ボードゲーム「ガンジスの藩王/Rajas of the Ganges」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当ページは、Inka Brand氏、Markus Brand氏、HUCH!社、が権利を所有する著作物を利用しております。
© Inka Brand, © Markus Brand, © HUCH!”
邦題 | ガンジスの藩王 |
洋題 | Rajas of the Ganges |
作者 | ブラント夫妻 ・Inka Brand (インカ・ブラント) ・Markus Brand (マルクス・ブラント) |
作者の作品 | ブラント夫妻 ・ガンジスの藩王 (2017) ・トゥーリアの踊る塔 (2016・Michael Rieneck共作) ・私の村の人生 (2015) ・ごきぶりループ (2015) ・ブルゲンランド (2014) ・ムラーノ島 (2014) ・ラボカ (2013) ・村の人生 (2011) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | 2017 |
定価 | 7560 |
プレイ人数 | 2 – 4 |
BGG ベスト人数 | 4 |
プレイ時間 | 45 – 75 |
対象年齢 | 12 以上 |
BGG プレイ感 | 2.91 / 5 |
BGG 評価 | 7.7 / 10 |
BGG 全体ランキング | 354 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ストラテジー: 186 / 約1600 |
BGG カテゴリー | ダイス、経済、領土拡大 |
BGG メカニズム | ダイスロール、ワーカープレイスメント |
その他要素 | インド |
エラッタなど | – |
※上記データは 2018/06 時点 BGGへ
ムガル帝国時代のインドにて私達は藩王となり、名声・富を得ていくのが目的です
参考にこちらをどうぞ
・ムガル帝国:Wikipedia、Google画像検索
・ガンジス:Wikipedia、Google画像検索
・ラージャ:Wikipedia
こちらがメインボードでして、
外周には名声トラックと富(所持金)トラックが描かれています
ゲーム中は、名声トラックは時計回りに、所持金トラックは反時計回りでマーカーを進めていく事になります
これらのマーカーが交差したらゲーム終了となり、いち早く交差させたそのプレイヤーが勝者となります
同じラウンド中に複数プレイヤーが交差させたのなら、マーカー間の距離がより離れているプレイヤーが勝者です
写真では、唯一青プレイヤーだけが交差できています
名声・所持金を均等に進めていってもいいですし、どちらか片方に注力して進めてもいってもよいのです
面白い勝利条件ですね
ゲームの流れ
ゲーム終了となるまで(誰かが名声・所持金マーカーを交差させるまで)、ラウンドを続けます
1ラウンド分では、手番が何巡かまわり続けます
このゲームは ワカプレ でして、各自このような ワーカー をいくつか持っています
初期所持数は少なめなのですが、ゲーム中にワーカーを増やしていく事も出来ます
因みにワーカーを増やす手段は、名声や所持金トラックを規定値まで到達させたら自動的に獲得できます
ですので、よくあるワカプレのように”まずはワーカーを増やす事を全力で目指す”という事をしなくともよく、”ワーカーを増やすのが必須なら、そもそも そのシステムいらなくない?”的な疑問も起こりません
純粋に名声・所持金だけをひたすら上げていくだけでよいので、私的には好印象
メインボード上に様々な アクションスペース がありますので、手番ではワーカー1個をいずれかのスペースへ置き、そこのアクションを行って手番終了となります
手番を続けていき、全員がワーカーを置き切ったら1ラウンド分が終了となります
ラウンド終了後は、全員がワーカーを回収し、新たなラウンドを行います
ラウンドを続け、誰かが名声・所持金マーカーを交差させたら、そのラウンドでゲーム終了となります
交差させている距離(マス数)がより長いプレイヤーが勝者です
流れはこんなところです
簡単ですね
あとはアクションスペースの説明ですが、これも比較的シンプルなものです
ここのアクションスペースは、描かれている色のダイスを1個獲得します
ダイスは資源のようなものでして、コストとして支払う事になります
4色分のダイスが サプライ にありますので、そこから1個取り、
振ってから、
獲得します
出目は価値を示していますが、コストとして低い出目が必要なアクションスペースもあるので、一概に出目が高ければいいというものでもありません
ここのアクションスペースは、指定されている出目のダイス1個を支払って様々な恩恵を得ます
好きな色のダイス2個を得たり、
スタピ になれたり、
建物を改良できたり、
川トラックの船マーカーを一気に進められたり、などなど
ここの各アクションスペースは先着1名までしかワーカーを置けません
ここのアクションスペースは川トラックの船マーカー(写真右下)を進められますが、進みたいマス数によって必要なダイスの出目が異なってきます
船マーカーが進んで、止まったマスに描かれている恩恵を得られます
ここのアクションスペースは、早くワーカーを置かないと追加でお金も支払わなければならなくなります
ここのアクションスペースは建物を建てられます
ここも他プレイヤーよりも早くワーカーを置かないと、追加でお金を多く支払う事になります
建物タイルが全部で12山分が 表向き で置かれていますので、好きな1枚を獲得できるのですが、
そのタイルに示されているダイスコストも必要です
このタイルなら、緑色のダイスの価値数が9以上必要となります
複数のダイスを組み合わせて支払ってもよいです
お釣りは出ません
タイルには道も描かれていて、獲得したタイルは、
こちらの個人ボードの、
上部のこの自宅マスに道が繋がるように配置させます
配置後、そのタイルに描かれたお金や名声点を得られます
個人ボードの外周には特別ボーナスアイコンが描かれていて、そこに自宅からの道が繋がると、その特別ボーナスを得られます
ボーナスは、お金だったり、名声だったり、ダイスだったり
他のアクションスペースとしては、
所持ダイスの出目を反転できたり、
建物タイルを配置させた時の名声点を増加させたり、
配置済みの建物タイルに応じてお金を追加で得たり、などなど
ルールはこんなところでしょうか
因みに、上級ルールや ヴァリアント ルールもあり、変化をつけて遊ぶ事も出来ます
ワカプレ となると多くは資源がごちゃごちゃしがちですが、この作品は資源となるダイスが4種類と少なめであり、ルールも初・中級者が遊びやすいシンプルなものです
上級・ヴァリアント ルールもあって、上級者・慣れたプレイヤーも楽しめます
この作品は珍しく遊ぶ事が出来たのですが、面白かったですよ!
建物配置時の名声点を高めるアクションを先にすべきか、はたまた建物を取り敢えず建てまくって早期決着を狙うべきかと考えたり、建物タイルを奪い合いあったりなどなど
斬新なルールはしいて挙げるなら勝利条件ぐらいしかありませんが、所持ダイスの出目による最適解を都度考えていくのがとても楽しかったです
ダイスゲームが好きな方へは勿論おすすめできますし、「ブルーゴーニュ」などの ストラテジー+ダイスゲームが好きな方も楽しめるかと思います
BGGランキングでも、全体ランク354位、ストラテジーランク186位と、かなりの高評価です