ボードゲーム「コンテナ/Container」の紹介で、ルールの概略を説明しています
”当ページは、Franz-Benno Delonge氏、Thomas Ewert氏、Kevin Nesbitt氏、Mercury Games社、が権利を所有する著作物を利用しております。
© Franz-Benno Delonge, © Thomas Ewert, © Kevin Nesbitt, © Mercury Games”
邦題 | ・コンテナ ・コンテナ:10周年記念版 |
洋題 | ・Container ・Container: 10th Anniversary Jumbo Edition! |
作者 | ・Franz-Benno Delonge(フランツ=ベノ・デロング) ・Thomas Ewert(トーマス・エヴァート) ・Kevin Nesbitt(ケヴィン・ネスビット)(拡張版・10周年記念版で参加) |
作者の作品 | 【Franz-Benno Delonge】 ・コンテナ (2007) ・マニラ (2005) ・トランスヨーロッパ (2005) など 【Thomas Ewert】 ・コンテナ (20073) など 【Kevin Nesbitt】 ・コンテナ拡張版 ・アイランド拡張版 など |
国内取扱メーカー | ホビージャパン |
発売年 | 【通常版】 2007 【10周年記念版】 2018 |
定価 | 【通常版】 不明 【10周年記念版】 17280 |
プレイ人数 | 3 – 5 |
BGG ベスト人数 | 5 |
プレイ時間 | 75 – 90 |
対象年齢 | 13 以上 |
BGG プレイ感 | 3.25 / 5 |
BGG 評価 | 7.1 / 10 |
BGG 全体ランキング | 583 / 約13000 |
BGG ジャンルランキング | ストラテジー: 348 / 約1600 |
BGG カテゴリー | 経済、産業、船舶、輸送 |
BGG メカニズム | 競り、投機、輸送、セットコレクション |
その他要素 | – |
エラッタなど | – |
※上記データは 2018/09 時点 BGGへ→【通常版】【10周年記念版】
名作の一つとして知られていたそうですが、日本ではかなり数が少なく、ヤフオクで高額で取引されていました
ずっと遊んでみたかった作品だったのですが、ホビージャパンがこの度日本語版を出してくれました!!(外箱は英語仕様になっている)
ありがとうございます!!
あぁぁあ! でも遊ぶ人がいない!
ご覧の通り貨物船がテーマでして、他プレイヤーと交易を行ってお金を稼いでいく事が目的です
10周年記念版のせいか、タンカーやコンテナがかなりデカいです
通常版の方は持っていませんので違いが分かりません・・・
あと、新品で買うとコンテナが個包装されてて とってもめんどっちーです
お金の稼ぎ方ですが、主にはこの共有ボード上にコンテナを沢山運んでくる事です
共有ボード上には 各プレイヤーのコンテナ置き場があり、
ゲーム終了時には こんな感じでコンテナが積み上がります
そして、コンテナの色毎に異なる売却額が示された、このようなカードがありまして、ゲーム開始時に各プレイヤーへ1枚ずつ配られます
(カードによって、売却額とコンテナの色の組み合わせが異なります)
配られたカードは、ゲーム中は自分だけが中身を確認して隠し持っておき、ゲーム終了時には公開します
ゲーム終了時には、自分が持っていた売却額リストカードと、共有ボード上にある自分のコンテナとを照らし合わせ、コンテナを全て売却したお金が手に入ります
但し、各自 自分のコンテナの中で、最多の色のコンテナは売却額はゼロになります
例えば、青コンテナが5、黒が3、茶が3、だった場合、青は売却額ゼロになってしまいます
つまり、売却額リストカードの最少額の色のコンテナを一番多くなるように集め、最高額の色のコンテナは2番目に多くなるように集めれば良いのです
こちらは個人ボードでして、
ゲーム中にはコンテナを置いたりするのですが、ゲーム終了時にはこれらのコンテナも少額ですが売却できます
(終了時までに共有ボード上へ運び損ねてしまったコンテナという扱いの為、少額になってしまうのです)
お金の稼ぎ方はまだあるのですが、それは おいおい説明していきます
主には共有ボードへコンテナを運べばいいんだなと思っておいて下さい
では次に、かなり ざっくりとゲームの流れを説明します
個人ボードの ここが工場マスでして、
これが工場コマ
コンテナの色とリンクしています
ゲーム中は工場を建てていき、
コンテナを生産していきます
生産したコンテナは、他プレイヤーが買っていってくれます
(もちろん そのプレイヤーからお金を貰える)
「買うクマー」
そして 個人ボードのここが、他プレイヤーから買ってきたコンテナ置き場です
ここに置けるコンテナ数は、倉庫コマの数分までです
倉庫コマというのは、
これでして、
個人ボードのここが倉庫コマ置き場です
船は各自1個ずつ受け持っていて、
倉庫にあるコンテナは、他プレイヤーが船を寄港してきて買っていってくれます
(もちろん そのプレイヤーからお金を貰える)
