ボードゲーム「ヘヴン&エール/Heaven & Ale」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当ページは、Michael Kiesling氏、Andreas Schmidt氏、Plan B Games社、が権利を所有する著作物を利用しております。
© Michael Kiesling, © Andreas Schmidt, © Plan B Games”
邦題 | ヘヴン&エール |
洋題 | Heaven & Ale |
作者 | ・Michael Kiesling (ミハエル・キースリング) ・Andreas Schmidt(アンドレアス・シュミット) |
作者の作品 | 【Michael Kiesling (ミハエル・キースリング)】 ・アズール(2017) ・ヘヴン&エール(2017)(Andreas Schmidt共作) ・リワールド(2017)(Wolfgang Kramer共作)・炭鉱讃歌:カードゲーム (2016)(Wolfgang Kramer共作)・ポルタニグラ (2015)(Wolfgang Kramer共作) ・ドッグカードゲーム (2014)(Wolfgang Kramer共作) ・アブルクセン (2014)(Wolfgang Kramer共作) ・炭鉱讃歌 (2013)(Wolfgang Kramer共作) ・カッラーラの宮殿 (2012)(Wolfgang Kramer共作) ・アサラ (2010)(Wolfgang Kramer共作) ・ティカルⅡ:失われた寺院 (2010)(Wolfgang Kramer共作) ・勝利への道 (2005)(Wolfgang Kramer共作) ・マハラジャ (2004)(Wolfgang Kramer共作) ・メキシカ (2002)(Wolfgang Kramer共作) ・ジャワ (2000)(Wolfgang Kramer共作) ・ティカル (1999)(Wolfgang Kramer共作) ・トーレス (1999)(Wolfgang Kramer共作) ・ペッパー (1998)(Wolfgang Kramer共作) ・バイキング (2007) など 【Andreas Schmidt(アンドレアス・シュミット)】 ・ヘヴン&エール(2017)(Michael Kiesling共作) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | 2017 |
定価 | 7560 |
プレイ人数 | 2 – 4 |
BGG ベスト人数 | 4 |
プレイ時間 | 60 – 90 |
対象年齢 | 12 以上 |
BGG プレイ感 | 3.14 / 5 |
BGG 評価 | 7.7 / 10 |
BGG 全体ランキング | 516 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ストラテジー: 260 / 約1600 |
BGG カテゴリー | 経済、農場、産業 |
BGG メカニズム | タイルプレイスメント |
その他要素 | 中世、ヨーロッパ、ビール、宗教 |
エラッタなど | – |
※上記データは 2018/05 時点 BGGへ
ミハエル・キースリング氏とアンドレアス・シュミット氏の共作
修道院でビール農園を営み、農園を大きくしていこう という設定です
修道院でビール造り??と疑問を持ったのですが、調べてみたら昔から行われていたんですね
日本でも 昔は寺院で酒造りが行われていたみたいですね
へー
シンプルな 中量級 ゲームでして、ゲーム終了時に 勝利点 がより多いプレイヤーが勝者となります
勝利点は、ゲーム終了した時の得点計算時にのみ得られます
こちらが個人ボードでして、
ここのマップ上に麦やホップを植えたり、水場を設置する事で、
お金を得られたり、
個人ボード左&上辺りの生産トラックのマーカー進められたりします
黄マーカーが麦の生産力で、緑がホップで、青が水場で、という具合
プレイヤーの主な目標は、この生産力を上げていく事です
あと、このような監督者の駒も生産トラック上にいて、この駒も進めていく事が大事になります
生産トラックのマーカーは、上へ上へと進め、上まで突き当たったら、
今度は右へと進んでいきます
ゲーム終了時の得点計算では、まず監督駒がいるマスを見て、「交換比率」「基本勝利点」が決定されます
写真では、交換比率が3:1、基本勝利点が3点です
続いて、生産トラックの全マーカーを、次のようにして出来る限り近づけるように動かします
一番進んでいないマーカーを1マス進める毎に、他のいづれかのマーカーを、交換比率に応じたマス数分 後退させます
例えば写真でいうと、(交換比率は3:1で)一番進んでいない緑を1マス進め、青を3マス後退させます
(青を2マス、黄を1マス後退、というように後退させるマーカーを組み合わせる事も可能)
全マーカーが出来る限り近づくように、上記の通りに動かし続けます
動かし終わったら、一番進んでいないマーカーのマスの数字を見て、その数字と基本勝利点を掛け算した値が獲得勝利点となります
写真では、(基本勝利点は3)一番 後ろの緑・青・白マーカーのマスの値が4なので、3✕4で12点となります
他の勝利点としては、目標が描かれたこのような樽タイルがありまして、条件を達成したら ゲーム中に樽タイルを獲得し、樽1枚が勝利点何点という感じです
主な勝利点の要素は以上です
ゲームの流れ
プレイヤー人数に応じたラウンド数を行って ゲーム終了となります
こちらがメインボードでして、
左上のマスがスタート及びゴールマスとなっており、ここに各プレイヤー駒が置かれています
