ボードゲーム「フリートコマンダー/Fleet Commander: 1 – Ignition」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Elwin Charpentier氏、Didier Dincher氏、Capsicum Games社に帰属します”
邦題 | フリートコマンダー |
洋題 | Fleet Commander: 1 – Ignition |
作者 | ・Elwin Charpentier ・Didier Dincher |
作者の作品 | 【Elwin Charpentier】 ・フリートコマンダー (2014・Didier Dincher共作) 【Didier Dincher】 ・フリートコマンダー (2014・Elwin Charpentier共作) ・スピークイージー (2014・Aurélien Bidaud共作) |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | 2014 |
定価 | 8640 |
プレイ人数 | 2 |
プレイ時間 | 60 |
対象年齢 | 12 以上 |
BGG プレイ感 | 2.52 / 5 |
BGG 評価 | 8.0 / 10 |
BGG 全体ランキング | 3118 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ・ストラテジー: 1224 / 約1600 |
BGG カテゴリー | ミニチュア、SF |
BGG メカニズム | ダイスロール、マス目移動、ハンドマネジメント、秘匿ユニットの配置 |
その他要素 | 「悪いなのび太、このゲームは2人専用なんだ」 |
※上記データは 2017/03 時点 最新BGGへ
2人専用の、ダイスを使った宇宙戦争ゲームです
スペースフリート(宇宙艦隊)のコマンダー(司令官)となり、眼前の相手艦隊を蹂躙してこの宙域を支配するのが目的です
先に相手の艦を8クラス分撃破したプレイヤーが栄冠を勝ち取ります
クラスというのは艦の大きさのことでして、左から、
フリゲート艦・クラス1、
デストロイヤー艦・クラス2、
戦艦・クラス4です
海軍の艦で言うと、駆逐艦、巡洋艦、戦艦みたいなものです
あれ、余計分かりにくかったですか
写真は1人分のミニチュアなのですが、もう1人分のミニチュアの形は何気に違っています (最後の方にその写真を載せています)
このゲームには初級・上級ルールがありまして、上級の方だけを説明していきます
また、ヴァリアント ルールやシナリオもありますので、それらは最後の方に少し紹介します
ゲームの流れについて
場には5✕5のマス目のマップ宙域がありまして、対峙するように端のマスにお互いの艦が待機しています
ゲーム終了するまでお互いに手番が巡り続けます
手番では、次の3つのフェイズを順に実行して手番終了となります
フェイズ1: ダイスを降る
個人 サプライ に3色3個ずつのダイスがありますので、
フェイズ2: ダイスを使う
好きな個数のダイスの出目の効果を使うことが出来るのですが、
(次のフェイズの話になりますが、)使わなかったダイスはこの個人ボード上に保管しておくことが出来ます
フェイズ2では、その保管しておいたダイスも好きな個数・タイミングで使えます
出目の種類は後程
フェイズ3: 後処理
先述したように、使わなかったダイスを保管できますが、1マスに付きダイス1個しか置けず、しかも置ける出目が決まっています
・・・
・・・・・・お腹空いてきました
以上のフェイズ3つを順に行ったら手番終了です
手番を続け、相手艦を8クラス分撃沈したら勝者となってゲーム終了です
ダイスについて
出目の種類は、大きく分けて2種類です
出目の種類1:
十字・クロス・田の字みたいなの、はそのダイスの効果範囲を示しています
範囲は見た目通りで、十字が縦横隣接マス、クロスが斜め隣接マス、田の字が周囲の隣接マスです
色によって効果が異なっていて、黄は移動、赤は攻撃、緑はシールドです
移動:
攻撃:
1つの出目につき1つのマスを選んで、そこの艦から好きなだけ、出目の効果範囲内の1つのマスの一隻へ攻撃できます
攻撃力や耐久力は艦の種類によって決まっていて、もちろん大きい程に高くなります
