ボードゲーム「ヒットザロード/Hit Z Road」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Martin Wallace氏、Space Cowboys社に帰属します”
邦題 | ヒットザロード |
洋題 | Hit Z Road |
作者 | Martin Wallace (マーティン・ワレス) |
作者の作品 | ・ヒットザロード (2016) ・ヴィアネブラ (2016) ・翠色の習作 (第二版・2015) ・ミソトピア (2014) ・ホビットの冒険 カードゲーム (2012) ・P.I. (2012) ・数エーカーの雪 (2011) ・産業の時代 (2010) ・ロンドン (2010) ・オートモービル (2009) ・ライズオブエンパイア (2009) ・スチーム (2009) ・スチールドライバー (2008) ・ブリキ職人たちの道 (2008) ・トレド (2008) ・ブラス (2007) ・ルーンバウンド (2004・Darrell Hardy共作) ・ストラグルオブエンパイア (2004) ・蒸気の時代 (2002) ・リベルテ (2001) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | ・原作 2016 ・日本語版 2017 |
定価 | 5400 |
プレイ人数 | 1 – 4 |
BGG ベスト人数 | 4 (推奨: 1 – 4 ) |
プレイ時間 | 60 |
対象年齢 | 12 以上 |
BGG 重さ具合 (高い程重量級) |
1.89 / 5 |
BGG 評価 | 6.9 / 10 |
BGG 全体ランキング | 1415 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ・テーマ: 266 / 約850 |
BGG カテゴリー | ゾンビ |
BGG メカニズム | 競り、ダイスロール、途中脱落、運試し |
その他要素 | – |
※上記データは 2017/02 時点 最新BGGへ
あのマーティン・ワレスがゾンビゲームを作った、として話題になった作品です
ゾンビ共によって荒れ果ててしまったアメリカ、そこで生き延びて生活している住人がボドゲを作ったので、私達はそれを遊んでいる、という設定です
そのゲーム内ゲームの設定は、ゾンビ共の世界でシカゴからロサンゼルスまで車でドライブしよう、というものです
シカゴ: Google画像検索、Wikipedia
ロサンゼルス: Google画像検索、Wikipedia
箱も説明書も大きめですが、ルールは何の事はなく、軽いノリで楽しめる中量級ダイスゲームです
ゲーム終了時に 勝利点 がより多いプレイヤーが勝者となります
が、このゲームでは途中でプレイヤーが脱落する可能性があります
脱落した場合は、所持勝利点は無効になってしまいますので何とか踏ん張りましょう
因みに説明書によると、脱落者は以降コーヒーを淹れにいく事が出来るそうです
ゲーム説明の前に、コンポーネント の凝りように感動したので、まずはそれらを紹介します
まずは外箱から
ゾンビ世界にあるドライブがテーマのボードゲームの外箱を使っている、という設定のようです
本来のタイトルである「 Hit the Road 」の「 the 」が「 z 」に黒マジックで書き直されています
ゾンビの「 z 」と、「 Hit’s 」を掛けているのでしょうね、うまいです
外国の方も言葉遊びが好きなんですね
あと、ダメージ加工がされていてボロボロになっています
「ディヴィナーレ」なども箱のダメージ加工はされてますね
続いてカードの裏面
左から、世界の七不思議(4時代目!?)、ディクシット、チケットトゥライド、右端は分かりませんが流れ的に ボドゲ でしょう
カードの左上には付箋紙に黒マジックで手書きされています(という絵柄です)
別のカード
ゾンビ世界になる前の写真でしょうか
平和な世界のみんなの笑顔を見てると、もの悲しくなってきますね
左上が、ハンバーガーのスタンプカード
右上が、名札
左下が、会員証
右下が、クレジットカード
※紙製です、念のため
どれも黒マジックで手書き
そして汚い
更に別のカード
右のはバイシクル製トランプでしょうか
中央と左のもトランプでして、
反対面にはキングやクイーン、ジャックなどがチラリと見えます
写真を貼り付けてあるのですが、
