ボードゲーム「アンドロイド:ネットランナー/Android: Netrunner」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当ページは、Richard Garfield氏、Lukas Litzsinger氏、Fantasy Flight Games社、Wizards社、Arclight社が権利を所有する著作物を利用しております。
© Richard Garfield, © Lukas Litzsinger, © Fantasy Flight Games, © Wizards, © Arclight”
邦題 | アンドロイド:ネットランナー |
洋題 | Android: Netrunner |
作者 | Richard Garfield, Lukas Litzsinger |
作者の作品 | 【Richard Garfield】 ・トレジャーハンター (2015) ・キングオブニューヨーク (2014) ・ゴォ〜スト! (2013) ・アンドロイド:ネットランナー (2012・Lukas Litzsinger共作) ・キングオブトーキョー (2011) ・ロボラリー (1994) ・マジック:ザ・ギャザリング (1993) など 【Lukas Litzsinger】 ・ルーンバウンド 第三版 ・アンドロイド:ネットランナー (2012・Richard Garfield共作) など |
国内取扱メーカー | アークライト |
発売年 | ・原作 2012 ・日本語版 2016 |
定価 | 5940 |
プレイ人数 | 2 |
プレイ時間 | 30 – 60 |
対象年齢 | 14 以上 |
BGG プレイ感 | 3.35 / 5 |
BGG 評価 | 8.0 / 10 |
BGG 全体ランキング | 31 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | カスタマイズ: 3 / 約300 |
BGG カテゴリー | ブラフ、カードゲーム、コレクター商品、SF |
BGG メカニズム | アクションポイント制、ハンドマネジメント、ユニット隠匿配置、キャラクター別特殊能力 |
その他要素 | – |
エラッタなど | 公式サイトへ |
※上記データは 2017/08 時点 最新BGGへ
「マジック・ザ・ギャザリング」のリチャード・ガーフィールド作で、非対称の2人専用 TCG です
リビングカードゲーム(LCG)ですので、基本版や拡張版に入っているカード構成は固定です
一般的なTCGのようなブースターパック(ガチャのようにカードがランダムで入っている)を大人買いする必要はないのです
がしかし、(海外では)拡張が50個近く出ているようなので、ゲーマーは やはり大人買いをする必要がありそうです
因みに、このゲームの説明書はかなり分厚く、30ページ以上あります
更に 専門用語の数も凄まじい為、読み込むのに数日を要します
買う人は覚悟しておいて下さい
世界観は、かなり科学が進歩していて 攻殻機動隊のように電脳化もされているようです
片方のプレイヤーはハッカーを担当し、もう片方は企業を担当します
ハッカー、企業、それぞれに3~4つの デッキ が用意されていて、勿論 カードの能力などはデッキにより異なっています
ゲーム開始時前には 両者とも1つのデッキを選んで、それを個人用デッキとして使います
(選ばなかったデッキは使いません)
企業側の勝利条件は、
- ”計画書”というカードを7点分確保する
- 相手の手札を0枚にする
となります
ハッカー側の勝利条件は、
- ”計画書”カードを7点分確保する
- 相手のデッキを0枚にする
となります
手札切れ・デッキ切れでも勝敗が決まりますが、主に計画書の取り合いによって勝敗を決する事になります
これが計画書のカードでして、このカードは 実は企業側のデッキにしか入っていません
ハッカー側は、企業へハックしてこの計画書を奪う必要があるのです
計画書には2~3点が描かれていますので、3~4枚集めれば7点以上になります
両者とも、計画書カードの獲得方法が独特でして、
企業側は、デッキからジャンジャンバリバリとカードを引いて手札へ加えていき、
「やったー!」
・・・ただ、このままでは計画書カードを獲得した事にはならないのです
どうするかといいますと、
(プレイ時には特に何も起こらず、且つそのカードはずっと残り続けます)
更に”計画書を獲得する為のトークン(=アドバンストークン)1個を置くアクション”を行っていき、
これでようやく計画書を獲得した事になります
こうなると ハッカーはこの計画書は奪えなくなりますので、こうなる前にハッカーは奪う必要があります
