ボードゲーム「シェイクスピア/Shakespeare」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当ページは、Hervé Rigal氏、Ystari Games社、が権利を所有する著作物を利用しております。
© Hervé Rigal, © Ystari Games”
邦題 | シェイクスピア |
洋題 | Shakespeare |
作者 | Hervé Rigal(エルヴェ・リガル) |
作者の作品 | ・シェイクスピア(2015) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | 2015 |
定価 | 7560 |
プレイ人数 | 1 – 4 |
BGG ベスト人数 | 3 |
プレイ時間 | 20 – 90 |
対象年齢 | 13 以上 |
BGG プレイ感 | 3.01 / 5 |
BGG 評価 | 7.5 / 10 |
BGG 全体ランキング | 427 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ストラテジー: 243 / 約1600 |
BGG カテゴリー | ルネサンス |
BGG メカニズム | アクションポイント制、競り、カードドラフト |
その他要素 | 演劇 |
エラッタなど | – |
※上記データは 2018/06 時点 BGGへ
場所はロンドン
女王陛下が各劇場へ6日間の間 足を運び、その中で最も優れた一座を後援してくれると約束してくれました
私達は劇団の長となり、名役者を雇用し、上質な衣装を着せ、大掛かりの舞台装置を用意し、女王陛下の御眼鏡に適うよう奮闘します
という設定です
参考までにどうぞ
・ウィリアム・シェイクスピア: Wikipedia
ゲーム終了時に 勝利点 がより多いプレイヤーが勝者となります
勝利点の獲得方法は、主に次の3つあります
勝利点1: 目標カード
このような様々な目標が描かれたカードがありまして、これを獲得し、且つカードに描かれた条件(目標)をゲーム終了時までに達成していれば、勝利点が得られます
勝利点2: 役者・衣装・幕トラック
このような役者が描かれたカードがありまして、ゲーム中に雇用していく事になります
雇用した役者は、働かせる(後述)事によって、
このメインボード上の、
ここの幕トラック(赤・黄・青)と呼ばれる所のマーカーを進める事が出来ます
ゲーム中には中間決算と最終決算があるのですが、その時の幕トラック上のマーカーの位置に応じて、勝利点やお金が得られます
役者には衣装を着せる事が出来ます
これがその衣装トークンでして、数字は衣装の価値の高さを示しています
衣装係を働かせる(後述)事によってこの衣装トークンを獲得し、
雇用している各役者カード上に3枚まで乗せる事が出来ます
3枚乗せ切る事で衣装が完成されたものとし、完成衣装の合計価値に応じた恩恵(勝利点・お金)を得たり、中間決算・最終決算時には更に追加の勝利点・お金が得られます
写真では、左端の役者カードだけが衣装トークン3枚を乗せられていますので、そのカード1枚だけが恩恵を与えてくれます
勝利点3: 舞台装置・雰囲気トラック
このような舞台装置を表すトークンがありまして、数字は装置の価値を示しています
大道具係を働かせる(後述)事によってこの舞台装置トークンを獲得し、
この個人ボード上の、
中央の舞台マスに配置していきます
舞台装置トークンは、ピラミッド状に下から積み上げていく必要があり、且つ、色が左右対象になるように配置しなければなりません
配置したマスによっては、追加の勝利点を得られたりもします(蝋燭のマス)
また、装置トークン配置時には、装置の色によって様々な恩恵を得られます
お金を得られたり、雰囲気トラックと呼ばれる所のマーカーを進められたり、などなど
雰囲気トラックというのは、
個人ボード上のここが雰囲気トラックになっていまして、スタート位置は左から3マス目になります
このマーカーが左へ後退してしまうとペナルティ(勝利点がマイナス。幕トラックが後退)、右へ進むと恩恵(お金・勝利点・幕トラックが進む)が得られます
主な勝利点要素は以上の3つでしょうか
ゲームの流れ
全6ラウンドを行い、ゲーム終了となります
4・6ラウンド目には、中間決算・最終決算が発生します
1ラウンド分は、次の6つのフェイズを順に実行してラウンド終了です
フェイズ1: 各自のアクション数の公開/手番順の決定
各プレイヤーは このようなディスクを5つ持っていて、1ディスクが1 アクション を示しています
