ボードゲーム「マイス&ミスティクス/Mice and Mystics」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Jerry Hawthorne氏、Plaid Hat Games社に帰属します”
邦題 | マイス&ミスティクス |
洋題 | Mice and Mystics |
作者 | Jerry Hawthorne |
作者の作品 | -(国内ではなし) |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | ・原作 2012 ・日本語版 2016 |
定価 | 8640 |
プレイ人数 | 1 – 4 |
BGG ベスト人数 | 4 (推奨: 1 – 4 ) |
プレイ時間 | 60 – 90 |
対象年齢 | 7 以上 |
BGG プレイ感 | 2.62 / 5 |
BGG 評価 | 7.5 / 10 |
BGG 全体ランキング | 158 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ・テーマ: 45 / 約850 |
BGG カテゴリー | 冒険、ダイス、探検、ファンタジー、戦闘、ミニチュア |
BGG メカニズム | エリア移動、協力プレイ、ダイスロール、ロールプレイング、キャラクター別能力 |
その他要素 | ネズミ、G、、獣人、ケモナー |
エラッタ | 公式サイトへ |
※上記データは 2017/08 時点 最新BGGへ
この物語は、元は人間だったネズミ達による王様救出の大活劇である
とあるところに、立派に統治している王様がいました
そこへ突然やってきた悪い魔女により、王様は病におかされてしまいました
忠実なる家臣や戦士達は、魔女を追い出そうと画策しますが、魔女に見破られ、牢獄に閉じ込められてしまいました
一緒に閉じ込められた大魔導師の力により、もう元の人間には戻れないネズミの姿になって牢獄を脱出し、王様救出へ向かうことにしました
というプロローグです
「アンドールの伝説」のような協力ゲームで、ルールはこちらの方が断然複雑になっています
全部で10章ものストーリーがあり、とても長く遊べます
説明書が2つありまして、左がルールブックで、右がストーリーブックという章ごとの細かい特別ルールやフレーバーテキストがびっしりと書かれています
こちらがルールブックで、
こちらがストーリーブック
伝わりますでしょうか、この厚さ
ルールブックが21ページ、ストーリーブックが57ページもあり、本腰入れて望む必要があります
ルールブックは、「この場合はこうで、こっちの場合はこうで」と様々な状況によるルールがあり、持ち主は把握するのに骨が折れますし、
2~3割はフレーバーテキストですが
さて、ゲームの目的ですが「アンドールの伝説」同様、章毎に勝利条件や敗北条件が異なっていまして、例えば、
- 敵を一掃して仲間を助け出す
- 目的の物をいくつか集めて目的地へ辿り着く
- ボスを倒す
などです
全章一貫しての敗北条件もありまして、
(これもアンドール同様ですが)
このボード(以降進行ボード)の左側にゲーム進行トラックがありまして、一番下には砂時計の進行マーカーが、その上のどこかのマスにはエンドマーカーが置かれます
(章によってどのマスに置くかが異なる)
それではゲームの流れについて
(敵側にもネズミがいますが、便宜上プレイヤー側のネズミを単にネズミと呼称します)
職業がそれぞれ異なっていて、もちろん能力も様々です
因みに、
進行ボードの大きさが48×25、
マップが1枚25×25で4枚正方形に繋げるとなると50×50で、
他のコンポーネントも置くのでかなりの広さが必要になってきます
最後まで手番をまわしたら、また上から手番をまわしていくのですが、
ここにチーズトークンが満杯になると、進行トラックの進行マーカーが1つ上がり、更に敵の増援がやってきます
他の場面でもチーズトークンがホイールへ追加される事がありますので、悠長にはしていられません
