ワンス・アポン・ア・タイム

ボードゲーム「ワンス・アポン・ア・タイム/Once Upon a Time: The Storytelling Card Game」の紹介で、ルールの概略を説明しています

”当ページは、Richard Lambert氏、Andrew Rilstone 氏、James Wallis氏、Atlas Games社、が権利を所有する著作物を利用しております。
© Richard Lambert, © Andrew Rilstone, © James Wallis, © Atlas Games

邦題 ワンス・アポン・ア・タイム
洋題 Once Upon a Time: The Storytelling Card Game
作者 ・Richard Lambert
・Andrew Rilstone
・James Wallis
作者の作品 Richard Lambert, Andrew Rilstone, James Wallis
・ワンス・アポン・ア・タイム (1993)
など
国内取扱メーカー ホビーベース
発売年 ・原作 1993
・日本語版 2014
定価 3240(2018発売分 3564)
プレイ人数 2 – 6
BGG ベスト人数 5 – 6
プレイ時間 20 – 40
対象年齢 – 以上 (BGGでは8歳以上)
BGG プレイ感 1.39 / 5
BGG 評価 6.5 / 10
BGG 全体ランキング 1298 / 約13000
BGG ジャンルランキング ファミリー: 399 / 約1500
テーマ: 334 / 約850
BGG カテゴリー カードゲーム、ユーモア、パーティーゲーム、リアルタイム
BGG メカニズム ハンドマネジメント、ストーリーテリング、投票
その他要素 ファンタジー
エラッタなど

※上記データは 2018/07 時点 BGGへ

 

 

「ワンス・アポン・ア・タイム」とは、おとぎ話・童話などの冒頭で使われる「むかしむかし・・・」という意味です

この作品では、ファンタジーな世界観でストーリーテリングを楽しむ作品になります

 

因みに、同じタイトルの海外ドラマもありますよね

童話の”幸せな結末”がなくなってしまった世界のお話だそうです

シリーズ5くらい出ているので、きっと面白いんでしょうね

 

 

さて、ゲーム内容ですが、

このような物語の結末が書かれたカードがあります

内容は例えば、

「彼は自分にかけられた魔法から解き放たれ、二人は結ばれました」や、

「悪者たちは井戸に放り込まれました」、

「怪物は倒され、街は平穏を取り戻しました」、

「この王国に、こんな変わった名前がついているのは、そんな訳なのです」、

などなど

 

この結末カードは、ゲーム開始前に各プレイヤーへ1枚ずつ配られますので、手元へ伏せておきます

 

 

 

 

各自こそっと見て、これから作る物語の結末が、そのカードに書かれている結末になるように(自分で)終わらせられれば、そのプレイヤーが勝者となります

 

 

 

物語によく出てきそうな「人物」「物」「場所」「様子」「出来事」が書かれたカードがあります

内容は例えば、

「妖精」「老人」「服」「パン」「お城」「花畑」「逃げる」「転ぶ」「悲しい」「時が経つ」

などなど

 

このカードは、ゲーム開始前に各プレイヤーへ何枚か配られますので 手札とします

残りは山札です

これで準備完了

ゲーム開始です

 

手番では、好きなだけ妄想をたぎらせて物語を語ります

最初は例えば、「あるところに、花の妖精達が住む王国がありました。 平和に暮らしていましたが、人間という とても大きな身体の種族が、花を乱獲し始めました」、

というような感じで好きに物語を作って話します

(実際には 手札や結末カードの内容を考慮しながら話します)

 

その話の中で、話した内容と同じ内容のカードが手札にあれば、話しながらどんどん プレイ していきます

例えば先程の例を語ったのであれば、「花」や「妖星」、「王国」「平和」「悪人」などといったカードがあればプレイできます

 

 

1枚プレイしても手番は終わりではなく、語れる限りプレイしていきます

(但し、1文につき1枚しか出せない)

 

 

 

途中で話が思い浮かばなくなったら、山札から1枚引いて手札へ加え、次のプレイヤーの手番になります

 

 

 

 

手番が移ったら、そのプレイヤーは前の物語の続きになるように 好きに話し始めます

その時はやはり、話の中で 手札と同じ内容のカードがあれば、話しながら プレイ 出来ます

こうして話を続けていき、

 

手札を出し尽くし、且つ手元の結末カードをめくりつつ 物語を締められれば、そのプレイヤーが勝者となってゲーム終了です

先述しましたが、めくった結末カードの内容と、物語の最後の内容が一致していなければなりません

 

 

話の途中で長い沈黙があったり、ストーリーが矛盾・迷走などしている時には、異議を唱えて中断し、相談したり投票するなどして 手番を次に移すかどうかを決めます

 

 

 

また、話の途中で手番を強引に奪える「割り込み」システムがあります

カードの左上には「人物」「物」「場所」などの要素のアイコン(色)が描かれているのですが、手番プレイヤーがカードを出した時に、

 

 

そのカードの要素(アイコンの色)と一致する、このような割り込みカードというものを、手番でない他プレイヤーはプレイする事ができ、手番を強制的に奪う事が出来ます

 

また、通常のカードであっても実は割り込みを行う事が可能でして、カードの内容に一致する言葉を手番プレイヤーがぽろっと喋った時に、そのカードを持っている他プレイヤーは すかさずそのカードをプレイして手番を奪えます

 

手番を奪われたプレイヤーは山札から1枚引いて手札へ加えなければなりません

 

 

ルールはこんなところでしょうか

 

絵柄がとてもメルヘンで可愛らしいです

結末カードの内容は各プレイヤーで違う為、各自 自分が持っていきたい方向へ強引に話を進める事になり、結果 物語がどうしたってカオスになり、笑いの絶えないお話が出来上がります

その日のメンバーの気分などによっては あまり盛り上がらない事もあるかもしれませんし、口下手な人は遠慮したい作品でしょう

私自身 口下手な方で、食わず嫌いをして避けていた作品だったのですが、いざ遊んでみたら とても楽しい時間を過ごせたんです

自分が盛り上げなくとも、他プレイヤーが 自分が語ったストーリーを拾ってくれたりして 皆でストーリーを紡いでいく為、勝ち負け関係なく 全員が楽しめる、おすすめの作品です

是非一度、いや、出来れば2~3回くらいは遊んでみてほしいです