トラックが描かれていまして、
ゲーム中は時計回りに手番が何巡かまわっていくのですが、手番では駒を右回りで進めていきます
ゴールマスに到達したプレイヤーは 一時的にゲームから抜け、
全員がゲームから抜けたら(=全員がゴールしたら)、そこで1ラウンド分が終了となります
次のラウンドの準備をして、全員がゲームへ復帰し、
また駒を進めていく、という感じです
手番では、駒を好きなマスまで、何マスでも一気に進められます
ただし、
このような麦タイルやホップタイル、修道士タイル、決算ディスクなどが、
トラックの各マスへ(基本的には)1個以上は置かれているのですが、
何かしらタイル・ディスクが置かれているマスにしか駒を置けません
(例外のマスもありますが)
(因みに、ゴールマスは通過は出来ない為、ゴールマスは必ず止まらなければならないマスです)
駒を移動させたら、その止まったマスにあるタイル・ディスクを獲得し、
個人ボード上へ配置します
止まったマスにより、処理方法を次のように行います
資源マス:
このような麦・ホップなどのタイルが置かれているマスです
コストを支払ってそのマスにあるタイルを獲得し、
マップ上の好きな空きマスへ配置します
マップの左半分は日向側で明るいマスとなっていて、右半分は日陰側で暗いマスとなっています
日陰側にタイルを置く事で、後々タイル効果を発動させた時に お金を得られます
日向側にタイルを置く事で、後々タイル効果を発動させた時に 生産トラックのマーカーを進められますが、タイルを配置する時(=メインボード上から獲得する時)のコストが 日陰側よりも高いです
修道士マス:
このような修道士タイルが置かれているマスです
コストを支払ってそのマスにあるタイルを獲得し、
マップ上の好きな空きマスへ配置します
日陰・日向 どちらに置いても効果は変わらないのですが、コストは資源タイルの時と同じで、日向側に修道士タイルを置こうとなると、日陰側よりもコストが高くつきます
修道士タイルの効果は、隣接している全てのタイルの効果が発動する、というものですが、発動条件があります(後で説明します)
資源タイルが発動された時の効果は、日向側の資源なら生産トラックのマーカーが進み、日陰側の資源ならお金を得る、でしたね
修道士タイルの効果が発動された時に、別の修道士が隣接している場合には、その(隣接している方の)修道士タイルの効果は、監督駒を1マス進ませる、というものになります
写真の指差している修道士が発動した場合には、隣接修道士が3人いるので、監督駒が3マス進みます
発動マス:
このような発動ディスクが置かれているマスです
そのマスにあるディスクを獲得し、
個人ボード右端の空いているスペースへ置くのですが、どこにでも置いていい訳ではなく、
ディスクを獲得してきたマスに描かれている絵柄と一致する所にしか置けません
例えば、
修道士が描かれていれば、
いづれかの修道士のスペースにしか 発動ディスクを置けませんし、
資源(の色)が描かれていれば、
いづれかの資源のスペースにしか置けません
発動ディスクを置いたら、そのスペースに描かれたタイルの効果が全て発動します
麦スペースに発動ディスクを置いたのなら、マップ上の全ての麦タイルが発動し、
修道士スペースにディスクを置いたのなら、マップ上の全ての同一修道士タイルが発動します
発動効果は、既に説明しましたね
目標達成マス:
このマスにはタイル・ディスクは置かれていません
目標タイル(樽のタイル)が並べられているので、条件を達成している目標タイルを獲得し、ゲーム終了時には勝利点を得られます
マスの種類は以上です
特別ボーナスのルールも2つありまして、まず小屋ボーナス
マップ上には小屋が描かれているマスが いくつかあるのですが、
小屋の周囲のマスを埋め切った時には、すぐさま特別ボーナスが発生します
このような いくつかのグレードに分かれた小屋タイルがありまして、
先ほど囲われた小屋マスへ、小屋タイルを置きます
周囲の資源タイルの数値に応じて、置ける小屋のグレードが変わります
続けざまに、周囲の いくつかのタイルが発動されます
小屋のグレードに応じて、周囲の何枚のタイルが発動できるかが決まります
2つ目の特別ボーナスは、発動ディスクによるもの
発動ディスクを置くスペースは、よく見ると2スペース毎に区切られているのですが、
1つの区画を発動ディスクで埋め切った時には、すぐさま特別ボーナスが発生します
このような発動区画ボーナスカードを 各自 持っているのですが、
好きなカード1枚をその区画の隣に置き、カードに描かれた恩恵を得られます
ルールはこんなところでしょうか
流れをまとめると、
・プレイヤー人数に応じたラウンド数を行ってゲーム終了
・手番が時計回りに巡っていく
・手番では、トラック上の駒を好きなだけ進め、止まったマスの処理をする
・マスの処理は、資源・修道士タイルを獲得してマップ上へ配置したり、マップ上のタイルを発動させたりなど
・手番を続け、ゴールマスに到達したプレイヤーは 一時的にゲームから抜ける
・全員がゲームから抜けたら 1ラウンド分が終了
・次のラウンドの準備をし、全員がゲームへ復帰し、また手番をまわす
・プレイヤー人数に応じたラウンド数を行ったらゲーム終了
・得点計算をし、勝利点がより多いプレイヤーの勝利
です
以上
ミハエル・キースリング作のため、シンプルで程々に奥深く、言語依存もなくて絵柄も素朴、中量級 で、何度も遊びたくなるようなドイツゲームらしい作品
ただ、運要素は少なめでロジカルなプレイングになると思うので、初心者と経験者の差が出やすい気はします
BGG評価が高く、ストラテジーランキングでは260位と高いです