ボードゲーム「ローマの執政官」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
川崎 晋 氏、Kawasaki Factory社、Arclight社に帰属します”
邦題 | ローマの執政官 |
洋題 | – |
作者 | 川崎 晋 |
国内取扱メーカー | アークライト |
発売年 | ・原作 2012 ・日本語版 2017 |
定価 | 4320 |
プレイ人数 | 3 – 4 |
BGG ベスト人数 | - (推奨: – ) |
プレイ時間 | 60 |
対象年齢 | 10 以上 |
BGG プレイ感 | – / 5 |
BGG 評価 | – / 10 |
BGG 全体ランキング | – / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | – |
BGG カテゴリー | – |
BGG メカニズム | – |
その他要素 | – |
※上記データは 2017/07 時点
日本人デザイナー・川崎 晋 氏(カワサキファクトリー)の同人作品が、アークライトよりメーカー製品版として販売された作品です
プレイヤーはローマの繁栄に貢献して 勝利点 を稼いでいき、ゲーム終了時に勝利点がより多いプレイヤーが勝者となります
勝利点は次の4つの要素で得られます
勝利点1: 戦争時の物資補給
共有で使うボードは2枚ありまして、マップが描かれたボード(写真左上)と、
戦争突入への緊張度合いを示した戦度トラックが描かれたボード(写真右下)です
ゲーム中には、マップボードの方へ担当色のディスクをどんどん置いていく事になります
このディスクは市民を示しています
ゲームが進むと戦度トラック上のマーカーが右へ右へと進んで来て、
因みにこの戦争は、内部紛争という訳ではなく外国からの侵略でして、
マップに配置した市民(ディスク)に働いてもらって補給物資を生み出し、それを国へ送らねばならない、という設定です
特に物資を送らなくても必ず国は防衛成功となるのですが、物資をきちんと送る事が出来れば貢献したという事で勝利点が得られるのです
物資はキューブで示されます
全員、マップに配置している自分のディスク数分のキューブを支払うと、1キューブにつき勝利点1点が得られます
ただし、所持キューブ数がマップ上の自分のディスク数に満たない場合は、2キューブ支払う毎に勝利点1点となってしまいます
その為、あまりディスクをマップ上に置き過ぎてしまうと勝利点変換レートが悪くなってしまうのです
勝利点2: 街道トラック
キューブを支払っていくとマーカーを進めていく事が出来、ゲーム終了時にはマーカーがいるマスの数字分の勝利点が得られます
勝利点3: 徴兵
マップは7つのエリアに分かれているのですが、マップ上に置いた担当色ディスクをいくつか取り除く(徴兵させる)と、取り除いたエリアによっては勝利点(マップ上の紫の数字)が得られます
勝利点4: 農地解放
ゲームは全10ラウンドあるのですが、5と10ラウンド後に農地解放というイベントが置きます
農地解放時には袋から全部出され、自分のディスク1個につき勝利点2点を得られます
なぜ袋の中に入れる必要があるのかは後述します
勝利点は以上の4つとなります
ゲームの流れ
ゲームは全10ラウンド行ってゲーム終了となります
1ラウンド分は、次の7つのフェイズを順に行ってラウンド終了です
フェイズ1: 神託タイルをめくる
左の大きな数字分だけの、
神託タイルの右半分の意味は後述
フェイズ2: 親役を決める
親役をやるか否かの権利が1巡まわりますが、やりたい人がいたら1巡まわらずにそのプレイヤーが親となります
フェイズ3: アクション選択
ここがゲームのメインとなる部分です
そして山札からもう1枚取って、それを伏せたままマップボード上端(カードを置く枠が描かれている)の右端に置きます
親役は手札から1枚を表向きで、マップボード上端のカード枠の左端に置きます
子役は、このようなアクションを行うか否かの○✕が描かれたトークンを持っていますので、
(○が2枚、✕が1枚)
子役全員は、親役が出したそのアクションを実行したいのなら○を手元に伏せて出します
実行したくないのなら✕を伏せて出します
せーのっで公開し、○のトークンだけをそのアクションカード上に乗せ、○を出したプレイヤーだけがそのアクションを実行します
この○トークンは子役1人につき2枚しか持っておらず、また、使うと次のラウンドになるまで戻って来ないので、1ラウンドにつき2アクションしか出来ない事になります
✕トークンはアクションカード上に乗せる必要はないので、何度でも使えます
親役は○✕トークンを持っていないので、どうやってアクションを行うのかといいますと、