(倉庫にあるコンテナを買うには船の寄港が必要ですが、工場に置いてあるコンテナを買うには船の寄港は必要ありません)
「買いに来たクマー」
他プレイヤーの倉庫にあるコンテナを買い付けて自分の船へコンテナを積み込めたのなら、次は共有ボードへ寄港させてコンテナを運び込みます
この時に寄港させたプレイヤー以外の他プレイヤー間で握り競りが発生します
寄港させたプレイヤーは、競り勝ったプレイヤーの落札を受け入れてお金を貰ってコンテナをそのプレイヤーへ渡す(共有ボード上のそのプレイヤーのコンテナ置き場へ置く)か、自分が落札額を支払ってコンテナを自分のものとする(共有ボード上の自分のコンテナ置き場へ置く)かを選べます
ざっくりな流れはこんな感じです
まとめると、
・工場でコンテナを生産する
・生産したコンテナを他プレイヤーに買って貰ってお金を貯める
・新たな工場や倉庫を建てたり、他プレイヤーからコンテナを買う
(工場に置いてあるコンテナを買うには船の寄港は必要なく、倉庫に置いてあるコンテナを買うには寄港が必要)
・他プレイヤーの所へ寄港して倉庫にあるコンテナを買ったら(船に積み込んだら)、今度は共有ボードへ寄港させ、他プレイヤーの入札を受け入れてお金を貰ってコンテナを明け渡すか、自分で入札してコンテナを共有ボードへ降ろします
という具合です
ゲームの流れ
ゲーム終了するまで手番が巡り続けます
手番では、2アクション分おこなって手番終了となります
基本的には同じアクションを2回続けてOKです
アクションの種類は次のようなものがあります
アクション1: 工場の建設
お金を銀行に支払って工場を建てます
所持工場数が多くなる程に建設費も高くなります
工場とコンテナの色はリンクしていて、工場から生産されるコンテナの色は、工場の色と同じになります
アクション2: 倉庫の建設
お金を銀行に支払って倉庫を建設します
所持倉庫数が多くなる程に建設費も高くなります
アクション3: 工場でコンテナを生産
このアクションだけは1手番に1回しか実行出来ません
所持工場から1個ずつコンテナが生産されます
工場に置けるコンテナの数は、工場の数の2倍までになります
生産費として、右隣りのプレイヤーへ1金を支払います
生産されたコンテナは、値付けして配置する事になり、コンテナ置き場に数字が書かれていて、それが値付け額になります
例えば、3のマスに置いたなら、そのコンテナは3金で売り出しているということ
アクション4: 工場に置いてあるコンテナの購入
他プレイヤーの工場に置いてあるコンテナを買い付けます
価格はそのプレイヤーが値付けしている額です
先にも言いましたが、この時には船の寄港は必要ありません
「黒コンテナ1個下さいな」
買ってきたコンテナは倉庫に置きます
倉庫に置けるコンテナの数は、倉庫の数分までです
倉庫に置く時にも、アクション3と同様に値付けする必要があります
「黒コンテナを2金で買ってきたから、4金で売り出そうかな」
アクション5: 船の移動
自分の船を1回分移動できます
船が移動できる所は、共有ボード、他プレイヤーの個人ボード、それらのどこでもないエリア(各ボードの間にある海原(何もない空間))の3種類です
例えば、他プレイヤーの個人ボードから共有ボードへ行くには、2アクション分必要です
海原へ移動した場合には特に何も起こらないのですが、ボードへ移動した場合には次のような処理があります
他プレイヤーの個人ボードへ移動した場合
その”他プレイヤー”の倉庫にあるコンテナを買い付けて船に載せます
価格はそのプレイヤーが値付けしている額です
先にも言いましたが、倉庫にあるコンテナを買うには、必ず船の寄港が必要です
共有ボードへ移動した場合
手番プレイヤー以外で、握り競りを行います
競り後、手番プレイヤーはその入札を受け入れるか否か選択します
受け入れるなら、入札額を受け取り、船に積まれているコンテナを全て落札者へ渡します(共有ボードの落札者のコンテナ置き場へ置く)
受け取るお金についてですが、入札額と同額分を、追加で銀行からも貰えます
手番プレイヤーは、入札額の2倍のお金が手に入る訳です
もし入札を受け入れないなら、入札額と同額分を自分で銀行へ支払い、船に積まれているコンテナを全て、共有ボードの自分のコンテナ置き場へ置きます
アクションは以上です
あとフリーアクションで借金も出来ますね
手番では上記アクションを2アクション分おこなったら手番終了です
手番を続け、 サプライ のコンテナが2色分枯渇したらゲーム終了となります
各自 配られたコンテナ売却額リストカードを公開し、売却額を受け取り、所持金がより多いプレイヤーが勝者となります
その他、投資銀行と呼ばれる、ゲーム内経済を回してくれる ヴァリアント ルールもありますよ
このヴァリアントは初回プレイでも積極的に取り入れた方が良いルールだそうです
ルールはこんなところでしょうか
他プレイヤーと交易をし、競りも行い、終始 他プレイヤーと絡んでいく、インタラクション がかなり強い作品のようです
コンポーネントが豪華な事もあってお値段は一級品ですが、一度は遊んでみて損はない名作です
BGGランキングも高いですね