キーパー

ボードゲーム「キーパー/Keyper」の紹介で、ルールの概略を説明しています

”当ページは、Richard Breese氏、R&D Games社、が権利を所有する著作物を利用しております。
© Richard Breese, © R&D Games

邦題 キーパー
洋題 Keyper
作者 Richard Breese (リチャード・ブリーズ)
作者の作品 ・キーパー (2017)
・キートゥーザシティ:ロンドンの街の鍵 (2016)(Sebastian Bleasdale共作)
・キーフラワー (2012)(Sebastian Bleasdale共作)
・キーハーベスト (2007)
・キーセドラル (2002)
・キータウン (2000)
・キーダム (1998)
・キーウッド (1995)
など
国内取扱メーカー ホビージャパン
発売年 2017
定価 12960
プレイ人数 2 – 4
BGG ベスト人数 3
プレイ時間 60 – 120
対象年齢 14 以上
BGG プレイ感 3.53 / 5
BGG 評価 7.5 / 10
BGG 全体ランキング 1138 / 約13000
BGG ジャンルランキング
BGG カテゴリー 建築、経済、農業、中世
BGG メカニズム エリアコントロール、セットコレクション、タイルプレイスメント、ワーカープレイスメント
その他要素 キーシリーズ、相乗り
エラッタなど

※上記データは 2018/05 時点 BGGへ

 

 

作者のリチャード・ブリーズ氏は 1989年にR&D(リチャード&ダーン)ゲームズを設立し、1995年からは一連のキー・シリーズを発表し続けています

「キーフラワー」や「キートゥーザシティ」と似たルールもありますが、今作では競りはありません

 

ルールが結構分かりづらく、3回くらい読み直してやっと理解できました汗

 

自分の農場を大きくしていき、ゲーム終了時に 勝利点 がより多いプレイヤーが勝者となります

 

このような建物タイルが沢山ありまして、

 

 

 

 

 

この個人ボード上に、

 

 

 

 

 

建てていく事になるのですが、勝利点のほとんどは この建物タイルに描かれている条件を達成したら勝利点が得られます

例えば、

 

 

 

この豚小屋と豚駒を終了時に持っていれば何点、や

 

 

 

 

 

この宝石職人小屋と宝石を終了時に持っていれば何点、

 

 

 

 

 

森林側(個人ボード左側の緑のマス)の建物スペースを埋めきっていれば終了時に何点、

 

 

 

 

終了時に余った水色キープル1つにつき何点、などなど

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲームの流れ

春ラウンド・夏ラウンド・秋ラウンド・冬ラウンド、と順に全4ラウンド行ったらゲーム終了です

1ラウンド分中には手番が何巡かまわっていき、とある条件を満たしたプレイヤーが出たら、他プレイヤーがもう1手番ずつ行ってラウンド終了となります

”とある条件”については後程

 

手番では、次の3つ選択肢から1つを実行して 手番終了となります

選択肢1: キープル1つをプレイする

個人ボードの右上には、様々な色のキープルが置かれていますので、ここから1つ取り、

(キープル=ミープル の事です)

 

 

 

このメインボード上のマスへ置きます

メインボードはご覧の通り複数枚に分かれています

各マスはアクションスペースとなっていて、ミープルを置いたらそのマスに描かれたアクションが発動されます

資源駒を得られたり、動物駒を得られたり、建物タイルを得られたり、建物を建築したり、建物を改良したり、などなど

 

色付きの枠線が書かれているマスがあったりするのですが、その色と一致するミープルを置いた場合には、アクション効果が強化されます

通常よりも多くの資源を得られたり、建物建築を多くできたり、など

 

 

あと、空いているマスへミープルを置いてアクションをする際には、他プレイヤー1人だけ、相乗りして同じアクションが可能です

「相乗りさせてクマー」

相乗り権利が他プレイヤーへ1巡だけまわるので(誰かが相乗りしたら、相乗り権利はそこで終了となる)、相乗りするプレイヤーは そのマスに置かれたミープルと同色のミープル1つを手持ちから出して 一緒にマスへ置きます

相乗りによっても アクション効果が強化され、相乗りされた側も 相乗りした側も強化効果を得られます

例えば、手番プレイヤーが青ミープルをマスへ置いたら、他プレイヤー(1人だけ)も青ミープルを出して一緒に置く事で、そのマスの強化されたアクション効果を両プレイヤーが得られます

両プレイヤー共にWin-Winです

マスの枠線の色と同色のミープルであれば アクション効果は更に強化されますので、積極的に相乗りしたい・されたい所です

因みに、各マスはミープルを2個までしか置けません

 

既にミープル1つが置かれているマスへ対して(手番プレイヤーが)ミープルを置く場合には、既存ミープルと同色でなければなりません

ミープルを置いたら、

 

 

 

既存のミープルの方を倒す事で、そのマスのアクション効果が強化されます

既存ミープルの方は誰が置いたものなのか は関係なく、手番プレイヤーだけが強化されたアクション効果を得られます

 

この作品では、キープルを置いた時の他、倒した時にも仕事をしてくれるのです

後で説明しますが、手番時に出せるキープル(とリーダー駒)が1つも無い場合には、既に出されている立ちキープル(他プレイヤーが出したものであっても)を倒す事で、そのマスのアクションが行えます

 

既に倒れているミープル1つが置かれているマスへ対して(手番プレイヤーが)ミープルを置いた場合(やはり同色でなければならない)、倒れミープルはさすがにもう仕事はできず、単に自分が今置いたミープル1つ分のアクション効果が実行されます

