デルフォイの神託

ボードゲーム「デルフォイの神託/The Oracle of Delphi」の紹介で、ルールの概略を説明しています

”当作品の画像の著作権は、
 Stefan Feld氏、Hall Games社に帰属します”

邦題 デルフォイの神託
洋題 The Oracle of Delphi
作者 Stefan Feld (シュテファン・フェルト)
作者の作品 ・ブルゴーニュ:カードゲーム (2016)
・ヨーヴィック(倉庫の街のリメイク) (2016)
・デルフォイの神託 (2016)
・アクアスフィア (2014)
・ラ・イスラ (2014)
・アメリゴ (2013)
・ボラボラ (2013)
・ブルージュ (2013)
・リアルト橋 (2013)
・ブルゴーニュ (2011)
・ストラスブール (2011)
・トラヤヌス (2011)
・ルナ (2010)
・倉庫の街 (2010)
・マカオ (2009)
・薔薇の名前 (2008)
・ドラゴンの年(ドラゴンイヤー) (2007)
・ノートルダム (2007)
など
国内取扱メーカー ホビージャパン
発売年 ・原作 2016
・日本語版 2016
定価 6480
プレイ人数 2 – 4
BGG ベスト人数 3 – 4 (推奨: 2 – 4 )
プレイ時間 60 – 100
対象年齢 12 以上
BGG プレイ感 2.97 / 5
BGG 評価 7.5 / 10
BGG 全体ランキング 625 / 約13000
BGG ジャンルランキング ストラテジー: 320 / 約1600
BGG カテゴリー 古代、神話
BGG メカニズム アクションポイント制、ダイスロール、マス移動、組み立て式ボード、ピックアンドデリバリー、運試し、プレイヤー別特殊能力
その他要素 ゼウス様、巫女様

※上記データは 2017/03 時点 最新BGGへ

 

 

シュテファン・フェルト氏の新作(2016)で、もちろんダイスは振りまくりで、要素もてんこ盛りです

 

 

 

設定について

ゼウスは自分を崇めてくれる者達が大好きです

私達はゼウス様に献上品を送ったり、ゼウス様の彫像を建てたりして媚びへつらい、ゼウス様に認めてもらってオリュンポスへ招待してもらう事が目的です

その為にも、神殿にいらっしゃる巫女様からのお告げを盲信し、導いて頂きます

(実際には、導いてもらうどころか振り回されっぱなしになります)

(ゲーマーはマゾいお方が多いので問題はないのですが)

 

 

 

 

目的について

メインボードはこのようなマップタイルを、

 

 

 

 

 

自由に繋ぎ合わせて作ります

 

 

 

 

 

中央辺りにゼウス様がいらっしゃいますので、全員そこから出帆します

「ゼウス様の為に、いざゆかん」

 

 

 

 

各プレイヤーは、様々な目的が描かれたタイルを全種類1枚ずつ持っています

白背景部分が目的の内容、下半分(青背景部分)がその目的を達成した時の恩恵です

 

 

 

ゲーム中、タイルに示された目的を達成したら、下半分に描かれた(青背景)恩恵を得て、そのタイルを捨てます

 

 

 

 

全ての目的タイルを捨てている状態で、いち早くゼウス様の元へ戻ったプレイヤーがオリュンポスへ招待されます

「ゼウス様ー」

 

 

 

 

 

目的タイルについて

目的タイルは大きく4つに分類されます

 

目的1: ゼウス様の為の聖廟を建てる

これが聖廟コマ

 

 

 

 

 

マップ上にこのような白っぽいマスの島タイルがあるのですが、

 

 

 

 

 

船を隣接させてそのマスへ探検というアクションを行うと、島タイルをめくれます

めくるとギリシャ文字が書かれていますので、自分の目的タイルのギリシャ文字と一致している場合に限り、

(目的タイルのギリシャ文字は、プレイヤー毎に異なります)

 