親が出したアクションカード上に誰も○トークンを置かなかった場合にのみ(言い換えれば全員が✕を出した時)、そのアクションを親役だけが実行します
親は○✕トークンは持っていないので、1ラウンドにつき2アクションという制限もなく、誰も○を置かない不人気なカードを出し続ければその度に何度でもそのアクションが(親だけが)出来ます
出したカードのアクション処理が終わったら、親は山札から1枚取って手札へ補充し、
また手札から1枚を表向きで、ボード上端の空いている左端のカード枠に置きます
そして子役が一斉に、そのアクションをするか否かの○✕トークンを伏せて出す、という流れです
最後に右端の伏せられたカードを公開して、やはり子役が○✕トークンを一斉に伏せて出す、という事を行います
この最後のカードだけは親が出した訳ではないのでランダムという事ですね
○トークンは余らせても次のラウンドへ持ち越したりは出来ないので、子役はしっかりと使い切りたいところです
アクションカードの効果について
ほとんどのアクションカードは、同じ種類が出された場合には後に出された方が効果が高くなっています
ですので子役は、出来れば同じ種類が出てきた時に○トークンを置きたいところですが、親がそうはさせない事も多いでしょう
写真では、青が2枚目なので、その2枚目の方が1枚目の青より効果が高いのです
「平民」と同じくマップ上へ担当色ディスクを置ける系でして、「平民」の方は置ける場所が限られているのに対し、この「貴族」はコスト(キューブ)を支払って好きなマスへ担当色ディスクを置けます
マップ上に置いてある担当色ディスクをいくつか取り除き、取り除いたエリアによる報酬(キューブや勝利点)を得られます
共有の袋の中に担当色ディスクをいくつか入れられるアクションです
戦度トラックのマーカーの位置によってアクション内容が違ってきます
例えば、戦度トラックのマーカーを左右へ動かしたり、キューブを得たり、マップ上へ担当色ディスクを置けたり、などなど
アクションカードは以上の5種類です
マップボード上端の右端の伏せられたアクションカードを処理し終わったら、次のフェイズへ進みます
フェイズ4: 戦争判定
戦度トラックのマーカーを確認し、赤いところなら先述した戦争処理(マップ上の自分のディスク数分のキューブを支払って勝利点を得る)を行い、赤でないなら何も起こりません
フェイズ5: 農耕判定
上側は袋から何個のディスクを取り出すのかを示し、下側はその取り出したディスク1個につき報酬のキューブいくつが支払われるのかを示します
神託タイルに描かれている数分のディスクをランダムに袋から取り出し、
取り出された色のディスクのプレイヤーは、恩恵としてキューブをいくつか得られます
しかし、先述しましたが5と10ラウンド目には「農地解放」が起こり、袋内のディスクが全部出されて担当色ディスク1個につき勝利点2点も得られますので、このフェイズで取り出されてほしいのか欲しくないのか・・・
フェイズ6: 街道建設
マップボード下側の街道トラックのマーカーを、キューブを支払ってマーカーを進めます
先述しましたが、ゲーム終了時にはマーカーがいるマスの数字分の勝利点が得られます
フェイズ7: 農地解放
内容は、既に2回説明したので省略
以上の7つのフェイズを順に実行したら1ラウンド分が終了します
まとめると、
- フェイズ1: 神託タイルを1枚めくる
これにより戦度トラックが上がる
そしてフェイズ5の袋からディスクを取り出す数や恩恵が決まる - フェイズ2: 親役を決める
- フェイズ3: アクション選択
親がアクションカードを1枚出し、子がそのアクションをするか否かの○✕トークンを出す
これを繰り返し、計6枚のアクションカードが公開される
子は2回しかアクションが出来ない
親は、子が1人も○トークンを置かなかったアクションカードのアクションが可能(回数制限も無い) - フェイズ4: 戦争判定
戦度トラックのマーカーが赤マスの位置なら、戦争処理が起こり、そうでなければ何も起こらない
戦争は、マップ上の自分のディスク数分のキューブを支払って勝利点を得る - フェイズ5: 農耕判定
袋からディスクをいくつか取り出し、取り出された色のディスクのプレイヤーは、恩恵としてキューブをいくつか得られる - フェイズ6: 街道建設
街道トラックのマーカーを、キューブを支払ってマーカーを進ませる
ゲーム終了時にはマーカーがいるマスの数字分の勝利点が得られる - フェイズ7: 農地解放
5と10ラウンド目のみ行う
袋内のディスクが全部出されて担当色ディスク1個につき勝利点2点も得られる
となります
ラウンドを続け、全10ラウンド行ったらゲーム終了です
勝利点がより多いプレイヤーが勝者です
ルールはこんなところでしょうか