 

 

先述しましたが、既にミープルが2つ置かれているマスへは、ミープルを置けません

 

 

 

 

キープルは、自分の個人ボード上の建物に置いて 建物効果を発動させる事も出来ます

この時にも、今まで説明した相乗り・効果強化・同色縛りなどのルールが適用される為、

 

 

相乗りされて他プレイヤーが自分の建物上にキープルを置いてくるシーンがあります

「相乗りさせてクマー」

 

 

 

 

 

選択肢2: リーダーキーブルをプレイする

手を挙げているキープルがありまして、各プレイヤーは担当色のこのキープル1つを受け持ち、

 

 

 

 

個人ボード右上のキープル置き場に置かれています

この手挙げキープルは特別でして、キーバーと呼ばれます

ゲーム内用語として他にも「キープ」などもあり、「キープル」「キーバー」「キープ」とややこしい限りですので、キーパーを「リーダー」と呼ぶ事にします

 

各メインボードには、リーダーだけが入れるマス(因みに「キープ」という)が1マスだけあるのですが、

 

 

 

 

リーダーは、いずれかのメインボード上のリーダー専用マスにしか置く事が出来ません

 

 

 

 

リーダーを置いたら、そのメインボード自体を獲得します

 

 

 

 

 

獲得状態のメインボードであっても、他プレイヤーは通常通りにそのボード上へキープルを置く事が出来ます

置いた時の処理方法も、特に変更はありません

「置かせてクマー」

(他プレイヤーもキープルを置いて来ますので、ボード獲得時には自分側へ少しだけ引き寄せる程度でいいと思います)

 

後で説明しますが、各季節の終了時には、各自 獲得したメインボード上の全キープル・リーダーを各自獲得し、次の季節で利用する事になります

ですので、出来るだけキープルが多く置かれている(置かれそうな)メインボードを獲得する必要があるのです

因みに、リーダーには横倒し・相乗りルールなどはありません

リーダーは、メインボードを獲得する為だけの駒です

 

 

 

選択肢3: キープル1つを横倒しにする

この選択肢3は、選択肢1・2がどちらも実行出来ない時に行うものです

つまりは、個人ボード右上のキープル・リーダー置き場に 1つも駒がない場合に、選択肢3を実行できます

横倒しにすると、そのキープルはそのマスのアクションを行えるのでしたね

 

横倒しにできるキープルは、自分の個人ボード上のキープルか、

 

 

 

 

 

自分の獲得状態のメインボード上のキープルの中の、いずれかに限られます

倒すキープルは、誰が置いたものなのかは関係ありません

 

 

 

 

手番では、上記の3つの選択肢から1つを実行して手番終了となります

手番を続け、全員が選択肢3を実行したら、もう1巡ほど手番をまわして その季節は終了となります

季節が終了したら、個人ボード上と獲得済メインボード上の全キープル・リーダーを獲得して メインボードを中央へ戻したり、指定された資源を 指定された季節までに用意していれば勝利点を得る建物の処理をしたり、などの後処理をして次の季節へ進みます

春夏秋冬すべて終わったらゲーム終了となります

得点計算をし、勝利点がより多いプレイヤーの勝利です

 

アクション効果については、資源を獲得したり、コストを支払って建物を建てたり、と特段変わった事はしないので割愛します

 

ルールはこんなところでしょうか

 

まとめると、

 

・春・夏・秋・冬ラウンド、と順に全4ラウンド行ったらゲーム終了

・1ラウンド分中には手番が何巡かまわる

・手番では、次の3つ選択肢から1つを実行して 手番終了となる

選択肢1: キープル1つをプレイする

・メインボード上か、自分の個人ボード上のマスへプレイし、アクション効果を得る

・プレイしたマスによって、資源を得たり、建物を建てられたりなど行える

・枠線と同色のキープルをプレイしたのなら、アクションが強化

・空きマスへプレイしたのなら、他プレイヤー1人だけが相乗りできる

・相乗りするには、手番プレイヤーがプレイしたミープルと同色のミープルを、自分もプレイしなければならない

・相乗りによってもアクションが強化され、効果は両プレイヤー共に同じように得られる

・既に立ちミープル1つがあるマスへプレイしたのなら、倒してアクション強化可能

・各マスへは ミープルは2つまでしか入れない

選択肢2: リーダー1つをプレイする

・いずれかのメインボード上の、リーダー専用マスへリーダーをプレイする

・そのメインボード自体を獲得する

・その獲得済メインボード上へは、以降も通常通り誰でもキープルを置ける

選択肢3: キープル1つを横倒しにする

・選択肢1・2どちらも実行出来ない時に限り、この選択肢3を行える

・横倒しにできるキープルは、自分の個人ボード上か、自分の獲得済メインボード上のキープルの中のいずれか

 

・手番では、上記の3つの選択肢から1つを実行して手番終了

・手番を続け、全員が選択肢3を実行したら、もう1巡ほど手番をまわして その季節は終了

・季節が終了したら、次の季節の準備などをして季節を進める

・春夏秋冬すべて終わったらゲーム終了

・得点計算をし、勝利点がより多いプレイヤーの勝利

 

以上です

 

競り要素が無くなった為、競りが苦手でキーシリーズを敬遠していたプレイヤーも遊びやすくなったかと思います

キーシリーズらしい色縛りルールを継承しつつ、相乗り要素を足した ワカプレ・拡大再生産で、面白そうですね