最後尾の方に嫌なものが見える気がしますが、きっと気のせいです
敵の手番では、思考ルーチンは決まっており、
白兵戦型であれば、近くのネズミに近づいてきて戦闘を仕掛けてきますし、
遠距離型であれば、遠くからチクチクと攻撃し、ネズミが攻撃できないのであれば攻撃できる位置まで近づいてきます
特殊な敵もいて、手番順カードが複数枚ある為に1ターンで複数回行動してきたりします
ネズミの手番では、
- 移動アクション1回と、
- 後述の5つのアクションのいづれか1つを1回と、
- 後述の3つのフリーアクションを各1回ずつ、
を行えます
どのアクションから実行しても構いません
移動アクション:
手番の開始時にダイス1個を振り、絵柄のアイコンは一切無視して、数字だけを見ます
(この数字、もの凄くちっちゃい)
その数字と、
ネズミ毎の固有の移動値とを合計した値が今回の移動値となります
基本的に、石畳の石1枚が1マス分とし、1移動につき1マス分移動できます
マス同士が隣接しているかどうかは、マスの間にフィギュアを置いて、両方のマスにフィギュアが掛かっていたら隣接とみなします
写真だと、このフィギュアの右下と左上のマスは隣接していますが、右上と左下は隣接していません
このようなテーブルの場合は、このテーブル上が大きな1マス分です
テーブルは非常に高いですので、
と、非常にバリエーションに富んでいて飽きません
その分ルールが増えていくのですがね
アクション1: 疾走
移動アクションと同じ(ダイスは再度振る)
つまり、疾走により1手番で2回移動が出来ます
アクション2: 戦闘
戦闘を仕掛けるには、白兵戦ならネズミから1マス以内にいる必要があり、
遠距離戦ならネズミの中心と標的の中心との間に障害物がない状態でなければなりません
1つの出目につき0〜1ダメージが決まります
続いて敵側も防御行動として、左隣りのプレイヤーが同様にダイスを振って(白兵戦の場合のみ)、1つの出目につき0〜1の防御値が決まりますので、先程のダメージ値よりも小さければその差分のダメージを与えられます
進行ボードのその敵の手番順カード上にダメージトークンを置き、カード左下のハートアイコン分までトークンが溜まったら撃破です
アクション3: 探索
ダイス1個を振って、右下のちっちゃい爆発のようなアイコンが出れば、
内容は、イベントだったり、アイテムや装備品だったり
アクション4: 回復
麻痺や絡まり状態などの、状態異常から回復します
アクション5: 調査
今いるマップボードの敵を掃討したのであれば、別のマップボードへと移動できるようになります
その為のアクションとなります
フリーアクション1: 共有
1マス以内にいる他のネズミと、カードなどをいくつでも交換できます
フリーアクション2: 装備
装備カードを装備したり、外したりなど
フリーアクション3: レベルアップ
テレビゲームなどの能力値が上がるレベルアップではなく、新たなスキルを1つ習得するのみです
チーズトークンはネズミも獲得することがあるのですが、それを6枚使うことで、
このようなスキルカードを1枚獲得でき、以降特殊効果があるそのスキルを使用できるようになります
アクションは以上です
最後に、アイテムや装備などを少しだけ紹介します
フォークをカタパルトの要領で利用し、ぶどうを敵へ投げ飛ばしたり
ルールはこんなところでしょうか
- 何と言っても世界観や設定の細かさ
ふんだんに用意されたフレーバーテキストや、美麗なイラストにより、没入感が非常に高い
ファンタジーや冒険などのロールプレイングゲーム好きな方へ - 苦難を乗り越えた達成感を皆で分かち合ったり、ちょっとしたアイテムに笑いもおきたり
- TVゲームのようにのんびりと敵を倒してレベル上げをして、という悠長な事をしていられませんので、常に緊張感を持って対処していく必要がある
- ルールは多めではあるが、最初は最低限の部分だけを インスト し、章を進めて都度 追加インストをしていけば遊び易い筈です
7才からの対象年齢ですし - 全10章もあるので非常に長く遊べる
- 協力ゲーム好きの方へ
- ぼっち対応