ボードゲーム「キートゥザシティ:ロンドンの街の鍵/Key to the City – London」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Richard Breese氏、Sebastian Bleasdale氏に帰属します”
邦題 | キートゥザシティ:ロンドンの街の鍵 |
原題 | Key to the City – London |
作者 | ・Richard Breese (リチャード・ブリーズ) ・Sebastian Bleasdale (セバスチャン・ブリーズデール) |
作者の作品 | 【Richard Breese】 ・キーフラワー (2012)(Sebastian Bleasdale共作) ・キーハーベスト (2007) ・キーセドラル (2002) ・キータウン (2000) ・キーダム (1998) ・キーウッド (1995) など 【Sebastian Bleasdale】 ・ブラックフリート (2014) ・レミング (2014) ・キーフラワー (2012)(Richard Breese共作) ・ウィウィルウォックユー (2012) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | 2016 |
定価 | 9180 |
プレイ人数 | 2 – 6 |
BGGベスト人数 | - (推奨:- ) |
プレイ時間 | 90 – 120 |
対象年齢 | 14以上 |
BGG重さ具合 (高い程重量級) |
2.56 / 5 |
BGG評価 | 7.3 / 10 |
BGG全体ランキング | 2069 / 約13000 |
BGGジャンルランキング | – |
BGGカテゴリー | 建築、経済、領土拡大 |
BGGメカニズム | 建築アクション、モジュラーボード、セットコレクション、タイルプレイスメント、ワーカープレイスメント |
その他要素 | 競り、拡大再生産、現代のロンドン、キーシリーズ |
※上記データは 2016/12 時点 最新BGGへ
キーシリーズの一つで、2016年に発売された新作です
副題はソロモンの鍵と掛けているんでしょうか、洒落てますね
因みに2017年には新たなキーシリーズとして「Keyper」が発売されるみたいですので楽しみですね
作者のリチャード・ブリーズ氏は、キーシリーズを作り続けていて、更に1989年にR&D(リチャード&ダーン)ゲームズを設立した方です!
因みに、今迄のキーシリーズのほとんどは、妹さんのジュリエット・ブリーズ氏がイラストを担当しているのですが、今作は違うようですね
セバスチャン・ブリーズデール氏に関しては、ライナー・クニツィア氏のお弟子さんと呼ばれる方です
今作はキーシリーズの一つと言っても、前作「キーフラワー」の簡易版です
ワレス氏で言う所の、「蒸気の時代」の簡易版である「スチーム」のようなものです
キーフラワーをよく知っている方は、下記の変更点をご覧ください
主な変更点
- 舞台が現代のロンドンになった
- 「春・夏・秋・冬」が「第一時代~第四時代」になった
- 前作は冬になるまで冬タイルを各自隠し持っていたが、第四時代目に出てくるタイルが予め分かっている状態でゲームスタートするようになった
- タイル上にキープルを置ける数が、最大6だったのが無制限になった
- 手番で出来るアクションの一つに「その時代を終える(=次の時代へ進む)」というものが追加された
これを行うとそのプレイヤーは一旦ゲームから抜けて、他の全てのプレイヤーが時代を終えるまで待つことになる
また、前作はキープルが乗った船を競っていたがそれが無くなり、代わりに時代を終えた順でキープルの乗った船を選べるようなイメージになった - 鉄や金などの六角柱のコマは無くなり、それに伴って”道”や”輸送”の概念も無くなった(ノコギリや金床などのトークンは健在)
代わりにコネクタと呼ばれる棒状のコマが追加され、そのコマはタイルの辺に垂直に置いてタイル同士を繋ぐ役割を果たす
コネクタは、”コネクタで繋がっていると追加の勝利点を得る”という効果を起こしたり、”タイルを改良(=裏返す)する為にはコネクタがそのタイルに繋がっていなければならない”というルールだったりする - タイルを改良するには、”改良効果を起こせるタイル上にキープルを置く”だったのが、”改良したいタイル上にキープルを置く”になった
- タイルを2回改良できるものがある
1回目はタイルを裏返し、2回目はタイルに描かれている建物の紙製立体コマをそのタイル上に置く
これにより、ボード盤面の見栄えが良くなった
長くなりましたが、主な変更点は以上です
それでは、ここからは「キーフラワー」を知らない方へのご紹介です
現代のロンドンを舞台に、各プレイヤーはロンドンを発展させていくのが目的です
このようなロンドンの建物が描かれた場所タイルがあり、建物を建てたり、改良したりすることで、
タイルのこの黄色いコインのようなアイコンの 勝利点 が得られます
ゲーム終了時に勝利点が一番多いプレイヤーが勝者です
