ボードゲーム「アンドールの伝説/Legends of Andor」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Michael Menzel氏、KOSMOS社、Arclight社に帰属します”
邦題 | アンドールの伝説 |
洋題 | Legends of Andor |
作者 | Michael Menzel |
作者の作品 | ・アンドールの伝説 (2012) など |
国内取扱メーカー | アークライト |
発売年 | ・原作 2012 ・日本語版 2013 |
定価 | 6048 |
プレイ人数 | 1 – 4 |
BGG ベスト人数 | 4 (推奨: 1 – 4 ) |
プレイ時間 | 60 – 90 |
対象年齢 | 10 以上 |
BGG 重さ具合 (高い程重量級) |
2.74 / 5 |
BGG 評価 | 7.3 / 10 |
BGG 全体ランキング | 249 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | テーマ: 86 / 約850 |
BGG カテゴリー | 冒険、ファンタジー、戦闘、パズル |
BGG メカニズム | エリア移動、協力プレイ、ダイスロール、キャラクター別特殊能力 |
その他要素 | 勇者様の行動は全てが正義 |
※上記データは 2017/01 時点 最新BGGサイトへ
勇者となって、アンドールというお城に魔物が攻め込んでくるので、そのお城を防衛しつつ様々な任務を達成し、アンドールに平和をもたらそう、というファンタジーテーマの協力ゲームです
ドイツ年間ゲーム大賞 に輝いた作品です
因みにこのボードゲーム、箱を開けた後に型の打ち抜きを最初に行ってはいけません
「最初の導入ゲームモードでは青色の型しか使わないので他の型はまだ打ち抜かないようにしよう」と注意書きがされているので、それを知らずにいきなり全部打ち抜いてしまうとどれが青色の型にハマってたのかが分からなくなり、「ゲームを始める前から困難に立ち向かう勇者様の図」となってしまうでしょう
スマートな勇者になりたければ、早る気持ちを抑えてまずは箱の前で正座でもして心を落ち着かせてから説明書を手に取りましょう
ただ、このボードゲームでは事前に説明書をほとんど読まなくても、ゲームを進めながら随時読み進めていけばよいのです
・・・・・・その筈なんですが、実際にそのようにやってみたところ、私が説明書を理解するのが遅かったせいで散々友人を待たせてしまって興醒めになった事がありましたので、不安な方はやはり事前に読んでおいた方がよいです
物語は全部で5つあります
ゲームの目的は選んだ物語によって異なってきます
物語の途中で新たな目的が追加される事も多いです
かなりでかく、84 × 56 cm あります
右側には語り手トラックと呼ばれる物語の進行具合を示すトラックがあります
一番上の「N」のマスに着いてしまう前に、課せられた全ての任務を達成すればゲームクリアとなります
語り手駒は、ゲーム内時間で1日が過ぎるか、敵を1体倒す度に、1マス上へ進みます
ですので、敵を無闇やたらに倒すのは避けた方がよく、必要最低限を各個撃破していく必要があります
このようなイベントカード(裏面)があるのですが、アルファベットが振られていて、語り手トラック上の該当するアルファベットのマスへ到達した時にこのカードをめくって処理します
カードの表面には、敵の増援だったり、新たな任務が課せられたり、といったイベントが書かれています
片面が男で、
反対面が女になっています
性別による能力の違いはなく、職業によって能力が違います
イケメン剣士、脳筋の屈強なドワーフ、弓使い、魔法使いです
各プレイヤーは1人分でも2人分でも担当してよく、特に勇者全員を登場させなくても大丈夫ですが、全員登場させた方が冒険も楽しくなるでしょう
ぼっちプレイで4人操作しても大丈夫です
さて、ゲームはスタートプレイヤーから順に手番が何周も巡ります
手番では次の3つの選択肢から1つを実行します
選択肢1: 移動
ただし、1マスにつき(そのプレイヤーの)ゲーム内時間が1時間進みます
ゲーム内時間は、メインボード上側のこのようなトラックで表されます
自分の色のディスクが左から右のマスへ向かって進んでいく事になるのですが、1マスは1時間分を表しています
夜間帯では1マス進む毎に”意志力”と呼ばれる体力のようなものが減ってしまいます
プレイヤーは好きな時間帯の時に「今日はもう寝るむにゃー」と宣言でき、そうなるとディスクを、
