ボードゲーム「そして二人は手を取り合って。/…and then, we held hands.」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
David Chircop氏、Yannick Massa氏、LudiCreations社に帰属します”
邦題 | そして二人は手を取り合って。 |
洋題 | …and then, we held hands. |
作者 | ・David Chircop (デヴィッド・チルコップ) ・Yannick Massa (ヤニク・マッサ) |
作者の作品 | - (日本ではなし) |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | ・原作 2015 |
定価 | 3888 |
プレイ人数 | 2 |
プレイ時間 | 30 – 45 |
対象年齢 | 12 以上 |
BGG プレイ感 | 1.74 / 5 |
BGG 評価 | 6.4 / 10 |
BGG 全体ランキング | 2009 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ・アブストラクト: 179 / 約850 |
BGG カテゴリー | カードゲーム、Print & Play |
BGG メカニズム | 協力プレイ、ハンドマネジメント、点移動、 |
その他要素 | – |
※上記データは 2017/03 時点 最新BGGへ
2人専用の協力ゲームです
最近はもう2人専用は珍しくはありませんが、2人専用で且つ協力ゲームというのはそう無いと思います
お互いに分かり合えていない2人がいますので、その2人の感情をコントロールしながら歩み寄っていきましょう、という設定です
様々な色のマスが線で繋がっています
サークルが3本ありますが、便宜上外側より、外サークル、中サークル、内サークルと呼ぶことにします
対面になるように席へ座り、お互いの一番手前のマスに、それぞれ自分のコマが置かれます
ゲームを開始してすぐに中央に向かうことは出来ず、3つのサークルの目標をクリアせねばなりません
青、緑、赤、黒の4色です
メインボードのマスの色とリンクしています
絵柄はゲームでは特に使いません
この目標カードを3つの山に分け、それぞれ3つのサークルのクリア目標となります
ゲーム終了するまでお互いに手番が巡り続けるのですが、手番の終了時に、このめくられた目標カードの色と、
(マスの色が見えるよう、コマは少しずらしてます)
目標達成としてその目標カードを捨札にし、次の目標カードを1枚めくります
ただし、1山目は外サークルのマスだけで達成しなければならず、中サークル・内サークルへは進入すら出来ません
1山目全部が達成できたら、次の2山目を用意してそれに取り掛かります
2山目からは中サークルに進入する事が出来るようになり、中サークルのマスだけで2山目を達成しなければなりません
3山目も同様に処理し、全ての山を捨札にできたら(達成したら)、ようやく中央のマスへ入れるようになります
細かい勝利条件はまた後程
それではゲームの流れについて
ゲーム終了するまでお互いに手番が巡り続けます
手番では、次の3つのフェイズを順に行って手番終了となります
フェイズ1: コマの移動
カード中央の絵柄はゲームには一切関係なく、左辺・右辺の線の色だけを使います
この色は、メインボードのマスの色とリンクしています
カード1枚の左辺と右辺とで色が異なることが多いです
(残りは山札となっています)
自分の目の前にこのように、どちらかの辺だけが見えるように並べられています
ただし、次の2つの条件両方を満たしている必要があります
移動条件1:
今しがた移動してきたマスの色と、一致する色の感情カードを使わなければなりません
例えば、赤、緑、緑、黒、と移動したのであれば、赤、緑、緑、黒の感情カードを使います
隠れてしまっている辺の色は無効です
使ったカードは(例え相手のカードでも)、自分専用の捨て札置き場に積み上げます
(手元のカードは隙間を詰め直します)
移動条件2:
メインボードのお互いの手前側に感情バロメーターがあり、マーカーが乗っています
赤と黒のカードを使ったのならその数分だけマーカーを左へ動かし、
青と緑なら右へ動かします
必ず「−2〜+2」の範囲内におさめなければなりません
因みに、色による感情は、
赤・黒が怒り・悲しみで、
青・緑が安らぎ・喜びを表しています
フェイズ2: 感情カードの補充
感情バロメーターが0であれば、感情カードが6枚になるまで補充されます
(相手側は補充されません)
フェイズ3: 感情カードのずらし方の変更
自分のコマが正中線よりも左のマスに要るのなら、感情カードの左辺だけが見えるようにカードをずらし直し、
正中線よりも右のマスなら、右辺だけが見えるようにずらし直します
以上のフェイズが終わったら手番終了となります
まとめると、
- フェイズ1: コマを好きなだけ移動させる
但し、2つの条件として、
・移動してきたマスの色と一致する色の感情カードを使う
・感情バロメータが必ず「−2〜+2」の範囲内におさめる - フェイズ2: 感情バロメーターが0であれば、感情カードが6枚になるまで補充する
- フェイズ3: 自分のコマの位置によって、感情カードのずらし方を変更する
となります
手番を続け、各サークルの目標達成時には、各自の自分専用捨札の枚数が多い方を山札に戻してリシャッフルされます
中央のマスについて
中央のマスへ入るには、どの色の感情カードでも使えます
そして、感情バロメーターが0(その最後に使ったカードの変動込みで)でなければなりません
更に、お互いが連続で中央のマスへ入らなければなりません
(言い換えれば、1人目が入ったその次の手番で2人目も入らなければならない)
ゲーム途中で移動ができなくなったりしたらゲームオーバーとなります
「そして二人はすれ違って」
ルールはこんなところでしょうか
以上のルールだけでも結構難しそうですが、難易度を更に3段階も上げられる「いさかい」ルールもあります
「そして二人はいがみ合って」
パッケージの鳩は、平和の意味の他にも、両手で鳩を形作っているような鳩になっていますので、そういう意味もあるのでしょうか
2人男女専用協力ゲーム
恋人、ご夫婦とどうぞ
女性同士ならまだしも、男同士で遊ぶとかなりアレです
しかし、生粋のボードゲーマーにはそんな瑣末な事は気にしないのです
という訳で、ゲーマーな同性同士でもどうぞ- 目標を達成する為に手元のカードだけ気にするという訳にはいかず、相手のカードもさることながら、マップ、感情バロメーター、手元のカードのずらされる方向など、考える事が多い
- もし簡単に感じたとしても、難易度が更に3段階も上げられる
- タイトル通り、心を通わせながらプレイしないとクリアは難しい、テーマとシステムとがマッチしている作品
ゲームに長けた片側のプレイヤーがほとんど指示を出してクリアする事も出来るが(いわゆる奉行問題)、それは本当の意味のクリアではない、試合に勝って、勝負に負けているのだ