ボードゲーム「ブラッディ・イン/The Bloody Inn」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当ページは、Nicolas Robert氏、Pearl Games社、が権利を所有する著作物を利用しております。
© Nicolas Robert, © Pearl Games”
邦題 | ブラッディ・イン |
洋題 | The Bloody Inn |
作者 | Nicolas Robert |
作者の作品 | ・ブラッディ・イン (2015) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | ・原作 2015 ・日本語版 2017 |
定価 | 4320 |
プレイ人数 | 1 – 4 |
BGG ベスト人数 | 4 |
プレイ時間 | 45 – 60 |
対象年齢 | 14 以上 |
BGG プレイ感 | 2.39 / 5 |
BGG 評価 | 7.0 / 10 |
BGG 全体ランキング | 700 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ストラテジー: 435 / 約1600 |
BGG カテゴリー | 経済、ホラー、成人向け |
BGG メカニズム | ハンドマネジメント |
その他要素 | – |
エラッタなど | – |
※上記データは 2018/08 時点 BGGへ
1831年、フランスのアルデシュ県にある小さな村・ペールベイユ
そこで実際に何人もが失踪し、強盗殺人の疑いを掛けられた宿屋の店主夫婦と使用人1人が処刑されたという実話を元にして作られたボードゲームです
今でもペールベイユ村ではその宿屋が観光施設として残されているそうです
この作品では、宿屋に宿泊してくる獲物お客様を殺害して埋め、金銭を奪って富を得る事が 各プレイヤーの目標となります
なんという不謹慎極まりないゲームでしょう
でゅふふ
おっと、何でもありません
- アルデシュ県: Google画像検索、Wikipedia
- ペールベイユ荘事件: Google画像検索、Google検索
こちらがメインボードでして、
ここのトラックが各プレイヤーの所持金トラックです
40金が上限と決まっていますので、
ゲーム中に、随時 所持金を小切手化する必要があります
こちらがその小切手でして、1枚10金の価値があります
ゲーム終了時に、所持金+小切手の合計額がより多いプレイヤーが 最も鬼畜な強盗殺人犯となります
でゅふふ
おっと、何でもありません
ゲームの流れ
ゲーム終了となるまで ラウンドを繰り返します
1ラウンド分は、次の3つの フェイズ を順に実行して ラウンド終了となります
フェイズ1: 獲物を執行部屋へ閉じ込めるお客様を快適なお部屋へご案内
メインボードの外周には、各プレイヤーカラーの部屋(赤・緑・青の鍵トークン)が各人1部屋ずつと、中立の部屋(灰色の鍵トークン)がいくつかあります
鍵トークンの位置には特に意味はありません
獲物、じゃなかった、素敵なお客様お姿が描かれた このようなカードがありまして、
表向きで山札になっていますので、
スタピ が1枚ずつ取っては 好きな部屋(鍵トークンがある所)へ1枚ずつ置いていきます
全部屋へお客様を1名様ずつご案内したら このフェイズは終了
フェイズ2: 鬼畜の所業
メインとなるフェイズでして、手番が2周巡りますので、手番では 次の5つのアクションから1つを実行して 手番終了となります
アクション1: 買収
この狂気の計画にお客様を加担させます
コストを支払って 好きな場札(各部屋に宿泊中のお客様カード。自分の色の鍵トークンじゃない部屋でもOK)1枚を獲得し、手札へ加えます
コストはお金ではなく、カード枚数です
お客様によって0~3のランクが書かれていて、
そのランク数分のカード枚数を手札から捨てる必要があります
例えば、ランク2のお客様を買収する(手札へ加える)なら、カード2枚を手札から捨てる、という具合
因みに 上記のランクによるコストのルールは、他のアクションでも使われるルールとなります
買収によりコストを支払う時、手札から青いカード(買収能力を持つお客様)で支払った場合、
その青カードの買収能力により、その青カードはすぐに手札へ戻ってきます
(つまり、見せたらすぐに戻してよい)