選択肢2: 戦闘
戦闘では双方がダイスを振り(敵役は他のプレイヤーが引き受ける)、「基本攻撃力+ダイスの出目」の合計値を比べて、高い方が低い方へ差分のダメージを与えます
プレイヤーの基本攻撃力は、個人ボードのこのトラックでキューブ で現在値を示します
プレイヤーの意志力(体力のようなもの)はその下の3段分のトラックで、ディスク で現在値を示します
プレイヤーが降るダイス数は、意志力の現在値の左端に描かれたダイス数分です
元気モリモリならダイスもモリモリです
敵の情報はメインボードの下側にあります
敵のダイスを降った時には”痛恨の一撃”を出してくる可能性があります
ダイスがゾロ目になった時、その全てのゾロ目の数字分が使われます
痛過ぎます
プレイヤーが敵役を引き受けるので、「お前は一体どっちの味方なんだ!」と非難される状況が往々にして起こります
楽しいです
因みに、勇者様ご一行はこのような”兜”をお店から買ってきて装備すれば、敵と同じ要領で”会心の一撃”を出す事が出来るようになりますのでご安心を
兜で会心の一撃が出るようになる勇者様・・・
敵を倒すと報酬が得られまして、規定値分(敵によって異なる)をお金か意志力に振り分けて受け取る事ができます
残念ながらレベルアップの概念はありません
戦い方はほぼ変わらず、値を比べる時に、味方全員分と敵1体分とを比べるだけです
因みに、敵は1マス内に2体存在する事は出来ないため、1回の戦闘で複数の敵と戦う事はありえません
リンチする勇者様・・・
選択肢3: 同調
パスみたいなものです
時間が進むだけで、何も行動しません
もしくは、物語によってはNPCが登場するのですが、同調することでこのキャラクター達を動かす事が出来ます
上記3つの選択肢以外にも、フリーアクションである”自由行動”というものを手番でなくとも何回でも行う事も出来ます
自由行動は、お店からアイテムを買ったり、アイテムを使ったり、装備したり、別キャラクターにアイテムを渡したり、アイテムを地面にポトッと落としたり、またそれを拾ったり・・・などです
アイテムはプレイヤーボードの四角いマスに置いて所持したり、装備品はキャラクターが描かれている所に置いたりします
鷹は遠くにいる他のプレイヤーへ一瞬でアイテムを届けてくれるんです
手番を進めていって全員が「むにゃー」宣言したら1日分が終わります
次の日には、トラックの左端のマスの下側に描かれているものを、左から右へと処理しています
左端のアイコンは、”イベントカード(小)を1枚めくってそれを処理する”というものです
イベントはいいこともあれば悪いこともあります
その右には様々な種類の敵が描かれていますが、これらは敵の進軍を示します
敵は勇者様ご一行を一切無視して、アンドールの城へ猪突猛進してきます
スルーされる勇者様・・・
スルーされる勇者様・・・
その右のアイコンは、マップ上の井戸が再使用できるようになるものです
でも一回飲むと、
「俺の胃袋は勇者だ」
井戸の水を一回で飲み干す勇者様・・・
井戸の水を一回で飲み干す勇者様・・・
因みに、キャラクターが井戸と同じマスにいる場合には、井戸は再使用状態にはなりません
井戸の出待ちは禁止です
各物語は続きものになっていますが、勇者達の能力値や所持道具などは物語毎にリセットされ、引き継ぐ事は出来ません
ですので、プレイメンバーが変わったとしても好きな物語から遊ぶ事ができるというメリットがあります
ルールはこんなところでしょうか
望遠鏡やルーンストーンなど、様々なアイテムや装備があったり、
おしり側も写しておきましょう
プレイヤーの数だけ冒険はあるものです
あなただけの冒険譚を作り上げていって下さい
- アドベンチャーゲームは、通常は敷居がやや高く、時間も長いといった事が多いと思うが、このゲームは全くそんな事がない珍しいゲームなので、一度は遊んでみるとよいです
初めてのアドベンチャーゲームとしておすすめ出来ます
協力ゲームですし - 王道のファンタジー世界での協力ゲーム
- コンポーネント が綺麗で、駒も大量にあり豪華
- 赤ポーン を受賞したので、初心者でも全く安心して遊べる
- TRPG 好きや、ごっこ遊びが好きな方へ
- 物語がいくつかあり、物語間での引き継ぎ要素がない為、始めて組んだメンバーでも好きな物語から遊べる
- ぎりぎりクリア出来るぐらいに調整されていて歯応えがある
- ダイスロールに一喜一憂
- ぼっちプレイ 対応
- 拡張版もたくさん発売されている
勇者様の冒険はまだまだ続く