ボードゲーム「シティオブスパイ:エストリル1942/City of Spies: Estoril 1942」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Gil d’Orey氏、Antonio Sousa Lara氏、MEBO GAMES社、Stronghold Games社に帰属します”
邦題 | シティオブスパイ:エストリル1942 |
洋題 | City of Spies: Estoril 1942 |
作者 | ・Gil d’Orey (ジル・ドレイ) ・Antonio Sousa Lara (アントニオ・ソウサ・ララ) |
作者の作品 | 【Gil d’Orey】 ・シティオブスパイ:エストリル1942 (2015・Antonio Sousa Lara共作) ・パナマックス (2014・Nuno Bizarro SentieiroとPaulo Soledade共作) など 【Antonio Sousa Lara】 ・シティオブスパイ:エストリル1942 (2015・Gil d’Orey共作) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | 2015 (日本:2016) |
定価 | 7560 |
プレイ人数 | 2 – 4 |
BGG ベスト人数 | 3 (推奨: 2 – 4 ) |
プレイ時間 | 60 |
対象年齢 | 10 以上 |
BGG プレイ感 | 2.68 / 5 |
BGG 評価 | 7.3 / 10 |
BGG 全体ランキング | 1458 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ・ファミリー: 330 / 約1500 ・ストラテジー: 695 / 約1600 |
BGG カテゴリー | スパイ、第二次世界大戦 |
BGG メカニズム | エリアコントロール、デッキ構築、組み立て式ボード |
その他要素 | – |
※上記データは 2017/03 時点 最新BGGへ
ポルトガルのリスボン近くにあるリゾート地「エストリル」(Google画像検索)
その街には美しいビーチや巨大カジノ、豪華なホテルなどが充実している為、第二次世界大戦時には、王や政治家、亡命者など、様々な特殊な人々が訪れていたそうです
その時代にはスパイ活動も盛んだったそうで、私達は自分のスパイ組織を大きくしていくことが目標です
大まかなゲームの流れについて
様々な人物を活用し、勝利点 がより多いプレイヤーが勝者となります
この2✕3を以降メインボードと呼びます
場所ボードとメインボードとは使い分けて説明していきますのでご注意下さい
各場所ボードには4つのマス目があり、1マス分が黄と黒の枠になっています
その報酬を得るために、各プレイヤーは順に手札から人物タイルを空きマスへ置いていきます
担当色のキューブを各自持っていますので、目印として今自分が置いた人物タイル上に置きます
誰が報酬を貰えるかと言うと、各場所ボード別に各自の影響値を比べ、より高いプレイヤーが貰えます
例えばこの状況なら、黃1、青1+1で、青が報酬の人物タイルを得ます
人物タイルには左下に勝利点も書かれていますので、タイルを集めるのが主な目標になります
大まかな流れは以上でしょうか
勝利点について
勝利点は次の3つの要素があります
勝利点要素1: 自分の捨札
報酬を得る為に手札からプレイしていくとお話しましたが、報酬を得た・得ないに関わらず、プレイした人物タイルは全て手札に戻ってきます
手札上限は6枚の為、上限を超えたタイルは伏せて捨札にして、自分の手元に積み上げていきます
この積み上げた捨札が、ゲーム終了時に1枚1点になります
勝利点要素2: 手札
ゲーム終了時も手札は6枚なのですが、その6枚の人物タイルに示された勝利点がゲーム終了時に得られます
勝利点要素3: 任務タイル
(残りは一切使わない)
各任務タイルには条件が示されていて、ゲーム終了時にその条件を達成しているプレイヤーがその任務タイルを獲得します
任務タイル1枚につき6点を得られます
勝利点の要素は以上の3つです
ゲームの流れについて
全4ラウンドを行ってゲーム終了となります
1ラウンド分は、次の3つのフェイズを順に行ってラウンド終了となります
フェイズ1: 手札から1枚プレイする
手番が順に巡っていきますので、手番では手札から1枚プレイし、その上に自分のキューブを1個乗せて手番終了です
空きマスに置くのですが制限があって、最初の(自分の)1枚目はメインボードの外周のマスにしか置けません
以降は既存の(自分の)タイルの縦横隣接の空きマスにしか置けません
写真では、指を指している2箇所のみです
手番をまわしていき、全員が手持ちのキューブを置き切ったらフェイズ2へ進みます
(タイルを置いた時や、フェイズ2で戦力値を比べる時などには、様々な特殊効果が起こるのですが、それらはまとめて最後に紹介します)
フェイズ2: 各場所ボード毎に各自の戦力値を比べ、報酬を得ていく
各場所ボードの中央に、解決順の数字が書かれています
全ての場所ボードを解決したら、次のフェイズに進みます
フェイズ3: 後処理
各自プレイした人物タイルとキューブを回収したり、手札上限の6枚になるよう調整したり、など
以上のフェイズ3つを行ったら1ラウンド分が終了です
全4ラウンド行ったらゲーム終了となります
特殊効果について
大きく分けて3つ、マス、場所ボード、人物タイル、による特殊効果があります
マスによる特殊効果:
(ほとんどが「トップシークレット」マスですが)
因みに報酬のマスにもシークレットマスは存在します
この「目」のアイコンがあるマスに人物タイルを置くと、他の伏せられているタイルを覗き見る事が出来ます
アイコンの種類によって覗ける対象範囲が異なってきます
場所ボードによる特殊効果:
- 特定の国旗アイコンを持つ人物タイルは、影響値が+1される
- その場所にある人物タイル1枚につきダイス2個を振り、出目の差分の影響値がその人物タイルへ追加される
- その場所の合計影響値が最小のプレイヤーは、そこに置いている自分の人物タイル1枚をゲームから除外しなければならない
(手札に二度と戻ってこない)
- 人物タイルの「暗殺能力」が無効となる
などがあります
人物タイルによる特殊効果:
- 暗殺: その場所ボードの、他の人物タイル1枚を持ち主の手札へと戻させる
- 誘惑: 縦横隣接している場所ボードから、人物タイル1枚を引き寄せる(誘惑をした人物タイルの場所ボードの空きマスへ)
- 策略: その場所ボードの報酬タイルと、山札のタイル1枚を覗き見て、それらのタイルを交換してもよい
などがあります
ルールはこんなところでしょうか
- 様々な特殊効果による マジョリティ 争い
- ほとんどのマスが「トップシークレット」マスでタイルは伏せられ、「目」マスで中身を覗き見るしかない為、一部のタイルしか把握は出来ない
たった1つの特殊効果で逆転も容易な為、最後までどう転ぶかが分からない
人物タイル1枚ずつ解決していく毎に歓声や悲鳴があがり、面白い
- ガチンコなマジョリティ争いではなく、ややパーティーゲーム寄りなノリで気軽に楽しめる