ボードゲーム「パパ・パオロ/Papà Paolo」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当作品の画像の著作権は、
Fabrice Vandenbogaerde氏、Quined Games社に帰属します”
邦題 | パパ・パオロ |
洋題 | Papà Paolo |
作者 | Fabrice Vandenbogaerde |
作者の作品 | ・パパ・パオロ (2016) など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | ・原作 2016 ・日本語版 2017 |
定価 | 8424 |
プレイ人数 | 2 – 4 |
BGG ベスト人数 | 4 (推奨: 3 – 4 ) |
プレイ時間 | 1人20分 |
対象年齢 | 10 以上 |
BGG プレイ感 | 2.89 / 5 |
BGG 評価 | 7.1 / 10 |
BGG 全体ランキング | 2334 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | – |
BGG カテゴリー | 街建築、運送 |
BGG メカニズム | 競り、ピックアンドデリバリー、タイルプレイスメント、ワーカープレイスメント |
その他要素 | – |
※上記データは 2017/07 時点 最新BGGへ
あるところに、大御所のピッツァ職人パパ・パオロが住んでいました
その街ではピッツァが人々に愛されておりましたが、近年フライドポテトなるものに座を揺るがされ、今では風前の灯火状態となってしまいました
ピッツァ職人パパ・パオロはこの事態に憂い、奮起しようと立ち上がろうとしたその時です
「ぐあ! ぎっくり腰が!」
・・・大御所ピッツァ職人パパ・パオロも、過ぎ去る年月には抗えませんでした
そこで、これからの命運を背負って立つカリスマピッツァ職人を育てるべく、有望な若者達(君達です!)に目を向けました
パパ・パオロから指導を受けられるのはたったの1人だけ
目をかけられる若者は一体だれでしょうか
、的なテーマです(一部うp主の妄想が混じっています)
という訳で、お客さんに美味しい美味しいピッツァをお届けしていくのが、ゲームの主な目標です
ゲーム終了時に 勝利点 がより多いプレイヤーがパパ・パオロのお眼鏡に適います
勝利点は、主にお客さんにピッツァを届ける事で得られます
各プレイヤーは、このような自分のお店が描かれた街タイル(スタートタイル)を最初から1枚持っていて、目の前に置かれています
屋根に色が付いている家(黄・青・赤・緑)が、ピッツァを欲しているお客さんです
ピッツァを焼き上げると、ピッツァを示すディスクが(個人 サプライ から)お店に積み上げられますので、
一度置いたディスクは取り払われる事はなく、ゲーム終了まで残り続けます
ゲーム終了時には、この色付き屋根に置いたディスク1枚につき勝利点1点を得られます
そしてもし、お店にディスクが残ってしまっている場合には、そのディスク1枚につきマイナス1点となってしまいます
(個人サプライの方に残っているディスクは、それにカウントされない
あくまでも、焼き上げたのに宅配できなかったピッツァがマイナスとなる)
黄・青・赤・緑の経験トラックと呼ばれるものがやや右上寄りに描かれています
これらの経験値は最初は全くありませんので、各トラックの左端からスタートします
この経験値を高めると、ゲーム中のアクションなどがより強化されます(詳しくは後程)
ゲーム終了時に、経験値を上げ切った1つのトラックにつき勝利点2点が得られます
そして、各トラックの中で一番低い経験値のマーカーの、その真下にある(あれば)トロフィーの数字分の勝利点が得られます
勝利点要素は以上です
ゲームの流れ
全5ラウンドあります
1ラウンド分は、次の7つのフェイズを順に行います
フェイズ1: 街タイルの獲得 又は アクションを行う
メインボード左半分の街タイルが並んでいる周囲に計8枚、ラウンド開始時にランダムに1枚ずつ並べられます
このお金については、次のフェイズ2で説明します
このフェイズ1は ワカプレ みたいな事をします
各プレイヤーは、このような担当色のワーカーを4個ずつ持っています
手番では、ワーカーを1個使って手番終了となりますので、フェイズ1は手番が4周したら終わりになります
ワーカーは、メインボードへ並べられている街タイル上に置きます
置きましたら、次の2つの選択肢から1つを実行して手番終了となります
選択肢1: 街タイルを獲得する
これで終了
選択肢2: アクションを行う
並べられている街タイルの左端と下側には、可能なアクションが描かれていますので、
ワーカーを置いたところから真左と真下にあるアクションの中から好きな方のアクション1つを実行し、手番終了です
アクションは全4種類です
個人ボードの黄色の経験値により、金額が変動されます
個人ボードの青色の経験値により、いつもより多くの追加のピッツァが焼き上がります
赤の飛行機: お金を支払って、飛行機を使ったプレミアム配達を行う
(バイクや徒歩での通常の配達はフェイズ5で行うのですが、このプレミアム配達はどんなに距離が遠いお客さんの家にも配達が可能)
個人ボードの赤色の経験値により、届けられるピッツァ数が変動します
このような新店舗が描かれた街タイルをお金を支払って受け取り、スタートタイルへ繋げられる
