵がいらないのです

 

 

 

”部屋”タイルは、場にこれだけ並べられている中から選び取って、個人ボードへ配置します

部屋を作ると様々な恩恵が得られます

(前作の職業カードなどが廃止されて、この部屋タイルによって特殊効果を起こしていきます)

 

  • 「財宝部屋」: 所持ルビーによって勝利点が加算される
  • 「武器倉庫」: 武器を装備しているドワーフによって勝利点が加算される
  • 「ビアルーム」: 麦の食料変換効率が良くなる

などなど

 

 

 

1ラウンド分が終わった時には、次のようなラウンド終了処理があります

まず、メインボード上の自分のワーカーを回収して個人ボードに戻します

次に、このような矢印アイコンがある各アクションスペースに、

 

 

 

 

 

示されているコマを追加します

ここにワーカーを置いた時は、そこの全てのコマを獲得できるのですが、誰も置かなければキャリーオーバーとなって、

 

 

 

このように徐々に増えていきますので、不人気なアクションスペースでも徐々に注目されてきます

また、その溜まった資材を取るのか、それとも他のやりたい事をやるのか、ジレンマも生み出すことになります

 

 

ほぼ毎ラウンドの終了時には、「収穫」という処理が発生します

収穫は、

畑に植えてある作物を、

 

 

 

 

 

収穫したり、

 

 

 

 

 

牧場で飼っている家畜が、

 

 

 

 

 

繁殖して増えたり、

 

 

 

 

 

(ワーカーに与える為の)食料 トークン を支払ったりします

食料は、

 

 

 

 

作物を食料トークンに変換したり、

 

 
家畜を屠殺(とさつ)して食料に替えたりします

 

 

 

 

 

前作では、この食料を支払っていくのが初心者の方には特にキツかったのですが、今作は作物を食料に変換するのにアクションを使わなくとも良く、また”かまど”も作る必要がないので、アグリコラほど食料ノルマはキツくありません

アグリコラでトラウマがある人は、カヴェルナを遊んでみる事を強くおすすめします

と言いますのも、

  • アグリコラが好きな人はカヴェルナが苦手で、
  • カヴェルナが好きな人はアグリコラが苦手、

という事が多いように感じるからです

 

 

以上がラウンド終了処理です

 

 

 

ルールはこんなところでしょうか

 

 

 

  • すーぱー名作な「アグリコラ」の派生品
    農場や洞窟を徐々に大きくしていくのが、楽しくないわけがない
  • アグリコラが合わなかった方へ
  • シム好き・RPG好きの方へ
  • コンポーネント がこれでもかという程詰め込まれていて、質も良く豪華
    ゲーム終了時の見栄えも素晴らしい
  • ルールが多くて1回の説明では入り切らないゲーマー向けの 重量級 ゲームだが、手番ではワーカーを1個置くだけでプレイ感が軽い
    テーマやシステムも分かり易い為、意外と初級者の方へもおすすめ出来る
    ノルマの食料もアグリコラほどキツくないですし
  • 様々な戦略がある為、何度でも遊べる
  • ぼっち対応