この写真、1枚たりとも同じ絵柄はありません
写真の光景は、このゲーム内ゲームを作った住人の今までの冒険をおさめたものでして、見ていて面白いです
一言コメントもたまに書かれていまして、例えば、
「俺たちの新しい家」
「アーロンが噛まれた」
「かっこういい銃だが、弾が一発しかない」
などなど
カードにダメージ加工がされているのですが、そのダメージ具合が4種類もあります
ピンバッジか何かにシールを貼って手書きされています
※紙製です、念のため
別のトークン
ピンのフタをトークン代わりにしています
※紙製です、念のため
赤いフタには「 Gas Cola 」と書かれています
※紙製です、念のため
と、長くなってしまいましたがこんなところでしょうか
良きボドゲライフを
それでは
おっと、満足して終わらせてしまうところでした
それではここからやっとゲームの内容を紹介していきます
右上のアイコンが 勝利点 です
(書かれていないことも多い)
反対面はこんな感じで、ゲームの序盤・中盤・終盤に使うカードによって絵柄が分かれています
見事乗り切れたら、そのカードを手元に伏せて積み重ねていきます
その積み重ねたカードの勝利点が、ゲーム終了時に得られます
それではゲームの流れについて
ゲームは全8ラウンドです
1ラウンド分は次のフェイズを順に行っていきます
フェイズ1: 場札を公開
因みに冒険カードにはレベルが設定されていて、山札の底にいくほど高レベルになってきます
あと、最終ラウンド時に山札がちょうど尽きます
フェイズ2: 競りによる手番順の決定
(なんだかショットガンの弾に見えてきました)
手番が順に巡っていきますので、手番では、ソフトパス をするか、ビット をします
競りボードには数字のトラックが描かれていますので、自分のマーカーを、
因みに、他のプレイヤーと同じマス目には置けません
手番を続け、全員がソフトパスを続けたら競り終了です
ビット値を支払うのですが、
リソースの種類は左から、燃料、アドレナリン、弾薬、です
当然この世界ではお金なんてクズですので存在しません
ビット値が高い順で、このような手番順カードを各自受け取ります
フェイズ3: 場札の獲得
場札の冒険カードですが、これは進路を表していて、上から一段目の進路、二段目の進路、三段m(略)、となっていますので、
手番順で、1つ分の好きな進路のカード(2枚)を獲得していきます
次に、カードの下に文章が書かれていればそれに従います
そして、カードの右下の数字分のゾンビと戦闘を行います
かわいい
戦闘ではまず、弾薬トークンを支払えば遠距離攻撃を仕掛ける事が出来ます
弾薬トークン1個毎に、ダイスを2個振り、
ターゲットサイトの出目1個毎に、手元のゾンビ一体を除去します
遠距離攻撃が終わったら、次に白兵戦です
白兵戦の最初に、燃料トークンを2個支払えば、逃走してそのカードを捨札にする事が出来ます
白兵戦は、自分の手持ち駒が全滅するか、ゾンビが全滅するまで続きます
これが手持ち駒となるもので、グレーは普通の生存者、カラーは各プレイヤー自身です
グレーとカラーのその他の違いは特にありません
次のような出目の効果を解決したら、どちらかが全滅していないならばダイスを振り続けます
何も起こりません
アドレナリントークン1個を支払って、ゾンビ1体を倒せます
ゾンビ1体を倒せます
出目4: ターゲットサイト+アドレナリン
出目2と3の効果が起きる
手持ち駒が噛まれました
手持ち駒を1体除去するか、アドレナリントークンを1個支払う
手持ちコマが全滅したのなら、そのプレイヤーは脱落となります
コーヒーを淹れに行きましょう
ゾンビを全滅させたのなら、残りの右のカードも同様に処理します
全員が獲得したカードを処理したら、1ラウンド分終了です
ゲーム終了時に、各リソースの所持数が最多だと、勝利点3点分のこのようなカードを貰えます
他の要素としては、
冒険カード右下のゾンビアイコンが赤色の場合は、より困難な赤色のダイスを使う事になったり、
といったものがあります
ルールはこんなところでしょうか
- あのワレスが作ったゾンビゲーム
- 世界観や、凝った コンポーネント
- コークでも飲みながら気楽に遊べるダイスゲームかなと思いましたが、
手持ちのリソースを枯渇させるとすぐさま競りで足元を見られ脱落に追い込まれていく、
まるでゲーム内世界を体験しているかのような心地になれます - といってもやはりダイスゲームなので出目に一喜一憂する楽しいゲーム
- ぼっち対応