そのマスへ聖廟コマを置き、該当する目的タイルを捨てます

当てずっぽで島タイルをめくりに行ってもよいのですが、島タイルの中身をこそっと覗き見るアクションもあります

 

 

 

目的2: ゼウス様の彫像を作る

これが彫像コマ

 

 

 

 

 

マップ上に彫像コマがありますので、船を隣接させて積み込み、

 

 

 

 

 

彫像コマの色と一致する彫像設置マスまで、

 

 

 

 

 

運んで設置し、該当する目的タイルを捨てます

 

 

 

 

 

 

目的3: ゼウス様へ貢ぎ物を捧げる

マップ上に貢ぎ物がありますので、船を隣接させて積み込み、

 

 

 

 

 

貢ぎ物の色と一致する神殿まで運び、該当する目的タイルを捨てます

 

 

 

 

 

 

目的4: ゼウス様へ我が力をアピールする為に、モンスターを倒す

マップ上にモンスターがいますので、船を隣接させて戦い、勝てば該当する目的タイルを捨てます

 

 

 

 

 

目的は以上です

 

ヴァリアント ルールで、(1人あたり)全12枚の目的タイルを最初から何枚か除外することで、ゲーム時間を短く出来ます

 

 

 

 

ゲームの流れについて

ゲーム開始前にダイスの準備をする為、巫女様の元へ参りましょう

このような個人ボードを各自持っていて、左側にあらせられる赤い衣をまとっているお方が問題の巫女様です

それでははた迷惑なありがたーいお告げを拝聴しましょう

 

 

 

巫女様の元にはダイスが3個ありますので、ゲーム開始前に全員振って、

「巫女様どうかお導きをー」

 

 

 

 

各ダイスを、出目と一致する周囲のアイコンのところに置きます

巫女様「こんなん出ましたけど~

このダイスが、手番時に出来る アクション に関わってきます

 

 

 

これでダイスの準備は完了です

ゲーム終了となるまでラウンドが続きます

1ラウンド分は、手番を一巡まわしてラウンド終了となります

 

 

手番では、次の3つのフェイズを順に実行して手番終了となります

フェイズ1: 負傷チェック

敵と戦ったり、ラウンド終了時に起こるタイタンの襲撃により(後述)、負傷する事があります

負傷すると、このような負傷カードを山札から引いて獲得しなければなりません

 

 

 

 

獲得した負傷カードは、表面にして手元に少しずらして並べていくのですが、

 

 

 

 

負傷チェックの時に、

  • 同色が3枚以上あるか、色関係なくカードが6枚以上ある場合:
    回復の為に任意のカード3枚を捨札にし、手番がそこで終わってしまいます
  • 負傷カードが0枚の場合:
    ボーナスとして、恩恵トークン2つ得るか、神ディスクを1つ上げます
  • それ以外:
    何も起こりません

 

恩恵トークンというのは、3種類の恩恵を起こしてくれる優れモノです

  • 巫女様のお導きに従いたくないプレイヤーは出目を変えTARI
  • 移動力を増やしTARI、
  • モンスターと闘って負けた時に、少し弱体化させてから再挑戦できる

 

 

神ディスクというのは、個人ボード右半分の、この雲が描かれた神トラックにあるディスクのことです

 

 

 

 

ディスクが一番上まで到達している神ディスクは、以降の手番中に一番下まで下げることでその神様のお力添え(恩恵)を頂けます

 

 

 

 

 

フェイズ2: 巫女様のお導きに従ってアクションを行う

1アクションにつき、ダイス1個を使いますので、1手番では3アクション行なえます

使ったダイスは、巫女様の元へお返しします

 

 

 

 

 

アクションは脅威の13種類もあります

アクション1: 恩恵トークンを2個獲得する

 

 

 

 

 

 

 

アクション2: 神託カードを1枚獲得する

これが神託カード

神託カードは様々な特殊効果を起こせるカードです

 

 

 

 

 