例えば、ランク3のお客様を買収する時に、手札から青カード2枚と 他の色のカード1枚の計3枚をコストとして出した場合、出した青カード2枚はすぐに手札へと戻ってきます
因みに 上記のカードの色によるコストのルールは、他のアクションでも使われるルールとなります
例えば、建設というアクションがあるのですが、建設効果を持つカードは赤でして、建設アクション実行時のコストして手札から赤カードを捨てれば、その赤カードはすぐに手札へと戻ってくるのです
何の能力も持っていない農民が描かれたカードがありまして、それであれば サプライ から1回のアクションで2枚買収して(獲得して手札へ加える)くる事が出来ます
農民のランクは0なので、コスト無しで獲得できます
このアクション1で手札を増やす事により、他のアクションである殺害や埋葬などが やりやすくなります
アクション2: 設備の建設
設備を建設する事により、設備の特殊能力を得られたり、死体を埋葬する場所を確保したりします
お客様カードの下部には建物の特殊効果が書かれていて、建物扱いとしてカードを手元へ置く事が出来ます
コストを支払って、建設したいお客様カード1枚を手札から手元へ並べます
コストは 先述した通り ランク数分のカード枚数であり、建設能力を持つお客様である赤カードをコストとして支払う事で、すぐに赤カードは手札へ戻ってきます
埋葬については後程
アクション3: 殺害
コストを支払って お部屋へ宿泊中のお客様1名様を任意に選んで殺害し(場札1枚を選び取り)、
裏面にして手元へ並べます
裏面は棺になっていて、殺害した事を示しています
コストは 先述した通り ランク数分のカード枚数であり、殺害能力を持つお客様である黒カードをコストとして使う事で すぐに黒カードは手札へ戻ってきます
アクション4: 埋葬
コストを支払って 手元にある死体(カード裏面のもの)1つを、
建設済の建物(手元に表向きで並べられたお客様カード)の下へ挿し込みます
カード下部の金額アイコンが見えるように 少しずらして挿し込みます
コストは 先述した通り ランク数分のカード枚数であり、埋葬能力を持つお客様である紫カードをコストとして使う事で すぐに紫カードは手札へ戻ってきます
挿し込んだら そのカードの金額が手に入ります
勿論 ランクが高い程に得られる額も多くなります
挿し込めるカード枚数は決まっており、建物のランク数分までとなります
因みに、他プレイヤーの建物に挿す事も可能で、その際は金額を2等分にして 両者共に獲得します
(コストは挿し込んだプレイヤーが全て負担する)
アクション5: 所持金の小切手化
所持金を減らし、減らした分だけの小切手トークンを手に入れます
その逆に、小切手を所持金に戻す事も可能です
手番では、以上の5つのアクションから1つを実行したら手番終了となります
手番を2巡まわしたら、このフェイズ2は終了です
フェイズ3: 後処理
場札に警察官が描かれたカード(黒いカード)が1枚でもある状態で、
且つ、まだ埋めていない死体(まだ建物に挿し込まれていない裏面のカード)が1つでもあると、そのプレイヤーは死体1つ毎に10金を支払い、死体も捨札にしなければなりません
あとは、自分の部屋にお客様カードが置かれていれば、宿泊費として1枚につき1金を得られたり、
仲間への給金として 手札1枚につき1金を支払ったりします
以上の3つのフェイズを順に実行したら、ラウンド終了となります
ラウンドを続け、山札が2回尽きたらゲーム終了
所持金+小切手の合計金額がより多いプレイヤーが勝者です
ルールはこんなところでしょうか
単なるネタゲーかと思いきや意外や意外、ゲームシステムは かなり良く出来ていて、とても面白いです
建物をいくつ建てるべきか、どの特殊効果建物を建てるべきか、どれを手札にしておくべきか、いくら小切手化すれば金欠にならないだろうか、などなど 考える事が多いですし、色々な戦略があります
また、1回のゲームで何十枚かカードを除外するので、毎回違ったカード構成となり、何度も遊ぶ事が出来ます
ソロプレイも同様に面白いので、ぼっちゲーマーの方は是非
BGGランキングも高いですよ
因みに、他に不謹慎ゲーで大変面白いものと言えば、「マンハッタンプロジェクト(マンハッタン計画)」がありますね
核爆弾を作るのが目標なのです
面白いと断言してしまっていますが、実は私は遊んだ事がありません
遊んだ友人が絶賛していました
積んであるので、機会があればまた紹介しますね