たたらばと森

ボードゲーム「たたらばと森/Tataraba and Forest」の紹介で、ルールの概略を説明しています

”当作品の画像の著作権は、
 ながらりょうこ氏、ホビージャパン社に帰属します”

邦題 たたらばと森
洋題 Tataraba and Forest
作者 ながらりょうこ
作者の作品
国内取扱メーカー ホビージャパン
発売年 2016
定価 5400
プレイ人数 2 – 4
BGGベスト人数
プレイ時間 30 – 50
対象年齢 10以上
BGG重さ具合
(高い程重量級)
– / 5
BGG評価 7.8 / 10
BGG全体ランキング – / 約13000
BGGジャンルランキング
BGGカテゴリー
BGGメカニズム
その他要素 もののけ姫

※上記データは 2017/01 時点 最新BGGへ

 

 

同人サークル「たなごころ」から同人ゲームとして発売されたものが、ボードゲーム界の大手メーカーから発売された珍しいゲームです

それ程までのゲームって事で期待して宜しいのですね、ホビージャパンさん

実際に2016年12月のゲームマーケットでは即完売だったらしいです

 

 

「たたら」と聞くと、すぐに皆さんが思い浮かぶのは「もののけ姫」ではないでしょうか

そうです、あの「たたら」なのです

製鉄で火をおこす為に森林を伐採し、火を絶やさない為に「ふいご」の機能を果たす「たたら」を使う

そのたたらがある場所を「たたら場」といいます

 

当初はたたら場は屋外にあった為に、天候に左右されて安定しなかったそうです

そこで、屋根がある建物内に入れて安定させたのが「永代たたら場」なんだそうです

このゲームでは、その永代たたら場をいち早く建てたプレイヤーが勝者となります

 

 

山陰地方でたたら場が盛んだったそうで、私達はその地方で森林とうまく共存しながらお金や木材を手に入れてやりくりします

 

 

これがメインボードのタイルです

 

 

 

 

 

ゲーム開始前に、タイル同士が2辺以上くっつくように自由に配置します

 

 

 

 

 

これがプレイヤー1人分が受け持つコマです

左から、村人、たたら場、永代たたら場、色々な木、です

 

 

 

メインボードには木がいくつか生えており、各プレイヤーは村人1人とたたら場1個をメインボードに置いて準備完了

 

 

 

 

手番制で、手番が1周すると1ラウンド分が終了です

誰かが永代たたら場を建てるまでラウンドを繰り返します

 

手番では、まず村人を1〜2マス移動します

(移動しなければならない)

とことこ

 

 

 

続けて、次の3種類のアクションを2回分行います

同じアクションを連続して実行してもよいです

アクション1:植林

村人コマの隣の空きマスに、アカマツかスギを植えます

 

 

 

 

 

左から、アカマツ、スギ(片面)、スギ(その裏面)

 

 

 

 

 

コマが倒れている状態は幼木立っている状態が成木を表すのですが、植える時はもちろん幼木です

幼木も成木も、ラウンド終了時に成長する可能性があります(後述)

 

 

アクション2:伐採

村人の隣のマスにある成木を伐採してお金か木材にします

木の種類によってお金にしかならなかったり、木材にしかならなかったり色々です

左から、お金、木材

これらを獲得できます

 

 

 

 

ゲーム開始時から生えている木を伐採した場合は、

 

 

 

 

 

ゲームから除外して、お金か木材を手に入れるのですが、

 

 

 

 

 

プレイヤーが植えた木を伐採する場合は、

 

 

 

 

 

コマを寝かせて幼木に戻ります

 

 

 

 

 

木は成長させ過ぎると伐採できなくなって障害物と化しますので、適度に伐採する必要があります

 

他のプレイヤーの成木を伐採する事もできまして、その際はそのプレイヤーへ1金を支払う必要があります

 

 

 

 

 

アクション3:足トークンを1個獲得する

これが足トークンです

手元に置いておき、村人を移動させる時に手元から好きなだけ使って、1枚につき追加で1マス移動できます

 

 

 

 

アクションは以上です

2アクション分終わったら手番終了です

 

まとめると、手番では、

  1. 村人を1〜2マス移動させる
  2. 次のアクションを2回分実行する
    • アクション1:村人コマの隣の空きマスに植林する
    • アクション2:村人コマの隣の成木を伐採する
    • アクション3:足トークンを1個獲得する

です

 

手番が1周したら1ラウンド分終了として、木の成長の処理を行います

このようなサイコロの出目の一つが描かれたタイルがありまして、

 

 

 

 

 

山札になっていますので、

 

 

 

 

 

プレイヤー人数分引いて公開します

 

 

 

 

 

出目はメインボードの各タイルにも描かれていますので、

公開した成長タイルの出目と同じ出目のメインボードタイル上の木が、1段階成長します

 

 

 

これが木の成長表です

先述の通り、成長させ過ぎると伐採できないブナの木になってしまいます

ゲーム終了条件として、このブナのコマがメインボード上に登場し切っても終わりになります

その場合は、所持金で優劣を決めます

 

公開した成長タイルは以降も公開したままにしておきますので、「この出目のタイルは出尽くしたから、あそこのメインボードタイルはもう成長しないな」などが分かりますので、このタイルを参考にして計画を立てましょう

(成長タイルの山札が切れたらリシャッフルされます)

 

 

 

最後に、建物の建て方について

自分の手番の終了時に、コスト(お金と木材)を支払って次のような建物を建てられます

(2つ目の)たたら場

以降、2アクション分ではなく、3アクション分になります

 

 

 

 

永代たたら場

これを建てるのがゲームの目的

 

 

 

 

 

 

ルールはこんなところでしょうか

 

 

 

このゲームをっかけに、の事がになっているかと思いますので、これをに少し詳しくなっちゃいましょう

 

 

 

  • 兎にも角にもテーマが素敵
  • 盤面の見栄えも良い
  • 木製コマが沢山ありて嬉しい
  • ルールもむずカシくなく、程よく考え、時間も長ない中量級ゲームで、テーマも相まって初心者へも勧めやすい
    むしろ外箱や盤面を見たら興味を持ってもらえるかと
  • 同人ゲームを国内大手メーカーが制作し直した珍しい作品