新電力会社デラックス

ボードゲーム「新電力会社デラックス/Power Grid Deluxe: Europe/North America」の紹介で、ルールの概略を説明しています

”当作品の画像の著作権は、
 Friedemann Friese氏、2F-Spiele社、Arclight社に帰属します”

邦題 新電力会社デラックス
(原作: 電力会社)
洋題 Power Grid Deluxe: Europe/North America
(原作: Power Grid)
作者 Friedemann Friese (フリードマン・フリーゼ)
作者の作品 ・504 (2015)
・テラ ~私たちの地球 (2014)
・フレッシュフィッシュ新版 (2014 旧版は1997)
・5本のキュウリ (2013)
・大家はつらいよ (2013)
・ラクラク大統領になる方法 (2012)
・ロビンソン漂流記 (2011)
・ファミリア (2010)
・ビール侯爵 (2010)
・ファクトリーマネージャー (2009)
・ファウナ (2008)
・電力会社 (2004)
・思わぬ拾い物 (2002)
など
国内取扱メーカー アークライト
発売年 ・海外版 2014
(原作: 2004)
・日本語版 2014
定価 7992
プレイ人数 2 – 6
BGG ベスト人数 4 (推奨: 2 – 6 )
プレイ時間 120
対象年齢 12 以上
BGG プレイ感 3.22 / 5
BGG 評価 8.2 / 10
(原作: 7.9/ 10)
BGG 全体ランキング 145 / 約13000
(原作: 19 / 約13000)
BGG ジャンルランキング ストラテジー: 69 / 約1600
(原作: ストラテジー: 20 / 約1600)
BGG カテゴリー 経済、産業
BGG メカニズム 競り、ネットワーク構築
その他要素

※上記データは 2017/03 時点 最新BGGへ 原作はコチラ

 

 

緑色の奇才、フリードマン・フリーゼ氏の代表作の1つ「電力会社」の新装版です

前作との違いは、

  • プレイアビリティが良くなった
    (ボード上に発電所カードを置くスペースが出来たり、リソースの補充数が一目瞭然になったり)
  • マップの地域(州)が1つ増えて、より長く遊べるようになった
  • 駒やお金が変わった
  • リソースの一部が差し替わった

などがあり、ゲーム内容はほぼ原作と同じです

新装版が発売されて良くなった点しかない為、原作の方を敢えて買う理由も見当たりません

 

 

重量級ゲーム ですが、ルールは難しくありません

ゲーム終了時により多く発電したプレイヤーが勝者です

このような発電所カードがありまして、

 

 

 

 

 

ゲーム中に獲得して手元に並べていきます

 

 

 

 

 

カードの右下の数字が発電量です

この発電量の合計で勝敗を決するのですが、注意点が2つあります

 

 

 

 

1つ目は、発電させる為にはカードの左下のリソースが必要であること

 

 

 

 

 

2つ目は、各プレイヤーはこのような発電機コマを1色分持っていまして、

 

 

 

 

 

このメインボード上に、

(実物が 67 ✕ 78 もあってデカ過ぎる為、説明書内の写真です)

 

 

 

 

ゲーム中置いていく事になります

その置いてある合計数が、発電量の上限となります

例えば、メインボードに3個置いていて、

 

 

獲得している発電所が、左が5発電、右が2発電で、左へだけリソースを支払って発電した場合は、3発電となります

 

 

 

 

 

 

 

ゲームの流れについて

ゲーム終了するまでラウンドを続けます

1ラウンド分は、次の5つのフェイズを順に実行します

 

フェイズ1: 手番順を入れ替える

メインボード上に、各プレイヤーの設置済み発電機数が示されたトラックがあり、より多いプレイヤーが先手番となりますので、

 

 

 

 

それに従って手番順トラックの各自のコマを入れ替えます

 

 

 

 

 

 

 

フェイズ2: 発電所の競り

メインボード上に発電所カードが並べられています

カード左上の数字が発電所の性能値の目安となり、高い数字ほど性能も高いです

この数字が昇順になるよう並べられています

 

手番プレイヤーが一段目の発電所から1つを選び、その発電所の競りがスタートします

(二段目が選べるようになるのはゲーム終盤になってからです)

時計回り順で競り値を上げるか、パスをし、やがて誰かが落札したらそのお金を支払って発電所を獲得します

そのプレイヤーは一旦ゲームから抜けます

 

発電所カードを補充して、性能値が昇順になるよう並べ替え、また競りを賭けるところからやり直します

全員がゲームから抜けたら、次のフェイズへ進みます

 

 

 

 

 

フェイズ3: リソースを購入

このフェイズでは、手番順がより後ろのプレイヤーから順に手番が一巡まわります

メインボード下側に リソース トラックがありまして、

 

 

 

 

 

手番では、コストを支払っていくつかの任意のリソースを左から取ります

左にあるリソースの方が安いのです

 

 

 

 

 

 

フェイズ4: 発電機の設置

このフェイズでは、手番順がより後ろのプレイヤーから順に手番が一巡まわります

手番では、お金が支払える限りいくつでも発電機コマをメインボード上に設置できます

メインボードのマップは、都市送電線が描かれています

 

 

 

 

 

発電機コマは各都市に置いていくのですが、1つの都市には1人1個しか置けず、後から置くプレイヤーはコストが高くなっていきます

また、1つの都市に置けるコマの上限数は、ゲームの進行具合に応じて増えていきます

 

 

マップ上に2個目以降を配置する際は、隣接させる必要はないのですが、隣接させた方がコストが安くなることが多いです

 

 

 

 

といいますのも、いま配置したコマと、既存のコマとの間の送電線のコストが掛かる為です

写真では、5と9で計14の送電線コストが掛かります

 

 

 

ゲームののっけから終わりまで、各都市へ置ける上限コマ数が厳しいので、終始激しい争奪戦が起こります

 

 

 

フェイズ5: 発電を行い、収入を得る

全員一斉に処理します

先述の通り、発電所カードの左下のリソースを支払って、右下の発電量が発生します

発電量に応じた収入が得られます

 

 

 

 

 

フェイズは以上で、これで1ラウンド分が終了です

ラウンドを続け、誰かが分電所コマを規定数建てたらゲーム終了となります

勝利条件は、発電量がより多いプレイヤーです

 

 

 

ルールはこんなところでしょうか

 

 

 

  • フリーゼ氏を一躍有名にした名作
  • 特にマップ上での都市の争奪戦が激しく熱い
  • (手番順トラックでの)後手番が有利なのだが、だからといってしゃがみ続けていると、そのままゲーム終了になってしまうことも
    いつ走り出すのか見極めが大事
  •  重量級 だが、そこまで難しくないルール
  • マップは北米とヨーロッパとで2つ分あり、より長く楽しめる
  • 拡張版 のマップが沢山あり(日本もある)、BGG上ではユーザーが考えたマップもアップされている
  • 新装版になった事で改善がいくつもなされた
  • メインボードが 67 ✕ 78 とかなりの大きさなので注意