アクション3: 伏せられている任意の島タイル2枚をこそっと見てギリシャ文字を確認する

こそっと

 

 

 

 

 

 

アクション4: 船を3マスまで移動させる

移動後のマスの色が、使った出目の色と一致していなければなりません

(アクション5以降のアクションも、対象となるものが、使った出目の色と一致していなければなりません)

 

 

 

 

アクション5: 隣接マスの怪物と闘う

怪物の強さは「9−盾の防御値」となります

 

 

 

 

 

盾の防御値とは、個人ボード左下の盾トラックのことです

 

 

 

 

 

戦闘ではこの10面ダイスを振り、怪物の強さの値以上の出目を出せば勝利です

もし0の出目が出た場合には、負傷カード1枚を山札から引かなければなりません

 

 

 

 

アクション6: 隣接する伏せられた島タイルをめくる(=探検)

先述した通り、伏せられた島タイルをめくって、そこのギリシャ文字と目的タイルのギリシャ文字とが一致していれば、聖籠コマを置けます

もしギリシャ文字が一致していなくても、恩恵トークンを得たり、神ディスクを上げられたりなどの恩恵があります

 

 

 

アクション7: 隣接する表向きの島タイルに、聖籠コマを置く

置く時は、やはりギリシャ文字が一致していなければなりません

 

 

アクション8: 隣接する貢物キューブ1個を獲得する

マップ上から船に積み込んだキューブは、個人ボード右にある船の空きスペースへ置きます

 

 

 

 

 

 

アクション9: 隣接する神殿へ貢物キューブを置く

 

 

 

 

 

 

 

アクション10: 隣接する彫像コマ1個を獲得する

彫像も、積み込んだ際には個人ボードの船の空きスペースが必要です

 

 

 

 

 

 

アクション11: 隣接する彫像設置マスへ彫像を置く

 

 

 

 

 

 

 

アクション12: 使った出目と同じ色の負傷カード全てを捨札にする

 

 

 

 

 

 

 

アクション13: 使った出目と同じ色の神ディスクを1マス上げる

 

 

 

 

 

 

 

以上のアクションから3つを行ったら次のフェイズへ進みます

 

 

フェイズ3: 巫女様のお導きを拝聴する

ダイス3つを降って、各ダイスを出目と一致する周囲のアイコンのところに置きます

巫女様「こんなん出ましたけど~、パートⅡ」

そしてその3つの出目を宣言し、他プレイヤーはその色のどれか1色の神ディスクを1つ上げられます

 

 

以上の3つのフェイズを行って手番終了です

 

 

手番が一巡したら1ラウンド分が終了となります

ラウンドの終了時には、タイタンの襲撃イベントが全員に起こります

最後手番プレイヤーが代表として、タイタンダイスを振ります

出目が6だったら、負傷カード2枚を山札から引かねばなりません

出目が5以下だったら、自分の盾の防御値をその出目が超えていれば、そのプレイヤーは負傷カード1枚を引かねばなりません

 

 

ラウンドを続け、誰かが目的タイル全てを達成して、ゼウス様の元へ戻れば勝利です

 

 

もう疲れたとは思いますが、もう少しだけ

その他の要素としては、

ゲーム開始前に各自が受け取る船タイルや、

 

 

 

 

 

彫像を設置した時に仲間になってくれる仲間カード

 

 

 

 

 

怪物を倒した時に貰える装備カード

これらはどれも即時効果や永続効果により恩恵をもたらしてくれます

 

 

 

 

 

 

長くなりましたがルールはこんなところでしょうか

 

 

 

 

 

  • ダイスによる アクション 制限と要素てんこ盛りの、フェルドのお家芸システム
    初心者お断り
    要素モリモリの 重量級 ゲームが好きな方へ
  • 巫女様のお導きは、自分の手番終了時に拝聴するので、ダウンタイム が短くなる
  • アクションの種類もてんこ盛りだが、出目の色制限により選択肢は絞られるので、思考時間はそんなに長くはならない