ハッカー側の獲得方法はというと、ハックアクションを行って 相手の手札・山札・捨札・計画書などを置くプレイエリアから計画書カードを探り当てる事で獲得できます
1枚抜いて それが計画書だったら獲得となります
計画書でなかったなら 戻します
山札へハックする場合には、一番上の1枚だけ こそっと中身を見て、それが計画書だったら獲得となります
計画書でなかったなら、戻すか、コストを支払ってゲームから除外します
捨札へハックする場合なのですが、実は企業側の捨札は裏向きで置かれる事もあり、裏向きのカードはタップした状態で置かれます
捨札へハックしたのなら、
捨札全てをこそっと中身を見て、計画書があったのなら全ての計画書を獲得できます
計画書が無かったのなら 戻します
計画書などを置くプレイエリア(永続効果型のカードなどもここに置かれる)へハックする場合には、そのカードをこそっと中身を見て、計画書だったら獲得となります
計画書でなかったなら 戻します
両者の計画書の獲得方法は以上です
ゲームの流れ
ゲーム終了となるまで お互いに手番が巡り続けます
企業側の手番では、次の3つのフェイズを順に行って手番終了となります
企業フェイズ1:
デッキからカード1枚をドローする
企業フェイズ2:
4アクション分を実行する
アクションの種類は後述
企業フェイズ3:
手札上限5枚を超えているのなら余剰分を捨てる
ハッカー側の手番では、次の2つのフェイズを順に行って手番終了となります
ハッカーフェイズ1:
3アクション分を実行する
アクションの種類は後述
ハッカーフェイズ2:
手札上限5枚を超えているのなら余剰分を捨てる
両者それぞれのアクションについて
企業アクション1:
1アクション分を消費し、デッキから1枚引いて手札へ加える
企業アクション2:
1アクション分を消費し、1金を得る
企業アクション3:
1アクション分を消費し、カードを伏せてプレイする
計画書を伏せてプレイしたり、永続の恩恵をもたらすカードを伏せてプレイしたりします
先述したように、伏せてプレイした時には 特に何も起こらず、また カードは以降もそのまま残り続けます
計画書なら、アドバンストークンを置くアクションによって いづれ計画書を獲得出来ますし、
その他の永続恩恵をもたらすカードなら、後述アクションの「コスト(お金)を支払って表向きにする」を行う事で表向きになり、それ以降カードの効果が発揮され始めます
また、アドバンストークンは 基本的には伏せられた計画書カードの上にしか置く事は出来ないのですが、カードによってはアドバンストークンを置けるカードもあります
このカードは計画書になりすます事が出来るため 罠に使え、
ハッカーが「お、あの伏せられたカードにアドバンストークンが置かれ始めているぞ! 計画書に違いない! よしハックだ!」
とハックしたら罠で、カードに書かれたデメリット効果を ハッカーが受ける事になるのです
あと、ファイアウォールのようなハックから守ってくれるシールド的なカードもあり、
シールドカードは 置いた時点から守ってくれます
企業アクション4:
1アクション分を消費し、(一回こっきり系の)カードを表向きでプレイしてカード効果を処理し、捨札にする
カード左上の数字分のお金が必要です
企業アクション5:
1アクション分と1金を消費し、伏せられた計画書カードなどに アドバンストークン1個を置く
企業側アクションは主に以上の5つです
続いてハッカー側のアクションです
ハッカーアクション1:
1アクション分を消費し、デッキから1枚引いて手札へ加える
ハッカーアクション2:
1アクション分を消費し、1金を得る
ハッカーアクション3:
1アクション分を消費し、永続効果型や起動型のカードをプレイする
カード左上の数字分のお金が必要です
企業側とは違って 伏せてプレイする事はないですし、プレイした時点で効果が発揮し始め、カードはそのまま残り続けます
ハッカーアクション4:
消費アクション数はカードによって様々
ハッカーアクション5:
1アクション分を消費し、(一回こっきり系の)カードをプレイしてカード効果を処理し、捨札にする
カード左上の数字分のお金が必要です
ハッカーアクション6:
相手の手札・山札・捨札・永続効果型などを置くプレイエリアへ対して ハックを行います
シールドカードが置かれていなければ、先述したように すんなりとカードの中身を見る事が出来るのですが、
シールカードがあるのなら、そこのシールドを突破しなければなりません
勿論 シールドの数が多いと突破も難しくなります
突破の処理は 結構細かくなりますので割愛します
長くなりましたが ルールはこんなところでしょうか