ボードゲーム「ニューヨークスライスピザ/New York Slice」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Jeffrey D. Allers氏、Bézier Games, Inc.社に帰属します”
邦題 | ニューヨークスライスピザ |
洋題 | New York Slice |
作者 | Jeffrey D. Allers |
作者の作品 | ・ニューヨークスライスピザ (2017) ・シトラス (2013) ・もっとホイップを (2008) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | 2017 |
定価 | 5184 |
プレイ人数 | 2 – 6 |
BGG ベスト人数 | 4 (推奨: 2 – 6 ) |
プレイ時間 | 30 |
対象年齢 | 8 以上 |
BGG プレイ感 | 1.33 / 5 |
BGG 評価 | 7.1 / 10 |
BGG 全体ランキング | 1706 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ・ファミリー: 406 / 約1500 |
BGG カテゴリー | パーティーゲーム |
BGG メカニズム | エリアコントロール、セットコレクション |
その他要素 | – |
※上記データは 2017/07 時点 最新BGGへ
このように本物のピザの箱のように開けるようになっていて凝っています
パッケージもお洒落ですよね
私達はピザを買いに来たお客さんで、美味しいピザを食べたり、テイクアウトしたりします
ゲーム終了時に 勝利点 がより多いプレイヤーがピザ・・・もとい勝者となります
勝利点は次の4つの要素で増減します
勝利点1: 店内で食べる
「いただきます」
獲得した時に、「店内で食べる」か「持ち帰る」かをピース事に決める事になります
「これは9年前に借金取りに追い込まれて亡くなった父さんの分・・・
これは7年前にまだ小さい俺と妹を必死で育てようとして過労死してしまった母さんの分・・・
そしてこれは俺の帰りを1人留守番して待っていてくれている妹の分っと・・・」
くま・かば「全部1人で食べるぞ!!」
「・・・・・・」
「店内で食べる」ことにした場合、そのピースは手元の脇に伏せて積みます
くま・かば「げぷぅ」
ゲーム終了時にこの積み上げたピースのペパロニの個数分の勝利点を得ます
写真だと3点ですね
勝利点2: 持ち帰る
ピース獲得時に「持ち帰る」を選んだ場合は、ピザの種類別(数字別)にして表向きで手元に積み上げていきます
「っておい、なに全部食べてるんだ
マジョリティ判定の説明が出来ないじゃないか」
くま・かば「げぷぅ」
という訳でゲーム終了時にこんな感じだったとして、
私が11のピースを4枚と、7のピーズ1枚、
くまが11のピースが3枚、
かばが11のピースが1枚です
ピザの種類別にピース枚数を比べ、単独1位のプレイヤーはそのピースの数字分の勝利点を得ます
1位 タイ や2位以下は0点です
11のピースは私が一番多いので、この場合は勝利点11点が私に入ります
7のピースは私1人だけが持っていますので、7点を得られます
写真をよく見ると、11のピースにはペパロニが2~3個乗っていて、7のピースには1個乗っています
ペパロニの数は概ねピースの数字の4分の1くらいになっていますので、
「店内で食べる」でペパロニを地道に稼ぐか、
「持ち帰る」でハイリスクハイリターンでいくかというジレンマがあります
勝利点3: アンチョビ
このようなアンチョビしか乗っていないピースは「持ち帰る」しか選択できず、家族からブーイングを受けてアンチョビの数分の勝利点を失います
ピースに数字も書かれていないのでマジョリティによる勝利点もありません
アンチョビが乗っていますが、ペパロニや数字も描かれているピースは「店内で食べる」ことも出来ます
食べた場合は、アンチョビのマイナス点な無しです
持ち帰った場合は、やはりアンチョビ分のマイナス点を受けてしまいます
勝利点4: スペシャルタイル
様々な特殊効果が書かれたスペシャルタイルがありまして、ゲーム中に恩恵をもたらしてくれたり、ゲーム終了時に条件が合えば勝利点が増減したりします
勝利点の要素は以上の4つです
ゲームの流れ
スペシャルタイル1枚もランダムで用意します
親はプレイ人数分になるよう、好きなようにピザを切り分けます(配置を入れ替えることは出来ません)
この時点ではまだ切るだけで、獲得はしません
スペシャルタイルは、この時にどこかの区分けに一緒に置きます
親の左隣プレイヤーから順に、1区切り分のピザを獲得していきます
「いただきます! ガバッ」
「もう分かったから自分の席で食べなさい」
獲得したピザは、すぐに前述の「店内で食べる」か「持ち帰る」かを1ピース毎に決めます
スペシャルタイルをもし獲得したら、そのタイルの特殊効果を以降好きな時に使えます
「げぷぅ」
「いただきます! かばがガバッ」
「君ももう分かったから自分の席で食べなさい
それと余計な事は言わなくていいから」
ですので、親は出来るだけ均等になるように必死で切り分ける必要があるのです
実生活でも使えそうな面白いシステムですね
このシステムを俗に「ケーキ切り分け系」と言ったりもします
(リメイク元がケーキを題材にしている「もっとホイップを」という作品で、名作なことから)
「パケットロウ」や「サンマルコ」、「四天王」なども同じシステムを使っていますね
全員が獲得し終わったら1ラウンド分が終了し、親役が左隣プレイヤーへ移って、場に新たなピース11枚(とスペシャルタイル1枚)を並べるところから始めます
全6ラウンドを行ってゲーム終了し、勝利点がより多いプレイヤーがピザ・・・を愛するプレイヤーとなります
ルールはこんなところでしょうか
「もっとホイップを」よりピースやルールも洗練されていて、いいリメイクだと思います