全員一斉に、今回のラウンドで行いたいアクション数分のディスクを 握り、
一斉に公開します
ディスク数がより少なかったプレイヤー順になるよう、手番順トラックを入れ替えます
手番順が早い方が有利になりますが、アクション数が少な過ぎるのは不利となりますので、いくつディスクを握り込むか悩みどころですね
フェイズ2: アクション
手番が何巡か周っていきます
手番では、基本的にはディスクを1個使って1アクションをし 手番終了となりますので、全員の所持ディスク(先程握っていたディスク)が使い果たされるまで 手番が何巡か周る事になります
ディスクは 人物が描かれている所(個人ボードの右端・左端や、サプライから獲得してきたカード)へ1個置き、その人物の効果が発動されます
人物は、主に役者と裏方に分かれていて、
これらの人物が、役者
ディスクを置いた時には左上の効果が発動し、幕トラックを進められます
衣装トークンを3枚置き切る事で、中間決算・最終決算時には右下の効果が発動され、幕トラックを更に進められます
右上はコスト(お金)でして、雇用(サプライから獲得)する時にはコストは不要でして、ゲーム終了時に支払えばOKです
ただ、その時に支払えなければ勝利点が減点されてしまいます
この人物は裏方の衣装係でして、
毎ラウンド、いくつかの衣装トークンがサプライとして並べられますので、
合計価値が6(又は8)以下になるような好きな枚数・組み合わせで獲得し、
役者カード上に好きなように配置します
この人物も裏方で、大道具係です
毎ラウンド、いくつかの舞台装置トークンがサプライとして並べられますので、
合計価値が6(又は8)以下になるような好きな枚数・組み合わせで獲得し、
舞台マスに、ピラミッド状・左右対称になるよう配置します
(左右対称ルールは、左右を均等に作成していく必要はありません)
配置したマスによっては、追加の勝利点を得られたり(蝋燭のマス)、また、装置トークン配置時には、装置の色によって様々な恩恵(お金・雰囲気トラックが進む)を得られるのでしたね
女王陛下は、4金を得るか、目標カードを得られます
主な人物はこんなところです
手番時には、1ディスクを人物の上に置いて効果を発動させて手番終了といいましたが、実は、ディスクを消費しない雇用アクションというものもありまして、
各プレイヤーは このような雇用カード1枚を持っていまして、
毎ラウンド、いくつかの人物カードがサプライとして並べられますので、
雇用カード1枚を支払い、人物カード1枚を獲得する事が出来ます
使った雇用カードは、ラウンド毎に手元へ戻ってきますので、毎ラウンド1人の人物を雇用できます
このフェイズ2では手番が何巡か周り、全員が所持ディスクを使い切ったら、次のフェイズへ進みます
フェイズ3: 雰囲気
各自、雰囲気トラックを確認し、マーカーの位置に応じたペナルティ・恩恵を得ます
その後、マーカーをスタート位置(左から3マス目)にリセットさせます
フェイズ4: 決算
このフェイズは、4・6ラウンド目にのみ行います
衣装を完成させているのであれば、その役者カード右下の効果が発動し、幕トラックを進められます
その後、各幕トラックの位置を確認し、各自 恩恵を得ます
フェイズ5: 後処理
サプライの衣装・舞台装置・人物などを補充したりします
フェイズ6: 休息させる人物の決定
働かせた人物(ディスクが置かれている人物)は休息させなければなりません
ただし、その内の1人だけは休息させなくともいいです
このような休息トークンを各自 持っていまして、今回のラウンドで使ったディスク数ー1個の休息トークンを取り、
休息させる人物上に休息トークンを1枚ずつ置いていきます
この休息トークンが置かれた人物は、次のラウンドでは働かせる事が出来なくなります
1ラウンド分休息させれば、その人物はまた働かせられるようになります
休息トークンを置き終わったら、各自 全てのディスクを回収し、次のラウンドへ進みます
ラウンドを続け、全6ラウンド行ったらゲーム終了
勝利点がより多いプレイヤーが勝者となります
ルールはこんなところでしょうか
雰囲気は最高ですし、絵も美麗
ルールもそこまで難しくなさそうですので、中級者でも問題なく楽しめるかと思いますし、BGGランキングが高いことからも上級者も楽しめそうですね
毎ラウンド、サプライに登場してくる役者・衣装・舞台装置を確認し、自分にはどれが必要なのかをしっかりと見極めて、フェイズ1で握り込むアクションディスク数を最低限に抑えていく必要があるかと思います