アクションは以上の4つです
ワーカーが既に置かれているところへは誰も置く事が出来ないので、フェイズ1終了時にはこんな感じになります
フェイズ2: 定期収入を得る
さて、ワーカーが置かれた周囲にあるお金ですが、皆さんへの定期収入となります
解決方法は「マングロービア」に似ているのですが、お金がある縦列と横列を1列ずつ見ていき、その各1列にワーカーを一番多く置いているプレイヤーがその列にあるお金を得ます
タイ であれば、お金により近い箇所にワーカーを置いているプレイヤーが優勢です
写真では、左上の2金は白が獲得、その右の3金も白、その右の1金は橙2 対 紫2ですが、橙がお金に近いので橙が獲得します
フェイズ3: 競り
※ここの競りフェイズはややこしいのですが、面白い部分でもあります
※因みに分かる人に最初に言っておきますと、「アメンラー」や「20世紀」「パッチヒストリー」などの、競り負けたプレイヤーへのみ再入札の権利が巡り続けるシステムです
メインボードの右半分に階段が描かれているところがありますので、ここを使います
この競りフェイズでの競売品は、次のラウンドでの”スタピ になれる権”と、先程の投資タイルを”より早く獲得できる権”と、先程の配達タイルです
このフェイズでは、基本的には入札の権利が1巡だけまわって競り終了となります
入札は、担当色のマーカーを入札したい額が書かれたマスへ置きます
ここへ置いたとします
次以降のプレイヤーは、置こうとする横1列内に他マーカーがいる場合、その他マーカーよりも左のマスへは置けません
ですので写真では、オレンジ色マーカーの右の3・5のマスは置けません
既にいる他マーカーとは別の横列だからです
あと置ける所は例えば、
その横一列上に他マーカーがいますが、その右側のマスの為です
この場合、その今置いたマーカーは競り勝った事になり、既にいた他マーカーの方は競り負けた事になります
で、「入札の権利は1巡だけまわって競り終了」と言いましたが、競り負けたマーカーがある限りはそのプレイヤーへ再入札の権利が巡り続けます
ですので写真だと、このあと橙は他の列か、茶マーカーの右側マスに再入札しなければなりません
更に、競り負けて他の列へ再入札する場合には、移動前の縦列よりも左のマスへは再入札が出来ません
写真だと、橙が再入札する際は、左縦2列分へは置けない事になります
(各横一列内にマーカーが1つしかない状態)
競売品の受け渡しなのですが、階段のより下に置かれたプレイヤーから順に、下側の好きな投資タイル1枚を獲得していきます
そして、自分のマーカーの真横右にある配達タイルを各自受け取っていきます
ですので、最下段にマーカーを置いたプレイヤーは、一番下の配達タイルを受け取りますし、
下から2段目にマーカーを置いたプレイヤーは、同じく下から2つ目の配達タイルを受け取る訳です
そしてそして、”次のラウンドでのスタピになれる権”は、最上段にマーカーを置いているプレイヤーが得られます
フェイズ1でもそうでしたが、プレイヤーの1つの行動に複数の結果が出るようなシステムなので、その複数の結果全てに利が生まれる行動を考える必要があります
かなり難しくて悩みますが、歯ごたえのある作品です
受け取った投資タイルはこの後のフェイズ4で使用し、配達タイルの方はフェイズ5にて使用します
フェイズ4: 投資タイルの使用
投資タイルに描かれている効果を使ってフェイズ終了となります
全員一斉に解決してOKです
どの投資タイルであっても必ず2つの効果が描かれていて、そのどちらか1つだけを使います
1つは、フェイズ1で説明した4種類のアクションの内の1つが描かれていて、そのアクションを行えます
もう1つは、投資タイルの色と同じ経験トラックを1段階上げられます
フェイズ5: 配達
配達タイルには徒歩・バイク・車・飛行機がありまして、それぞれ運べる距離とピッツァ枚数が異なります
自分のお店からスタートして、道路に沿いながら色付き屋根にピッツァを置いていく、という感じですね
詳しくは割愛します
ここも全員一斉に解決します
フェイズ6: 経験値アゲアゲ(死語
全員一斉に解決します
いぇーぃ Yo Yo ちぇけらっちょー
カレーに合うのはらっきょう いぇーぃ
・・・・・・ごめんなさい
1枚の街タイルには複数の色付き屋根が描かれているものがありますが、必ず一色分になっています
それで、1枚の街タイルの中の全ての色付き屋根にディスクを置き切ったら、その屋根と同じ色の経験値が1段階上がります
例えば、赤屋根のタイル2枚分と、青屋根のタイル1枚分と、緑屋根のタイル3枚分に配り切ったのなら、
赤経験が2段階、青経験が1段階、緑経験が3段階上がります
フェイズ7: 次のラウンドの準備
以上の7つのフェイズを行ったら1ラウンド分が終了となります
まとめると、1ラウンド分は、
- フェイズ1: ワーカーをメインボード上の街タイル上へ置く
そしてその街タイルを獲得する 又は アクションを行う - フェイズ2: メインボード上に置いたワーカーの位置によって、定期収入を得る
- フェイズ3: 競り
- フェイズ4: 投資タイルの使用
- フェイズ5: お客さんへ配達
- フェイズ6: 経験値アゲアゲ(死語
- フェイズ7: 次のラウンドの準備
です
全5ラウンドでゲーム終了し、勝利点がより多いプレイヤーがパパ・パオロのお眼鏡に適います
ルールはこんなところでしょうか