機動力(移動力)は基本ルールだとどの艦も同じなのですが、上級であれば機動力に限らず艦によって特色があります(後述)
集中攻撃という攻撃方法がありまして、攻撃をした時に、その相手艦の周囲の隣接マスに自分の艦がいた場合には、それら全ての艦も自動で攻撃してくれます(赤ダイス無しで)
フロントミッション5のリンク攻撃みたいで胸熱です
他にも遠距離攻撃がありまして、相手艦までのマス数分の赤ダイスを使います
その時は出目の効果範囲に従って、相手艦まで辿っていきます
写真では、下の艦が上の艦へ攻撃していて、十字を1つと、クロスを1つ使えば相手艦まで辿れます
残念ながら、遠距離攻撃時には集中攻撃は発生しません
シールド:
相手から攻撃された時に、リアクションとして個人ボード上のダイスを使います
出目の効果範囲内の1つのマスからの攻撃を完全防御します
出目の種類2:
先述したこの特殊出目、全5種類の使い方があります
- 赤: 相手から攻撃された時に、リアクションとして反撃ができる
- 黄: 相手から攻撃された時に、リアクションとして退避
(隣接マスへ1移動)ができる・・・が、ダメージはしっかりと喰らう
- 緑: 相手の保管ダイスを1個捨てる
- 色問わず: 他のダイス1個を好きな出目に変える
- 色問わず2個: 戦艦に積まれている特殊兵装を使う
種類は、
- ヴォルテックス(渦動転移)ミサイル: マップ上の任意の艦に4ダメージを与える
- トラクタービーム: 戦艦から2マス以内にいる相手艦を、任意の方向へ1マス移動させる
- ドローン: 戦艦から2マス以内にいる相手艦へドローンを飛ばし、相手の手番毎にその艦は2ダメージを受け続ける
相手は、赤ダイスの田の字の出目でドローンを撃墜できる
などがあります
ダイスについては以上です
艦の特徴について
フリゲート艦:
また、黄の特殊出目で退避した時に、ダメージを喰らわない
デストロイヤー艦:
戦艦:
特殊マスについて
ゲーム開始前に、マップ上には特殊効果マスを置くことも出来ます
- アステロイド(左): 入ると攻撃する事もされる事もなくなるが、手番開始毎にダイス1個を振り特殊出目が出たらクラス値に等しいダメージを負ってしまう
- グラヴィティ(右): 入ったらダイス1個を振り、出目の効果範囲に従って追加の1移動を行う
特殊出目が出たのなら、入る前のマスに戻ってくる
ヴァリアントルールについて
ヴァリアント ルールが2つあるのですが、余裕があるなら2つとも導入した方が面白くなると思います
ヴァリアント1:
ヴァリアント2:
ゲーム開始時には艦を置くのではなく、この光点トークンを艦と見立てて配置します
説明がかなり結構長くなってしまいましたが、次で最後です
シナリオについて
様々な特殊ルールが追加され、いつもと違う雰囲気で遊べるようになっています
アステロイドベルトの攻防:
お互いの手番毎にダイス1個を振り、出目の効果範囲に従ってアステロイドのマス1つを移動させます
時にはアステロイドに助けられ、時には障害となることもあるでしょう
ほとんどが後者だと思いますが
回収作戦:
宙域にコンテナ(光点トークンで示される)が散らばってしまったので、相手よりも多くのコンテナを回収するのが目的
回収するには艦でマップ外まで引っ張っていかねばならず、更にコンテナと艦をドッキングするのに時間が掛かるため、その間に相手艦から集中砲火を浴びる可能性がある
他にも2種類のシナリオが用意されています
ルールはこんなところでしょうか
- ダイスの色によるアクションの違いの他にも、特殊出目1つで5種類のアクションが可能な為、その様々なアクションを”ダイスの保管”システムを駆使して使いこなすのが楽しい
- 集中攻撃で大打撃を与えたり、ロマン砲のような特殊兵装があったり
- ルールは多めだが、その分テーマ性や戦略性も上がっている
- 艦体のミニチュアが多めに入っていて、気分が盛り上がる
- 2人専用
- 完全に人を選ぶゲーム
SFや ウォーゲーム が好きな方は合うかと
- シナリオが4つあり、いつもと違った雰囲気で楽しめる
- 拡張 が多く出ていることからも、海外では人気作であることが見て取れる
日本では・・・じ自分が好きならいいじゃないか
更に日本では、拡張版が出るぞ出るぞ詐欺を行っているが、いつかは出るので気長に待とう
優秀なコマンダーはいつも冷静でなければならないだ、うんむ
あ、「の」が抜けてしまった