ゲームは第一時代~第四時代あり、第四時代が終わったらゲーム終了です
各プレイヤーが受け取るものとして、このような衝立てと、キープルという ミープル をいくつかと、本拠地タイル1枚を持っています
この本拠地タイルに、このようにどんどんタイルを繋げていくことになります
場には、このようにタイルがいくつか並べられています
ゲームは手番制で、1時代分が終わるまで手番が巡リ続けます
手番で出来ることとして、1つ目は「場のタイルへの入札」です
先程の場のタイルは競売品のようなものでして、それらを競り落としていくことになります
入札したいタイルの自分よりの外周に、1色分のキープルを好きなだけ置きます
キープルはお金のような役割を持ち、また、後述しますがワーカーの役割も果たします
他のプレイヤーもそのタイルに入札したいのであれば、現在の最高ビット数(=キープル数)を上回る必要があり、且つ、既にビットされているキープルと同色でなければなりません
なのでカバさんは赤色で2個ビットしました
更にクマさんが同じタイルにビットしたいならこんな感じで赤3個ですね
手番のアクション2つ目は、「タイルの効果を使う」
タイル上にキープルを置いて、黄色い背景の部分の効果を発動します
このような白い背景のものは、ゲーム終了時に自動で発動します
置く事が出来るタイルは自分のタイルのみならず、
なんと場のタイルにも、
ななんと相手のタイルにも置けます
(写真ではスペースの関係上場札を取り除いています)
効果はキープルを置く度に何回でも発生しますが、前回置いた時よりも置く数を増やし、且つ、既存キープルの色に合わせなければなりません
写真だと、前回が青1個だったので、今回は青2個置いたところです
場のタイルの場合は、タイル上に置くキープルと、ビット するキープルの色とを合わせる必要があります
ですので、写真だとこのタイルへもしもビットする時には青のキープルでなければなりません
タイル上にキープルを置いた時の効果は2種類しかありません
一つ目は「技術トークンを獲得する」
このような技術トークンがありますので、獲得します
この トークン はタイルを改良(後述)するのに使ったり、別のタイル効果によって勝利点変換されたりします
二つ目は「そのタイル上にコネクタを置く」
コネクタというこのような棒状のコマを、
そのタイルの任意の辺に垂直に置きます
このコネクタも、先程のトークンと用途は同じです
改良に使ったり勝利点を得たり・・・・・・
ただコネクタは使っても取り除かれることはありません
因みに、コネクタは電線や水道管、ガス管などといった設定です
手番のアクション三つ目は、「タイルを改良する」
改良したい自分のタイル上にキープルを置き、
(置く時のルールは、「タイルの効果を使う」の時と同様です)
タイルに描かれているコスト(技術トークンやコネクタなど)を支払い、
そのタイルをひっくり返します
改良によって、そのタイルの効果が上がります
改良回数は1枚につき基本は1回なのですが、タイルによっては2回出来るものもあります
2回目の改良を行うと、このように立体コマが置かれ、タイル効果が更にアップします
わーすてき
手番のアクション4つ目は、「出帆する(=その時代を終える)」
出帆すると、そのプレイヤーは今の時代を終え、次の時代になるまで一時的にゲームから抜けます
出帆する際、このような川タイルというものに乗っている自分の船コマを、
右隣りの川タイル上の任意の空きマスに置きます
置いたマスによって、次の時代へ移る際のボーナスが異なります
ボーナス内容は、キープルの数や、技術トークンや追加タイルの有無などです
あと、船コマは手番順も兼ねているので、置いたマスによってそれも変わってきます
手番のアクション5つ目は、「パス」
パスは ソフトパス です
ただ、全員が連続してパスした場合は、強制的に次の時代へ移行します
手番で出来ることは以上です
まとめると、
- 場のタイルへの入札
- タイルの効果を使う
- タイルを改良する
- 出帆する
- パス
です
次の時代へ移る際、場の落札したタイルは獲得して手元のタイルに繋げます
もしタイル上にキープルが乗っているなら、それは獲得する事が出来ます
元々手元にあったタイル上にキープルが乗っているなら、それも同様に獲得します
ですので、他人がタイル上に置いたキープルであっても、自分のものとなる可能性があるのです
ルールはこんなところでしょうか
- 現代ロンドンのランドマークが沢山登場し、立体コマもそびえ立って見栄えが良い
- キーシリーズの一つで、数々の賞を受賞した名作キーフラワーのシンプル版
- シンプルになった事で前作より気軽に遊べ、初心者にも出し易くなった
- キーフラワー同様あっさりと終わり、プレイ感も軽いので、「もう一回」となりやすい
- 1回のゲームで使わないタイルも多いので、何回も遊べる
- ワカプレ &競り& 拡大再生産 が好きな方へ
でしょうか
ロンドンのランドマーク一覧の情報冊子が付属されていましたので、特設サイトを作ってみました
といいましても、ただのリンク集ですけども
良きボドゲライフを